ar's Cinema Paradise
スクリーンの中で輝きを放つあの俳優から目が離せない。
出演作の公開を目前に控えた彼らの素顔に迫ります。
今回は笠松将さんに、インタビュー♡
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1992年11月4日生まれ、愛知県出身。近年の出演作品として、主演映画『花と雨』、Netflix『全裸監督シーズン2』などがある。ドラマ『ムチャブリ!わたしが社長になるなんて』に出演中。公開待機作に、主演映画『リング・ワンダリング』、ドラマ『君と世界が終わる日にSeason3』『TOKYO VICE』などがある。
映画『リング・ワンダリング』の裏側
本作で僕が演じる漫画家志望の草介は、過去に戻る不思議な体験をします。
でも一体いつどこで過去に入り込んだかわからない、グラデーションがかかった世界で描かれていて、非常に幻想的な魅力を持った作品です。時空を超えたり、草介が描く漫画に入り込んだり…幾層もの世界で描かれていることも見応えがあるのではないでしょうか。
草介とは別の世界に登場するのは、大先輩である田中要次さんや長谷川初範さん。
別の撮影だったので、お会いできなかったのですが、その撮影過程もあってこの作品ならではの時空のゆがみを感じましたね。不思議な娘・ミドリを演じる阿部純子さんは、僕が休憩中寝ている時にそっと栄養ドリンクを差し入れしてくれたり、気配りな方という印象で。
阿部さんと撮影した夜の神社のシーンは神秘的で美しく素晴らしいのですが…撮影時は本当に怖かったです。急遽その場でセットの鳥居がつくられたのですが、これがまたおどろおどろしく、ろうそくの火は怪しく揺らぎ…背筋が凍りました。
金子監督は、僕が主演を務めた映画『花と雨』を観て声をかけてくださったので、それはとても嬉しかったです。初めて脚本を読んだ時は、「興味深いけど…これって実際の映像ではどうなるのかな」とも思ってはいました。
静かな起伏はあるけれど基本的に淡々と話が進んでいくため、その時の僕には作品の全体像が想像できなかったんです。しかし、全編通して作品を観た時に素直に「面白い」と、感激。
時空を超えた小さな恋心、戦争があった過去、様々なことを考えさせられますが最後にはあたたかい気持ちになれます。
これぞ上質なエンターテインメント。ぜひご覧ください。
漫画家を目指す青年・草介(笠松将)は、執筆中の漫画に登場する絶滅したニホンオオカミを描けずに行き詰まっていた。ある日、バイト先の工事現場で動物の頭蓋骨に似たものを発見。再び夜に訪れたが、逃げ出した犬を探す娘・ミドリ(阿部純子)に遭遇し、驚いたミドリは怪我をしてしまう。草介はミドリを送り届けるが、そこはいつもの風景とは違っていた。
配給/ムービー・アクト・プロジェクト 2/19公開
Styling:Tokunaga Takashi
Hair Makeup:Matsuda Ryo(Y's C)
Text:Okamato Hana