自分の女性らしさとどう向き合う?
女性だからこそ楽しめることもあれば、それと同じくらい〝女らしさ”に苦しめられることもある。
新体操選手として五輪出場経験もある畠山愛理さんに、生理や体型維持にまつわる苦悩と、そこから得た学びを聞きました。
畠山愛理(はたけやま・あいり)さん
1994年生まれ。6歳から新体操を始め、中学3年生でフェアリージャパンオーディションに合格。ロンドン五輪・リオデジャネイロ五輪を経て引退。モデルやメディアで活躍。
食べないはNG。〝正しい食事〟で体型維持
私は中学生の時、正しい知識がなかったがゆえに偏った食事と練習量の増加から、極度の鉄欠乏性貧血になり、お医者さんに車いすに乗る数値だと言われた経験があります。
そんな食事制限から脱しようとしても、どうしても「お米を食べること=太ること」だと思ってしまい、1食100gのお米をきっちり計測して食べていたほど。
本当に大切なのは栄養を考え、バランスよく食べること。
新体操選手を目指す人や極端な食事制限をしている人は、“食べない”のではなく、“正しいバランスのとれた食事”をしてほしいです。
生理前や生理中は特に鉄分を意識。
選手時代の合宿中の食事はビュッフェスタイルで、各食事に栄養素が書いてあったので、それを参考にしました。
また、食べ物の“禁止”はやりません。食べることそのものや、甘いものを禁止してしまうと、どこかで爆発して暴食するなど、マイナスな結果を生むこともありますよね。
私は選手時代、夜ご飯のビュッフェで出てくる一口サイズのデザートはOKにしていました(笑)。
生理前に身体が欲したら、ヨーグルトにハチミツやコーンフレークをかけて食べるなど、少し甘さをプラス。
やめるのではなく、少量というところがポイントです!
病院に通って初めて
身体の悲鳴に気づくことも
生理との向き合い方で一番大切にしていることは、「自分の生理を知る」こと。どんな痛みがくるのか、どんな心の不調がくるのかがわかっていたら、事前に対策することができますよね。
いつもと違う不調があれば、病院に行くこと。
新体操選手の頃は生理がこないことを楽に思って過ごしていても、引退していざ子供がほしいと思った時に、「ちゃんと生理と向き合っていればよかった」と後悔する人もいるんです。
中には、引退後に女性ホルモンの注射を打って妊娠できる身体になるために苦労をする人もいます。
身体の異常を感じたら、病院に行くようにしてください。
「生理がくる」が当たり前じゃない
世界で、日々の対策を
月経が始まったのは中学2年生の頃。
大学生になり痛みを感じるようにはなりましたが、それ以上に気になっていたのが生理前の身体の重さ。
だから生理がくると「ここから身体が軽くなる!」と解放感の方が強く、大会とかぶっても乗り越えられました。
新体操界では、どうしても体型維持のための無茶なダイエットやストレスで生理が止まってしまう人が多いんです。
むしろ、「生理がこない方が楽」と思う人もいるくらいで…。
私もピルを飲むことを考えたこともありましたが、「生理がちゃんときているのはいいことなのではないか」というコーチの考えもあり、毎月受け入れるようにしていました。
腹巻をする、湯船に浸かるなど、徹底的に冷やさないことを意識。
また、生理で痛みがくる前に痛み止めを飲むように。
選手やコーチとドーピングにならないし効く鎮痛剤について情報交換をし合い、対処していましたね。
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