”コンプレックス”、どう付き合えばいい?

コンプレックス、どう向き合えばいい?

私たちの中から、なかなか消えない『コンプレックス』。仕事、恋愛、学歴、容姿――。どうしても他の人と比べてしまう。自分自身を好きになるために努力はしているつもりだけど…。
コンプレックスをバネに前に進んでいける人と、引きずってマイナス思考になってしまう人の差っていったい何? 今回はそんな『コンプレックス』の扱い方について、DJあおいさんに教えてもらいました。

劣等感は、これ以上傷付かないための”最後の砦”

例えば、体型に劣等感がある人と体型に劣等感がない人が、同時にダイエットを始めたとして、その努力が続くのは、劣等感がない人なんですよね
勉強や仕事も同じで、劣等感がない方が努力は続くようにできているんです
体型や勉強、または仕事なんて努力次第でどうにかなることですから、劣等感があるのなら努力をすればいいと思うのかもしれませんが、実は劣等感というものは努力を阻害してしまうものなんですよ

劣等感=これ以上傷付かないための砦

劣等感とは、自分自身をこれ以上傷付けないための最後の砦みたいなもので、もし努力をして報われなかったとしたらもう希望がなくなってしまう
『努力をすればなんとかなるんだ』 という最後の希望を失いたくなくて、努力することに恐怖を感じてしまうのです
だから体型に劣等感がある人ほどダイエットは続かないし、勉強に劣等感がある人ほど勉強嫌いになってしまうということですね
一方体型に劣等感がない人は、努力が報われないかもしれないという恐怖はないわけですから、気軽に努力をすることができて、ますます綺麗になっていくし、勉強に劣等感がない人も、ますます成績が良くなっていくし、仕事に劣等感がない人も、ますます仕事で成果を上げて、劣等感の有無だけでどうしようもないほどの格差が生じてしまい、劣等感を持っている人は、ますます相対的な劣等感に苦しめられてしまうというわけです

『劣等感をバネに』 なんてポジティブな人は言いますが、それはあくまで他人事
結果で劣等感を克服するのではなく、まずは現状の自分を受け入れ、今の自分から劣等感を取り除くことが最優先になります

大事なのは隠さないこと

それを隠した瞬間、それは劣等感になる
自分の気に入らないところは、他者に知られたくなくて、ついつい隠してしまう
体型が気になる人は、なるべく身体のラインが出ない服を着てみたり、勉強が気になる人は、『勉強ができても何の役にも立たない』なんて嘯いてみたり、仕事が気になる人は、他者の足を引っ張ることで慰めにしたり
自分のウィークポイントを他者に見つからないように隠した瞬間、それは自分の中で劣等感になってしまうのです

他人に知られないために、隠してしまうのが”劣等感”

大事なのは、隠さないこと
弱みほどむしろオープンにして、他者によく知ってもらうことです
人は周りの目を気にしてしまう生き物ですが、それは他人に興味があるわけではなく、他人の目に映る自分に興味があるだけで、基本的に他人にはあまり興味がない生き物です

体型の細い人、若干ぽちゃっている人、勉強ができる人、ちょっと残念な人、仕事ができる人、伸び悩んでいる人、それ等の全てが他人から見ればただの誤差
自分が思うよりも、自分の気になる部分は、他者にとってはどうでもいいレベル
弱みを見せたからといって、他者からの評価は何も変わりません
それが分かれば、相対的な劣等感は消えて、気兼ねなく努力ができるようになるはずですよ

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