今流行りの「膣洗浄」のリアルなデメリットや正しい使い方を解説♡

みなさんこんにちは!現役薬剤師の福井セリナです。

桜の季節が終わり、暖かい日も増えてくると気になるのが経血やおりもののにおい。
最近、それを解決するための画期的な方法として流行りだしたのが「自宅でできる膣洗浄」です。デリケートゾーンケアの一つとして聞いたことがある人もいるかもしれませんね。

実はこの膣洗浄、もともとは性感染症の治療法として病院で施されてきたもの。

市販で洗浄剤が手に入るようになりましたが、間違った方法で使い続けてしまうとトンデモナイことが起きてしまう危険性も…‼今回は、今流行りの膣洗浄のリアルなデメリット、そして正しい使い方を医学的な知識をもとに追求していきたいと思います♡

そもそも膣洗浄って?もともとは病院で使用されていた治療法

冒頭でもお伝えしたように、膣洗浄とはもともと性感染症の対策として、病院でお薬を使う前に膣内の有害な菌を洗い流して、かゆみや痛みなどの症状をより早く治すために行われている治療法です。

お薬の前に必ず実施する病院もあれば、あまり効果が無いという説もあるのでしない病院もあります。
最近市販で売られている膣洗浄剤は、膣内に弱酸性の洗浄剤を注入して、それが自然に出てくるのを待つというものが多いです。

膣のバリア機能を低下させたり、菌が子宮に達してしまうというデメリットも

そもそもおりものは膣内にばい菌が入ってこないようにするための、女性に備わっているいわばバリア機能です。そのため、おりものを洗いすぎてしまうと外から来るばい菌に対応できなくなってしまう危険性があります。

さらに、おりもののにおいが気になるときは、身体の疲れやホルモンバランスの乱れで膣内の悪い菌の量が多くなっているか、パートナーがいる場合は性感染症にかかっている可能性もあります。
性感染症にかかった状態でセルフ膣洗浄を行うと、その菌に汚染された洗浄剤が子宮の奥や卵巣にまで達してしまうことも。
膣洗浄剤をすでに使っている人、これからやってみようと思っている人は注意すべきおりものの状態について紹介した前回の記事を参考にして、自分が感染症にかかっていないかチェックしてみましょう。

(前回の記事はこちら)→【おりもの状態でチェック】要注意な基準は?裏目にでる膣ケア2つも解説

おりもののにおいや色で判別できることもありますし、なかには症状が出ない人もいるので、不安な人は一度病院で検査をすることをおすすめします。

「膣洗浄は不妊治療に効果的!?」こんな情報には要注意!!

膣洗浄に関する記事を読んでいると、中には「妊娠力を高める」「不妊予防」など根拠のない情報を見かけることがあります。

たしかに不妊治療の際に膣洗浄を行うことがありますが、目的は卵子を安全に採取するためであって、妊娠のしやすさを高めるためではありません。間違った情報なので、うのみにしないように注意しましょうね。(こういう悪質な情報、ほんと許せない!)

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じゃあ膣洗浄って意味ないの?どんな時に使うといいのか解説

これだけデメリットをお話ししてしまうと、じゃあ意味無いの?と思われてしまうかもしれませんが、そうではありません。

福井セリナ的「こんな時に使ってほしい!」膣洗浄のタイミングはこちら。

製品によっては使用頻度を週3回に設定したり、良かれと思って毎日のように使っている人もいますが、やりすぎは要注意。上記のようにスポットで使用するか、性感染症の疑いが少しでもある人はまず検査することが大切です。

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膣洗浄剤はスポット使用に留めるのがオススメ♡

私が日常で膣洗浄剤を使うとすれば、スポット的な使用に留めると思います♡
性感染症が無く、おりもののにおいが強い場合は体の免疫も落ちている合図なので、まずはよく眠り、栄養のあるご飯をしっかり食べて身体を休ませてあげましょう!

免疫を高めるには、良い菌をたくさん含んだキノコ類やミネラル豊富な海藻、ビタミン摂取のための果物がおすすめです。みなさんがストレスの少ない健康的な生活をおくれますように。
遠くから祈っております。

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