『流浪の月』の横浜流星がヤバい件

2022年5月13日に公開され、衝撃的な物語が大きな反響を呼んでいる映画『流浪の月』はチェックしましたか? 内容もさることながら俳優陣の演技が凄すぎると話題の本作品。中でも横浜流星さん演じる亮の激変具合に戦々恐々としながらも、そのダメンズっぷりについつい魅了されてしまうのです!

©2022「流浪の月」製作委員会

本記事ではそんな横浜さんの魅力をたっぷりお伝えします!

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もしもあなたが亮の立場だったら、一体どうなる?

”女児誘拐事件の被害者”というレッテルを貼られながら生きていく家内更紗(広瀬すず)のヒーロー的存在になるのが、横浜流星さん演じる中瀬亮。

©2022「流浪の月」製作委員会

序盤から更紗のことを愛おしく思うことがよくわかるシーンが続き、「あ、今はこの人と幸せな人生を送っているんだな」と安心するのも束の間、物語の中盤から亮のとんでもない激変具合を垣間見ることになります。

もともとDV気質な亮には、愛する人を手離したくないという思いから”自分より下の立場の人間をパートナーにする”という厄介な性癖がありました。亮がいないと生きていけないーー依存させられる環境を作るためには、少なくともこの条件が必要だったのです。

女児誘拐事件の被害者で、身内に頼れる人がいない更紗は、亮にとって好条件でした。帰る場所なんてどこにもない、普通に働くことでさえままならない…そんな更紗にとってもまた、すべてを受け入れ愛してくれる亮は好条件だったのです。

そんな中更紗は、亮に結婚することを前提として話を進められることに違和感を覚えます。

亮と結婚するべき、ということはわかってる。でも、私の一番は亮じゃないーー更紗はずっと、女児誘拐事件の加害者と言われている佐伯文(松坂桃李)のことを忘れられずにいるのです。

©2022「流浪の月」製作委員会

更紗と文にとっての2ヶ月間は、監禁生活なんかではなくれっきとした共同生活だったのです。しかし、もし自分の彼女が女児誘拐事件の加害者に特別な感情をいだいていることを知ったら、あなたはどのような行動を取るでしょうか。

更紗の異変に気付いてからの亮の行動や言動の変化は、それはもう同一人物とは思えないほどに凄まじいものでした。

「嫌いになりそう」横浜流星のイメージを一変した”中瀬亮”

これまで、映画『きみの瞳が問いかけている』やドラマ「着飾る恋には理由があって」「DCU〜手錠を持ったダイバー〜」などで、比較的クリーンな要素の強い役を演じることが多かった横浜流星さん。

もちろん、映画『嘘喰い』のようなダークなイメージの役もこなす彼ですが、映画『流浪の月』の横浜流星さんはダークと一言では表せない、内に秘める欲望が裏切りによりじわじわと溢れ出る変遷には目を見張るものがありました。

©2022「流浪の月」製作委員会

控えめに言って、救いようがないダメンズな中瀬亮。同情しつつも軽蔑の目を向けてしまう、でも亮にも幸せになってほしい…感情移入とは言い難い説明不可能な複雑な気持ちに、戸惑いが隠せません。

言ってしまえば、「できることなら見たくなかった」横浜流星さんがここには存在しているのです。

そんな横浜流星さんの新境地、拝まずになんていられない……!

鑑賞後は、とてつもなく沈みます。落ちるところまで落ちます。見える景色すべてがグレーに見えて、「愛とは一体、なんなのか」と柄にもなく考え込んでしまうほどに影響を受けてしまう映画です。

それでも、だからこそ、劇場で観てほしい!
あまりにも飛躍すぎる2022年、どの作品も見逃せない!

2011年に俳優デビューを果たし、25歳ながら芸歴10年超えとなる横浜流星さん。2022年、すでに映画『嘘喰い』『流浪の月』、ドラマ「DCU〜手錠を持ったダイバー〜」で活躍を見せる彼ですが、なんと年内にあと2本、2023年にも1本、映画主演が決まっています。

8月26日公開予定『アキラとあきら』では竹内涼真とともに”池井戸ワールド”に挑戦、10月21日公開予定『線は、僕を描く』では水墨画に魅了されていく主人公・青山霜介を好演、2023年公開予定『ヴィレッジ』では藤井道人監督と5度目のタッグを組みます。

とくに『ヴィレッジ』では、藤井監督が描く”超ダークサイドな横浜流星”を堪能できる予感。

映画『流浪の月』を経て生まれた横浜流星の新境地から、さらなる飛躍に期待です!

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