崎山つばさのプライベートまで深堀り♡

『ar』1月号の「#推し活」では2.5次元の舞台や、映画、ドラマで活躍の場を広げる俳優・崎山つばささんが登場! 22022年1月7日(金)から放送・配信が始まる話題作「WOWOWオリジナルドラマ 薄桜鬼」(はくおうき)では土方歳三を演じることに。役に対する思いから撮影エピ、はたまた崎山さんのちょっとプライベートなことまで、たっぷりの情報をお楽しみください♡

崎山つばさ「顎クイする確度も緻密に再現しました」

―土方歳三は実在した人物ですが、『薄桜鬼』の土方歳三を崎山さんはどう分析していますか?

「実際は“鬼の副長”と呼ばれる厳しい人物。『薄桜鬼』には歴史では存在しない千鶴というヒロインとの物語も描かれているので、実在の土方より柔らかいイメージで捉えています。鬼の副長の表情が崩れるところがソフトなニュアンスなのかなぁと。『薄桜鬼』のスチールカットは、原作のゲームでもあったシーンを再現したんです。おにぎりを持つ手とか、千鶴を顎クイする角度とかとても細かいところまで緻密に再現したので、ぜひ見てください」

崎山つばさ

―立ち回りではどんなことを意識されましたか?

「司馬遼太郎さんの『燃えよ剣』を読むと、刀というより鈍器に感じるくらいの力強さがあるのですが、『薄桜鬼』の世界観だともっと華麗なのかなと思いました。強さとともに桜の花びらを感じさせるような美しさが出せたらいいなと。刀を振りかざした後に余韻を残し、美しさを意識しました」

―撮影時の印象深いエピソードを教えてください。

「本当に新選組っぽいなというエピソードがあるんです。撮影していた京都の東映撮影所にはジムがあり、そのジムで感染対策をしながら数名でトレーニングをしていたんですよ。…実は新選組もこんなことをしていたんじゃないかとふと思いまして。道場で隊士同士が切磋琢磨をしながら剣の練習をしていたのかもしれない。殺陣師の方に所作などを教えていただくこともあり、それがまさに新選組の道場みたいだなと。撮影前からそんな雰囲気ができあがっていて、撮影がスムーズでした」

―演じてみて、最も大変だったことはどんなことですか?

崎山つばさ

「僕が土方を演じて思ったことなのですが、自分の下した決断により隊士が血まみれになってしまったとき、果たして自分の決断が正しかったのだろうかという考えが頭をよぎること。また、隊長の近藤 勇さんをのし上げたい、新選組を有名にしたいと思って行っていることが本当に正しいことなのかとか、“誠”とはこんなことなのかと自問自答する瞬間がたまにあり、それが怖さにも繋がっているんです。例えば、“撤退!”というセリフを言うにしても、そこには血の滲む思いや景色や匂いがグルグルと渦巻いていてそれでも決断をしなければいけない。その葛藤が…本当に辛かったですね

崎山つばさ「かなり自炊しているんです」

―体作りや美容に関して気を配っていることはありますか?

崎山つばさ

食べ物にとても気をつけていますね。身体に摂り入れるもので人はできていると思っています。身体作りをしたときに、タンパク質をたくさん摂るとかブロッコリーがいいとか、食に対するイメージがいろいろ変わりました。今は免疫力を上げるために腸にいいものを積極的に摂るようにしています。宮城の“アカモク”という海藻を味噌汁に入れて食べたり、調味料で麹を使ったりとか。かなり自炊しているんですよ

―カレー好きとしても有名な崎山さん。『崎山ツバサの純喫茶ビーフカレー』をプロデュースされていますが、一番好きなのは欧風カレーなんですか?

「子どもから大人まで食べられるカレーをと考えたら、絶対にスパイスカレーじゃないし、スープカレーはトリッキーだし、家庭で作るようなカレーだとありきたりかなと思って行き着いたのが欧風カレーなんです。自分で食べるならスリランカカレーが一番好きで、おすすめは東京・幡ヶ谷にある『Curry&Spice 青い鳥』というお店。2種類のカレーがワンプレートになっていて、それぞれ食べてもいいし、混ぜて食べてもいい。僕が食べたのはサバとチキンのカレーで、最初は『サバ? チキンと絶対合わないでしょ』って思ったんですけど、めちゃくちゃおいしかったんですよ。あまりにも衝撃的すぎるおいしさで、またすぐに行きました(笑)

―もうすぐ年末ですが、2021年の自分にご褒美を買うとしたらなににしますか?

ちょっといい入浴剤(笑)。お風呂やサウナが好きで、癒されることに関してはアンテナを張りまくっているんです。今、一番気に入っているリラクゼーションはフロートスパ。高濃度の塩化ナトリウムが溶け込んだ、体温と同じくらいのぬるま湯が入ったカプセルに入ると塩の影響で体が浮くんですよ。しかも無感温度のぬるま湯で、胎内にいるみたい。音も水で遮断され、寝ているか寝ていないかのゾーンに入るんですけど、どうやらそれに脳の回復効果があるみたいなんです。他にも酵素浴も好きですね。お風呂に塩を入れることも多いです。浄化作用や発汗作用があり、疲れたときや体が重いと感じるときは岩塩入浴に頼りますね。実はどこでも塩を買ってしまうんです(笑)。出雲に行ったときに買った、神話につながる稲佐の浜の海水から作った塩がとてもよかったです」

崎山つばさ「自分が”鬼”なら…神社の鬼ですね」

―『薄桜鬼』の“鬼”にかけると自分は何の“鬼”ですか?

崎山つばさ

「うーん、神社の鬼ですね。神社めぐりにハマっています。コロナが少し落ち着いたときに長野の戸隠神社に行ったんですよ。そこで驚くくらい鳥肌が立って、すごかった。あまりそんな経験はないのですが、とんでもなく神聖な場所に来たんだなと思いました。山だからひんやりはしているけれど、肌で感じる不思議な感覚。行くだけで何かをもらえたような、心に残る神社でしたね」

―『薄桜鬼』は2022年の年明けからの放送ですね。それにちなんで…、崎山家の“お正月あるある”があれば教えてください。

「お正月というより年末なのですが、年末家族全員ですき焼きを食べる! 肉も野菜もたっぷりの贅沢すき焼きです。僕が一番好きなのは春菊。生卵をつけちゃいますね。卵をつけて具材をごはんにバウンドさせて食べてから、汁が染み込んだご飯をかき込むのがたまりません


Photo:En Otsuru(SHOWAKICHI ¥50)

Stylist:OBU-
Hair Makeup:SUGANAKATA(GLEAM)

Text:Yuko Saito