おタク男子が世のおフェロ女子に物申す!
読者の乙女なお悩みに、バンドマンおタク男子の彼が思いもよらない変化球で答えます。

恋も仕事もおしゃれも夢も。人生に迷ったらあの人に相談してみよう!


答えてくれるのは、ロックバンド・オワリカラのタカハシヒョウリさん。


↑音楽家時のタカハシさん (c)勝永裕介

特撮おタク時のタカハシさん


今回は、女同士の厄介なお悩みを解決!

マウンティング、反対ー!

同窓会や友達の結婚式などで、学生時代のいろんなコミュニティの人達と再会しては、マウンティングばかりで、うんざりしています。どうやりすごせばいいでしょうか。(chiyoさん・27歳)

「まず俺、人生において同窓会に呼ばれたことは一度もないんだよね」

ー(笑)。まあまあ、同窓会に限らず、久しぶりに人と集まる機会は色々とあるじゃないですか。

「俺、マウンティングされても全然うんざりしないからなー。ほとんどの人が社会的には俺にマウンティングできると思うんですよ。普通に働いてて昇進したり、この歳で結婚してて子どももいて、ちゃんと安定してる…っていう人たちに比べたら、僕はグダグダなんで。でも全然嫌じゃないっすね」

ーなんと。

「たとえば大学時代の友達とは今でも仲よくて、バリバリ働いて稼いでるエリートサラリーマンもいるし、役人になった人とかもいるのよ。飲みに行って話してるとやっぱり生活水準が全然違うし、銀座で6万くらいの寿司食ってます、みたいな話も聞いたりするんだけど」

ーそういう話されたら、どうするんです?

「全然気にならないし、”でもさ牛丼もウマいよね?”って言う。彼の生き方と俺の生き方は違うし、彼だって6万円の寿司食べてるからって昔の牛丼のおいしさを忘れたわけじゃないからさ。むしろ俺、すごい高い食べ物とかってコスパが悪いと思うのよ。”6万円の寿司って実際どうなの?”って聞きたい」

ーなんか違う話になってきたけど面白そう(笑)。

「どれぐらいウマいの? 本当に6万円に見合ってる?って思うし。俺は1300円の食べ物が一番コスパいい説っていうのを唱えてて、食べ物のおいしさと値段をグラフにすると、1300円のところでピークが来ると思ってるんだよね。1000円→1300円になった時ってすごくランクが上がって美味しくなるけど、1300円→1800円ってそんなに変わらない。だから1300円くらいのもの食べてるのが一番オッズに合う

ーほ、ほう。

「っていうのが俺の中で確固としてあるから、それを話して”イヤ、でも6万円の寿司は本当にスゴイよ”って言われたら”へぇそうなんだ。いいなぁ”ってなるだけ。っていう人生を送ってます」

ーなるほど。そういう思考回路は女子はないから新鮮ですね。

「そもそもマウンティングしてくる人って、周りに言わないと安心できないくらい不安にまみれてるってことでしょ。それって大して充実してないってことだろうから」

ーたしかに…。タカハシさんのお友達の寿司の話は悪気もないし、向こうも不安で言ってるわけじゃないのがわかるから、聞いてて嫌な気も起きないわけで。

「そうそう。嫌な感じで何か言われたら”あー不安なんだな”くらいに思って、こっちは余裕ぶっこいてたらいいんじゃない? そこで張り合って疲弊するのが一番アホらしいからね」

ーでもわかっていても気にしてしまうのが、弱い女子のココロなんです(泣)。

「たとえばar読者世代の人たちだったら、どんなマウンティングがあるんですか?」

ー新婚ホヤホヤで幸せそうな子とか、旦那の自慢とか…。

「”うちの旦那が超大企業で稼いでて〜休みの日はバカンスで〜プールサイドで読書したりしてるんだよね〜”とかそういうこと?」

ー極端ですけど(笑)、そんな感じです。

「だったら”え? プールサイドって虫とかいないの?”とか言ったらいいんじゃない? 本なら部屋の中で読んだほうがよくない?とか。だって虫とかいたら嫌じゃん、とかさ。素朴な疑問をぶつけるってのはどうですか?」

ー着眼点が斬新すぎる(笑)。

「そういう縁遠い生活のことを知れるいいチャンスだからさ。しかも、いろいろ細かく聞いていったら意外とアラが出てくると思うよ。そういう人ってだいたい言うほどやってないと思うし」

ー不意打ちで相手も面喰らうでしょうね。

「掘り下げながら窮地に追い込む的な感じでさ」

ー賢い(笑)。そのスタンスなら自分も傷つかないし、楽しそうですね。読者の皆さん、オススメです!