「恋愛」と一言で表しても、そのあり方は十人十色。地球上に男は35億いると誰かが言っていたけれど、それ以上に様々な恋愛が存在するのではないでしょうか。
この連載では一般女性のリアルな恋愛を「ザ・ノンフィクション」のように赤裸々に取材。サンサーラをBGMに、嘘偽りのない恋愛のあり方をご覧あれ。
「罪悪感を感じたことはない」略奪愛に4度成功した女が語る、彼女が居る男を手に入れる方法【ノンフィクションラブ】
虚言癖男を信じ続けた女
今回紹介するのは、エリナさん（28）、出版社勤務。ぱっちり目で可愛らしいお顔立ちと、気さくな振る舞いが素敵な女性ですが、彼女が学生時代に付き合った彼は、度を超えた虚言癖を持つ男でした。
彼の嘘に振り回されながらも、付き合っている間は嘘だと疑わなかったエリナさん。見抜けないことなんてある？と一見思いますが、話を聞くと、いつ自分が引っかかってもおかしくない、巧妙な手口がそこにはありました。
彼女はなぜ虚言癖男を信じ続けたのか？紐解きます。
嘘に翻弄された1年間
エリナさんが虚言癖男と出会ったのは大学生のとき。同じ大学の仲の良いグループの一人でした。イケメンではなかったけれど、背が高く、話し上手で、常に会話の中心に居た彼。最初は男友達として、エリナさんは恋愛相談に乗って貰っていましたが、相談するうちに彼のことが気になるように。
そんなとき、彼から「サークルでハメを外して足の小指を骨折した」との連絡が。休み期間中だったため、直接お見舞いはできませんでしたが、メールで心配し、弱っている彼をサポートすることで、更に仲は親密に。怪我が治った後、無事二人は付き合うことになったのです。
怪我がきっかけで恋が生まれるなんて、青春少女漫画やん♡！と思ってしますが、この話は別冊マーガレットではなく実話ナックルズ。思えばこの骨折こそが最初の虚言であり、この時から既に彼の嘘に振り回されていたのです。
付き合ってからも一見順調でしたが、度々事件が起きていました。
ある日いきなりエリナさんに届いた「危険信号」とタイトルのついたメール。何事かと思い彼に連絡を取ると、「飛行機乗ってたら宙返りして危険だったんだよね。だから信号が飛んだのかも…」と言ってきたのです。
は・・・？って感じですが、実は彼はパイロットを目指しており、自分で小型機を運転していたときに宙返りしたとのこと。百歩譲って（譲れないけど）小型機で宙返りしたとして、なぜ信号がエリナさんに届く？電波操れる能力者ってことですかね、もしかしてエネル？
他にも、パイロットになるためと言って、目の大きな手術をしたと報告されたり、彼のご両親の職業が何度も変わったり、会社を5つ経営していると聞かされていたら、突然会社が全部潰れていたりと、もう大河ドラマにできそうなくらい彼の虚言の中の人生は波乱万丈でした。そんな彼をエリナさんは信じ続けましたが、彼の浮気が原因で、結局別れることに。
浮気を問い詰めたときも、彼は案の定虚言を並べましたが、普段のように上手に取り繕えてなかったといいます。事実は嘘で隠せないってことなのか…別れたことでエリナさんはやっと目を覚ましたのです。
虚言癖男を信じ続けたワケ
“恋は盲目“状態だった
彼のことがただ好きで、疑うことを知らなかったと語るエリナさん。彼や、彼の後に付き合った男性にも浮気されていたそうで、そういう勘が鈍かったといいます。
周りの意見よりも、彼自身が自分に言ってくれたことを一番に信じていた。一途で純粋な気持ちは素敵だけど、同時に危険性も持ち合わせていたのですね…でもさ、好きだったらそりゃ信じるよね！そういうもんじゃん恋愛って！（誰）
愛情表現が凄かった
日常的なサプライズは朝飯前。指輪を何度もプレゼントしてくれ、ゼクシィを見ながら「結婚式はここでやろうね？」と語り、エリナさん専用の携帯電話、しかも機種はエリナさんとお揃いにして持っていたという彼。
愛情表現通り越して激重すぎるホラーに感じますが、付き合っている当時は「こんなに自分のことを好きでいてくれるんだ」と思い、疑う気持ちにならなかったといいます。
虚言癖の特徴として、寂しさや孤独感を抱えていることが多いですが、彼は自分が寂しいからこそ、エリナさんがどう愛されたいかを熟知していたのかもしれません。巧妙すぎるよ怖いよ〜！
彼を支えなきゃ！という気持ちに
とにかく頻繁に怪我をした報告をしてくる彼。私だったらカルシウム不足？とかツッコんでしまいそうですが、怪我直後に会えなかったり、服で隠れて見えない部分を怪我したりと、ちゃんと確認しない限りバレない絶妙な嘘だったため、
彼が怪我をするたびににエリナさんはひどく心配し、いつしか彼を支えなきゃ！という気持ちが大きくなったといいます。
善意につけこむ狡猾さに腹が立ちますが、これが虚言癖の恐ろしさ…
失ったものはないけれど
虚言癖男を信じ続けて失ったものは特にないし、貰った大量の指輪も全部大学の池に投げ捨てた！と現在は幸せそうなエリナさん。ただ、少し疑い深くなったり、過剰に心配してしまうことが今でもあるといいます。
好きな人からの嘘は、自分の感情が揺さぶられる引力の強いもの。虚言癖男への一番の対策は“関わらないこと“なので、近くに当てはまる男が居たらすぐ逃げて〜〜〜！
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