トラウマと思い出

2017年9月4日

特集「終わった恋の整理整頓」の第5回はラブホの上野さん。
恋を忘れられない本当の理由は、思いもよらぬところにあるかもしれません。

トラウマ、という言葉が私は好きではありません。
戦争のトラウマ。家庭のトラウマ。失恋のトラウマ。
随分とトラウマの多い世界に生きているものだと思います。
さて、私は「トラウマ」という言葉が好きでは無いと申しましたが、今回はその理由を少しお話しさせて頂きましょう。

快楽を求める

基本的に人間という生き物は「快楽」を求め、「苦痛」を拒絶する生き物です。例えば振られた元彼のことが忘れられないのであれば、それは「彼のことを忘れない」ということが「快楽」であるということ。逆に言えば「彼のことを忘れる」ということが「苦痛」であるということで御座います。

忘れたくないから忘れていないと言えるでしょう。

そもそも、振られてから2ヶ月3ヶ月程度であればまだしも、もし本当に思い出すのが苦痛であるのならば、2年も3年も忘れないなんていることが人間に出来るとは思いません。そんな苦痛、人間には到底耐えられないのです。

ですので2年も3年も忘れることが出来ていないのであれば、それは「忘れたくても忘れられない」のではなく、「忘れたくないから忘れていない」という状況であるということ。その状況の方に「忘れる方法」をお伝えしたところで意味なんて御座いません。

口でこそ「忘れたい」と言うかも知れませんが、心の底では「忘れたくない」と考えているのです。そして「忘れないこと」こそが幸せなのですから、忘れさせる理由が御座いません。

彼のことが忘れられないのなら、それは彼のことを忘れたくないということ。

だから、わざわざ忘れようと努力をする必要なんてないのです。忘れられない記憶は、忘れたくない記憶ですので、自然に忘れるまで忘れてはいけない記憶なのです。

ですので、彼のことが忘れられなくて苦しんでいるときに重要なのは「忘れる方法」を探すことではなく、「自分が忘れたいと思っていない」ということをきちんと理解することであると私は思っています。

「私は忘れたくないから、今こうして忘れることが出来ない。でもそれは、わざわざ忘れる必要なんてないんだ」

そう考えることが出来れば、非常に楽になりますし、何よりも「自分を悲劇のヒロインだ」と酔うこともありません。

NEXT:「忘れる必要がないこと」を縛ってしまうものとは…?

1

2

おすすめ記事

ページトップへ TO PAGE TOP