『婚姻届に判を捺しただけですが』第八話を徹底考察！
10月19日にスタートした『婚姻届に判を捺しただけですが』。仕事に結婚と…悩める20代女性は共感せずにはいられない！気になる第八話を考察します。
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恋する明葉の行動が、あいみょんが歌う主題歌とリンク！
大音量の目覚ましがないと、起きることができない百瀬（坂口健太郎）。そんな彼を、“偽装妻”の明葉（清野菜名）は、毎朝7時に起こしに行きます。出勤時間が遅いにも関わらず、毎朝早起きをしてあげるだけでも、かなりの“愛”ですよね。
ですがそれだけではなく、明葉は百瀬を起こしに行く10分前にアラームをかけていたんです。ただ、「朝ですよ」と言うだけなのに、しっかり身なりを整えて、可愛い自分でありたいと願う。そんな恋するがゆえの行動が、あいみょんが歌う主題歌「ハート」の歌詞に重なります。
＜ずっと笑っているのも 起きてすぐ描くアイラインも ただ貴方に 貴方に 認めて欲しいから＞って、まさに明葉なんですよね。
そんなに頑張ってアピールしているのに、百瀬は明葉からの告白をLIKEだと勘違いしている…。なんて切ないんだ…。
やっぱり、友達から恋人になるのは難しい…？
男友達と恋愛対象に入る相手を、キッパリと分けている人も多いと思います。
一度、“友達”のカテゴリーに入れてしまうと、キュンとしなくなってしまう（逆に、少しのときめきでいきなり恋に発展することもありますが）。男と女になってしまうのが、小っ恥ずかしいというか…。
ただ、結婚を考える年頃になってくると、「あれ、結婚にドキドキっているか？」「すべてをさらけ出せる友達みたいな人の方がいいのでは？」と思ってきたり、しません？
でもやっぱり、友達から恋人になるのは難しい。第四話のコラムでもお話しましたが、今回の『ハンオシ』を通して、改めて実感しました。だって百瀬、本当に鈍感なんですよ。明葉が、「百瀬さんのことが好きだから、離婚はしたくないです」と言っても、“告白”だと思ってくれない。なぜなら、明葉のことを友達だと認識しているから。「友達だから、好きになるわけないし…」という“壁”のせいで、明葉がどんなアクションを起こしても、心が動くことはないんです。それでは、さすがにしんどすぎる！
そこで、明葉は“賭け”に出ました。家から出て、距離を置いてみる。明葉は計算ではなく、ただ一緒にいるのが辛いから…という理由で家出をしましたが、百瀬にはこれが効いたのだと思います。当たり前に隣にいた人が、急にいなくなってしまう。好きな相手ではないとしても、どこか喪失感を抱いてしまうものです。
さらに、唯斗（高杉真宙）が百瀬の心に火をつけます。「いい加減に気付けよ。アッキー（明葉）のことが好きだって」と教えてあげた上に、「俺、告りますよ」宣言。
唯斗は、トラブルメーカー的な感じで、物語をかき乱していくのかな？ と予想していましたが、普通にいい奴でした…（泣）。本当に好きだからこそ、悲しい顔を見たくない。隣にいるのが自分じゃなくても、好きな人が幸せなら…と思えるって、すごい愛じゃないですか？
第八話では、唯斗の親も世間体のために愛のない結婚（＝偽装結婚）をしていたことが明かされました。納得して結婚したはずなのに…と苦しむ母の姿に、明葉が重なって見えた部分もあるのかもしれませんね。唯斗には、幸せになってほしい…。
恋をすると、弱くなる不思議
1人でも平気だったのに、恋をするとできないことが増えてしまう。
恋人がいない時は、美味しいお酒を飲みながら、Netflixでも観て、自分で自分のご機嫌をとれていたはずなのに。恋人ができると、声を聞かないと眠れなくなってしまう…。
「おひとり様最高！」と言っていた明葉も、百瀬に出会ってから、1人でいると「寂しい」と感じるように。一方の百瀬も、「明葉さんと出会って、僕の気持ちは一人ぼっちじゃなくなった」と気付きます。
恋は、人を弱くしてしまうものなのだろうか…という謎。明葉の祖母・初恵（木野花）の言葉が、その難問を優しく解いてくれます。「1人が寂しいんじゃない。好きな人と、一緒に居れないから寂しい」––––––。
祖母の初恵は、お見合い結婚だったため、夫のことが好きなわけではなかった。好きな人というよりは、同志とか戦友のような感覚。でも、そんな夫が亡くなり、1人になった瞬間すごく寂しくなったそうです。その時に、「あ、この人のことが好きだったんだなって気付いた」と。
好きな人ができると、会えない時間に寂しさを感じるようになる。そんな寂しさも、“好き”という気持ちを実感するためにあると思えば、幸せですよね。反対に、一緒にいない時間に寂しいと感じなくなったら、恋が終わりを迎える合図なのかもしれません。
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