「SNSで話題になっていて試した」「テレビで紹介されていた」そんな美容テク、あれやこれやと試しすぎていませんか…?それって実は、恐るべきNG美容かも…
そんな美容の新常識を美容外科医 であり、美容皮膚科医でもある上原恵理先生にズバリと語ってもらいました!
【上原恵理】
美容外科医 であり、美容皮膚科医。SNSやユーチューブなどを通じ、豊富な知識に基づいたNG美容・スキンケア・痩身など身近な美容について幅広く日々発信中。著書「すっぴんクオリティを上げる さわらない美容」も絶賛発売中!
「涼しいのに脇が臭い!?」知っておきたい汗の”種類”って?
腋汗じゅんじゅんな季節ですね。今日はそんな今旬の腋汗について♡
暑いときに汗が流れる、これは誰もが納得すると思うのですが、クーラーの効いた部屋で寒いくらいなのにワキガの強烈なにおいをかいで不思議に思ったことはありませんか?汗なんて出る状況じゃないのに!って
そう!ここがポイント!
汗を出す器官を「汗腺」というのですが、実は汗腺は一つではないのです。
汗腺には「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」の二種類があります。
「エクリン汗腺」は皆さんがイメージする汗、水分の汗です。暑いときに汗をかき、その汗が蒸発するときに気化熱を奪うことで体温を下げる役割があります。
「アポクリン腺」は憎きワキガのにおいの元となる汗を発生します。体温調整目的でないので温度にあまり関係なく分泌されます。
何でこんないらんものが存在するのか?諸説ありますが、人間がまだ動物だった時代の「フェロモン器官」の名残という説も。アポクリン腺は腋以外にも乳首や下腹部から陰部や肛門周囲などに多いと考えるとなんとなく納得できるような?
ただ、どちらの汗腺も元気すぎると困りもの。
エクリン汗腺が多すぎれば多汗症と呼ばれ、手の汗がひどくて紙に文字が書けないという方もいらっしゃいました。
アポクリン腺が多すぎればワキガと呼ばれ、重症であると部屋全体ににおいが充満してしまうほどです。
どちらもご自身でできるデオドラントケアから、病院での処方薬、最終的には手術といった方法がありますので、一人で悩んでいるのであればぜひ病院を受診してみてくださいね。
余談ですが、アポクリン腺は耳の穴の中にも分布しているので、ワキガの方は耳垢がねっとりしています。自分ワキガかも?と思ったら耳垢でチェックするのもいいかも。
そういうわけでワキガ率の高い白人は綿棒でねっとりとした耳垢をこそぎ取り、ワキガ率の低い黄色人種は耳かきで粉状の耳垢をかき出すことが一般的なんですよね。
愛の妖精えりりんは桃の香りの汗をじゅんじゅんと振りまいております。そんな夏です♡
▶上原恵理先生のYouTubeではさらに詳しく解説中♡
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