出戻り!マッチングアプリ飯

昔はネガティブなイメージも多かった「マッチングアプリ」ですが、最近では、「私たち、アプリ婚です♡」という声もよく聞くようになりました。

そして何を隠そう、私ライターNも、このマッチングアプリで過去に恋人を作った張本人です!
しかし、ラブラブハッピーな日々も今は遠い昔の話となり、気が付けば28歳、春。「このままではあっという間に『29歳、春(独身)』になってしまう!」ということで、この度、マッチングアプリに出戻りました!

マッチングアプリの世界には様々な男性が存在し、その男性の数ほどドラマがあります。
どうかこのドラマの最終話が感動のフィナーレとなることを心から願って、実際に私が体験したガチデートの数々をご紹介します。

前回>>大親友にされても許せない!初対面でされたドン引き行動

全然告白してくれない彼。これは友達コース確定!?

今回のお相手は1つ年上のY君。
とにかく優しくノリのいい人で、初回にご飯を食べに行き意気投合してから何度も遊ぶようになりました。

時には動物カフェに行き、ふくろうやハリネズミを前にはしゃいだり、カラオケでは今までの彼からは想像できないようなデスボイスを披露されて少し引いたり(「鬼!鬼!」としきりに叫んでいて割と本当に怖かった)、またある時はY君オススメのとても美味しい居酒屋さんに行き、楽しい時間を過ごしたりと、今までマッチングアプリで散々な想いをしてきた私としては初めて「毎回のデートがとても楽しい」というかなりレアな体験をしていました。

しかしながら楽しいデートを何度重ねても、Y君からは一向に告白的なものをされることはありませんでした。デート中に車道側を歩いてくれるのも、毎回お店を予約してくれるのも、ご飯をいつもごちそうしてくれるのも、「Nさんと一緒にいると楽しいよ」と言ってくれるのも、完全に脈ありだと思っていたけど、もしかして「めちゃくちゃ仲のいい女友達」として接してくれているだけだった…?

恋愛から遠ざかりすぎて相手からのシグナルが全く読めなくなっていた私は完全に自信を無くし、最初こそ「次のデートでは告白されるかも?」なんて甘い期待を抱いていましたが、4回目のデートからは期待をすることをやめ、Y君とは良い友達になる努力をすることにしました。

友達でもない。私たちってなんだったの…?

そしてそこからさらに数回デート(遊び)を重ねたころ、私には彼氏(アプリで出会った別の男性と一時付き合っていました)が出来ていました。

その日、Y君とは私の地元で昼飲みをしようと集まっており、久しぶりにお互いの近況報告をすることに。
意気揚々と「実は彼氏ができたんだよね」と報告をすると、今まではいつも通り優しく接してくれていたY君の態度が一変。「え?Nちゃん彼氏できたの?へー」と冷たい口調になり、今までは「Nさんといる時間すごく楽しいな」「Nさんの彼氏になったらめちゃくちゃ毎日が明るくなりそうだよね」と、もはや思わせぶりともとれるような発言をかましていたにも関わらず、「俺、最近後輩の女の子に迫られててさー付き合っちゃおうかな?」「やっぱり年下の若い子がいいよね」と謎のマウントをとられ、気づけば解散となっていました。

もちろん友人として、後輩から告白されているという報告はなんの問題もないのですが、ここまであからさまに態度変える!?

今思えば待ちの姿勢に徹しず、自ら告白をするという選択肢をとっていたら違う未来が見えていたかもしれませんが、その後Y君から連絡がくることは二度とありませんでした。

ライターNのアプリ飯は(残念ながら)まだまだ続きそうです。

Illustration:室木おすし(@susics2011
Text:Tanaka Nanami

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