4月18日にニューシングル『アイラブユー』をリリースする、西野カナさん。

4月27日に公開予定の映画『となりの怪物くん』の主題歌となる新曲は、恋する女の子の等身大の本音をリリックにのせたメッセージ・ラブソング。歌詞に込めたコト、リスナーへの思い、恋愛まで、この曲にまつわるお話をご本人におうかがいしてきました。

ラブレターを書くように思いを綴りました

この『アイラブユー』という曲は映画「となりの怪物くん」の主題歌として書き下ろさせていただきました。

作詞をするにあたって、映画を先に観させていただいて。初対面では第一印象が最悪だった2人が、徐々に徐々に心を通わせていくという内容なんですけど、観終わった時に、「うわぁ……こういう経験、ずっと前にしたことあるかも……」ってしみじみと思い返している自分がいたんです。

そのあとすぐに、歌い始めの“正直最初はそうでもなかった”って歌詞が降りてきて、そこから先は、とにかく、歌い出しのフレーズが映えることだけを意識しながら、ラブレターを書くように思いを綴っていきました

とにかく、最初のフレーズを生かしたい一心で、歌詞もメロディも何度も模索しました。そのこだわりの分だけ、素敵な曲に仕上がったので、少しでも早くみなさんに聴いていただけたらうれしいです。

 

この曲、実は全編、ラップ調なんです

相手に対してしゃべりかけるようなニュアンスで作詞をしたかったので、ラップにしました。
これまでも、カップリングやアルバム曲ではラップをたくさんしてきたのですが、シングル曲で歌い出しからサビまで全てがラップ調というのは初めて。私にとって、新たな挑戦でもあります。そのあたりも、注目して聞いていただけたらうれしいです。


いつも当たり前のように隣にいる彼に、照れくさくてなかなか伝えられない「ありがとう」の気持ちをたくさん詰め込んだ曲に仕上がったので、きっと共感していただける部分も多いと思います。彼とカラオケに行ったときに心を込めて歌っていただくのもいいかもしれません。

歌う時のコツは……そうですねぇ……好きな人に歌詞のフレーズをそのまま伝えるように歌っていただくのがオススメです。唯一「こんな私を好きになってくれて〜」のところにはメロディラインがきちんとあるので、そのパートをより感情的に歌うと抑揚がつくと思います。

運命は“一瞬”が積み重なって繋がっていくもの

運命って言葉を耳にすると、女の子はみんなすごくドラマティックな何かを期待してしまうと思うんですけど、実はそんなこともないのかもしれないですよね。

映画『となりの怪物くん』の主人公みたいに、今でこそお互いのことが好きになって付き合っているけど、最初はこんな印象でお互いのことをこんな風に思っていた、とか。あの時、電話をかけてくれたから今の2人がいる、とか。あの時、喧嘩もしたけど諦めずに色々話し合ったから今も一緒にこうして笑っていられるとか……。

最初はそんなことないはずだったのに、後になって思い返してみたら必然かもしれないって感じることができたら、それが本当の“運命”なのかもしれないって。

この歌詞を書いている間中、そんな思いが頭の中をぐるぐるしていました。

 

これは恋愛だけに限らなくて、例えば、大切な友達に出会えたこともそうだと思うんです。どの学校に通うかによって、出会う友達だって変わってくるわけじゃないですか。そんな風に、取るに足らないような、なんてことのない“一瞬”で未来が大きく変わるのが人生で、そういうことのすべてがつながって“運命”になっていくのかなって。

それから、もしかしたら、この「アイラブユー」の歌詞は、私の理想の恋愛を体現している部分もあるのかもしれません。

恋人として甘い時間を共有することもあるんだけど、その次の瞬間には友達と一緒にするみたいにくだらないことでふざけあったりもできる。そんな気の置けないカップルって、私も含めて女の子からしたらすごく理想的に映る部分がありますよね。

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