彼がずっと触れていたくなるような、うるちゅる肌を目指している雌ガールにとって、メイクやスキンケアだけでなく、インナービューティ事情も気になるところ。

そこで今回は、管理栄養士の先生に、”美肌をつくる食生活で知っておくべきこと”を徹底取材。なんと、食べ物も白湯も、摂り方次第で肌への影響が変わるというから驚き。奥が深いインナービューティの真実はまさに目から鱗です。

教えて先生!みんなが知らない 美肌をもたらす食事の真実

真実その一 いい食べ物は28日間続けないと意味なし!

実際に食べ物の効果を見て感じられるのは、ターンオーバー周期の28日以降。角層にたとえると、1日目の食事は1層目、2日目には2層目といったように、その日に食べた分だけキレイな土台がつくられていきます。

つまり、肌が完全に生まれ変わるためには28日間続けることが条件。ただし身体にいいからとひとつの食材ばかり食べ続けては、よい栄養素でも偏ってしまいNGです。また、食べ飽きているのに無理して続けるのもNG行動。身体のストレスが上回って、せっかくの栄養素もうまく消化吸収されません。普段のメニューにプラスα、大豆製品やナッツ、スーパーフードなどの栄養価の高い食材をローテーションしながら、毎食どれか1種類ずつ取り入れましょう。

真実その二 白湯は無理してごくごく飲まない

朝起きたら、食べ物を入れる前に水を飲んで胃を起こしてあげることが先決。白湯はお腹を温めて胃に優しいので、美容目的で取り入れる人も多いですが、むやみに熱いうちに飲んだり、カップに残っている冷めた白湯を飲んでも効果は減ります

飲み方のコツは、まず沸騰させたお湯を50ccほど注ぎます。少量なのでコップが温まると同時に熱湯が適度に冷め、手早く飲みやすい温度に。それを2〜3口で飲んだら、また50ccを注いで朝の身支度をしながら飲む。繰り返す回数は体調に合わせて。これなら、簡単に適温で白湯を飲めますよね。

少量ずつ飲むのは、他にも理由があります。寝起きにいきなり大量の水を入れると胃に負担がかかり、消化活動に支障が。胃液や唾液をきちんと出せるように、胃にも食事を受け入れる準備が必要なんです。常温で水分補給をする人も、一気に飲まないように気をつけましょう。

真実その三 内からケアvs外からケア。大事なのは…

食事とスキンケアの比重は、肌トラブルによって異なります。基準は肌に触れた時の感触。もし吹き出物やザラつきなど凹凸のある肌なら、外からのケアを重視。紫外線や摩擦などの外的刺激に反応して荒れているため、まずはスキンケアで肌表面を整えて。食事は肌悩みに有効な栄養素を選んで、集中的にテコ入れを。逆に、シミやくすみなどのように凹凸のないものは内から浮き出ている類なので、食事ケアを継続的に。いつものスキンケアで表面を守りつつ、栄養をしっかり補給し続けましょう。

食事面でケアしている肌は、至近距離で見るとキメ細かさや弾力感が格段に違います。内側から美肌の土台がつくられているので、皮脂のベタつきや乾燥のカサつきなども根本から改善。メイクが崩れにくいキレイな肌をキープできます。

もちろん、外からのスキンケアも大事。肌表面が乾燥していると外的刺激も受けやすくなるので、保湿は大前提です。ただしいくら高機能な化粧品を使っても、肌の土壌が整っていなければその効能を生かしきれず、もったいないことに。内からと外からの両アプローチをすることで効率的に美肌を目指せ、将来的なアンチエイジングにもつながりますよ。

教えてくれたのは 管理栄養士 前田あきこ先生

栄養学の膨大な知識とカウンセリング実績で、美しくなる食生活をアドバイス。エイジングやホルモンバランスについての指導も人気。「女性ライフクリニック新宿」