ar's Cinema Paradise
スクリーンの中で輝きを放つあの俳優から目が離せない。
出演作の公開を目前に控えた彼らの素顔に迫ります。
今回は、ディーン・フジオカさんにインタビュー♡
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1980年8月19日、福島県生まれ。2004年、香港でモデル活動をスタート。2006年公開の映画『八月の物語』で俳優デビュー。近年の主な出演作に、連続テレビ小説『あさが来た』、大河ドラマ『青天を衝け』、ドラマ『モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-』『シャーロック アントールドストーリーズ』など。公開待機作に映画『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』がある。ミュージシャンとしては3rdアルバム『Transmute』が発売中。
映画『Pure Japanese』の裏側
この企画を考案したのは、現代においての日本人の定義について疑問を持ったことからです。
両親が日本のDNAを持っている人でも、生まれ育った国が違えば日本語をメインに使わないですよね。
逆に日本で育った人は、海外のDNAを受け継いでいても“日本人らしい”行動や言語が身についています。
そうすると、我々は日本語というOSを搭載しているにすぎないのではないかと。主体性のある言語がDNAを残すために人間を乗り物として扱っていたら、どんな物語が生まれるだろうと思ったのが着想のスタートです。
国境という枠組みで生物的なカテゴリーが決まるのは不思議なことで、「100%日本人だ」と言い切るのは難しいと思います。
でも僕が演じた立石は、タイトルの『ピュアジャパニーズ』のように純化を求めた人間。
DNAとは別に、その地に根づいた文化をわかりやすく見せるには“暴力”だと考えました。
例えば日本だと切腹のために短刀を使う時代があります。
そういう文化の特異性を、忍者ショーで働く立石に投影しました。
ピュアって可愛らしい言葉だけど、その裏側にある狂気、ダークサイドを描きたかったんです。
アユミ役の蒔田彩珠さんは、まさに原石!
この撮影でも活躍してくれましたが、1年後に僕が大河ドラマを撮ってる隣のスタジオで、彼女は朝ドラを撮影していて再会しました。
“1年でこんなに大人になるんだ”ともう感動して。
素晴らしい女優さんだと思いますね。
今回、監督や脚本家のお力添えもあって映画が完成しました。
でもやっぱり、言い出しっぺの僕は牽引しなきゃいけないので、全ての工程において、どうしたら情緒が生まれるのか、より重層的な物語の表現になるかを練り上げました。
僕の全身全霊をぶつけたのでぜひご覧ください。
Styling:Watanabe Shinya(Koa Hole)
Hair Makeup:Kobayashi Takeharu
Text:Iida Honoka