2016年は恋愛小説で素敵な女性になるヒントを探そう…♥

全国の女子書店員さんとar編集部が選んだおすすめの恋愛小説を紹介しちゃいます♪ 冬休みに読み込んで恋テクを身につけよ〜❤︎

①「白いしるし」

西 加奈子/新潮社

好きになった彼の心が自分だけのものにならなくて…。恋に苦悶するアラサー女性の物語。

”幸福、という言葉では表すことが出来ないほど、私の体は喜びに震えていたが、それは笑顔に結びつくようなものではなく、底のない、開けてはいけない何かを見つけるような境地に触れるものだった。”

書店ガールの一言コメント

人を好きになる抗いようのない気持ちや、すべてを持っていかれてしまう感覚。叫びたいほどの思いをぐっと押しとどめた中から染み出されるように紡がれた物語です。(喜久屋書店 阿倍野店・市岡陽子さん)


②「夜叉ケ池・天守物語」

泉 鏡花/岩波文庫

とある村で暮らす美しい女性・百合と、その村に居つき彼女と結婚した晃。二人が辿る悲運とは。

”幸福、という言葉では表すことが出来ないほど、私の体は喜びに震えていたが、それは笑顔に結びつくようなものではなく、底のない、開けてはいけない何かを見つけるような境地に触れるものだった。”

書店ガールの一言コメント

一度、舞台で見てから虜になった『夜叉ケ池』。時々読み返したくなります。晃の男らしさがにじみ出るセリフ。やはり男はこうあってほしいと思わずにいられません。(ダイハン書房本店・山ノ上 純さん)


③「タラチネ・ドリーム・マイン」

雪舟えま/PARCO出版

歌人・雪舟えまによる初の短編小説集。ファンタジックな世界観と美しい言葉の数々が詰まった一冊。

”わたしはこんなにあなたがすきで、なのにこの体が燃えもしないことが悔しい。これじゃ、わたしには大すきな人がいるってことが、はたから見てもわからない。 (『モンツンラとクロージョライ』より)”

書店ガールの一言コメント

人を好きになる抗いようのない気持ちや、すべてを持っていかれてしまう感覚。叫びたいほどの思いをぐっと押しとどめた中から染み出されるように紡がれた物語です。(喜久屋書店 阿倍野店・市岡陽子さん)


④「炎上する君」

西 加奈子/角川文庫

いまいちイケてない仲良し女子二人が、恋をすることで変わっていく…そんな表題作を含む短編集。

書店ガールの一言コメント

表題の『炎上する君』が一番好き。恋愛は、自分が女であることを疎ましく思っていた女性さえも変えてしまう。恋ってすごい、恋っていいなと思えます。(ジュンク堂書店 西宮店・W.M.さん)


⑤「トラッシュ」

山田詠美/文春文庫

恋には始まりがあれば、終わりもある。これは別れの壮絶な痛みとカタルシスが描かれた不朽の名作。

”人間の終わりは死ぬことなんかじゃないよ。自分を嫌いになることだよ

『トラッシュ』(文春文庫)より引用”

書店ガールの一言コメント

恋愛がままならなくなった時に、何度も繰り返し読んだ一冊。少しだけ元気と勇気がもらえます。(ダイハン書房本店・山ノ上 純さん)


⑥「きみはポラリス」

三浦しをん/新潮社

三角関係、片思い、禁断の愛…。恋をしたことがある女子なら共感するエピソードと出会える短編集。

”人間の終わりは死ぬことなんかじゃないよ。自分を嫌いになることだよ

『トラッシュ』(文春文庫)より引用”

書店ガールの一言コメント

恋愛は幸せなだけじゃない。切なくもあり、もどかしくもある。主人公一人ひとりが一生懸命、恋をしていてキュンとします。(八重洲ブックセンター本店・豊島順子さん)

2016年、雌ガールのみんなにはいったいどんな恋愛が待っているかな?