『六本木クラス』第五話を徹底考察!

日韓共同プロジェクトで実現! 『梨泰院クラス』のジャパンオリジナル版『六本木クラス』の主演は、竹内涼真さん。絶望の淵に立たされた青年・宮部新が、仲間とともに巨大企業に立ち向かっていく姿を描いていきます。ハラハラする下克上を主軸に、キュンとするラブ要素、さらには青春群像劇のエモさまで兼ね揃えた『六本木クラス』。気になる五話を考察します。

「六本木クラス」第5話より(C)テレビ朝日

優香 vs 葵 気の強い女同士の恋のバトルが勉強になる…!

かつて、こんなにも気の強い女同士の対決があっただろうか…。優香(新木優子)vs 葵(平手友梨奈)のなじり合いが、凄まじい…! どちらも、新(竹内涼真)を奪われたくない一心で、身を削ったバトルを仕掛けていきます。

【第1ラウンド】

優香「飲み会なんだね。私も合流していい?」

葵「いやいや、長屋の人に来られたら迷惑なんですけど」

優香「私は、社長に聞いてるの…ダメ?(魔性の微笑み)」

第1ラウンドは、優香の勝利…!

新と葵が仲睦まじそうに歩いているのを見て、「奪われたら、たまったもんじゃない!」と思ったのでしょうか。もしかすると、葵へのマウントでもあったのかもしれません。「新は、私の言うことをなんでも聞いてくれるのよ?」という。

「六本木クラス」第5話より(C)テレビ朝日

けれど、職場の飲み会に参加しようとするのが、すごくないですか? いくら、相手が自分のことを好きだと分かっていたとしても、職場の飲みに、「連れてって~♡」なんて言えない…。どんなに心配なことがあったとしても、我慢して連絡を待つのがいい女なんだと思ってた…。

それだけでなく、「いいよ」と許可をもらってしまうのも、すごい普段はあまりわがままを言わない女の“おねだり”って、ものすごい効果をもたらすんでしょうね。上目遣いの、「ダメ?」も新のハートに刺さったのかも。ただ、あの「ダメ?」は、確実に断られるはずがないと分かっている「ダメ?」だった! 葵からしたら、「おいでってて誘われたとしても、断れよ!」って感じですよね。

参戦したところで確実にアウェイになる飲み会にも、平気で行く。そこに逃したくない獲物があるのなら。優香は、ただものではないぞ…と再確認した出来事でした。

【第2ラウンド】

その飲み会のトイレで、今度は葵が仕掛けます。

葵「(二代目みやべの)営業停止の件、通報したのあなたじゃないそうですね? 社長にキスしようとしたりして」

優香「放っておいてくれる? 新のことなんて、好きじゃないんでしょ」

葵「めちゃくちゃ好きですよ」

優香「…そう。せいぜい頑張って」

これは、葵の勝利か…? と思いました。優香は、“新は私のことが好き”というスタンスだけど、葵は“私は新が好き”ときっぱり言い切ることができる。それに、「ソシオパスの可能性が高い」と診断されたことを告げて、「邪魔する奴手がいたら、どんな手を使っても叩き潰す。私、罪悪感とか感じないんで」と不敵な笑みを浮かべていたし。

「六本木クラス」第5話より(C)テレビ朝日

ただ、それでも優香は引かなかった…。どれだけ、修羅場を乗り越えてきたんだ!? と思うほどの冷静さ。「あなたを、叩き潰さないと!」と煽られても、「頑張って。お嬢ちゃん」と大人の魅力をアピールしました。時には、売られた喧嘩を買わないことで、結果的に勝つ。これが、優香と葵の経験値の差なのでしょうか。

結局、新の気持ちを手に入れるのはどっち!?

長屋ホールディングスの一員として働く優香は、二代目みやべにとっては“敵”とも言えます。長屋の利益を守るためには、みやべの動向を茂(香川照之)に伝えなければならない。一見、悪役のように見えるけど、実はいちばん辛い立場なのかもしれません。

「六本木クラス」第5話より(C)テレビ朝日

新は、そんな優香の苦しみを誰よりも分かっている。だから、彼女の選択を決して責めないのです。それどころか、「俺が、絶対に自由にしてやる!」と優香の立場に同情する気持ちまで持っている。ただ、優香は新からどんな優しさをもらっても、返すことができない。罪悪感と苦しみで押し潰されそうになったから、「私のことはもう諦めて」と伝えたのではないでしょうか。

一方の葵は、恋をすると急に乙女! 「何をしてたの?」と聞かれるた時は、「社長のことを考えてました!」とあっけらかんと返すし、新の似顔絵を描いちゃったりもする。京子(稲森いずみ)と桐野(矢本悠馬)とともに計画した“長屋ホールディングスから茂と龍河(早乙女太一)を追い出す作戦”を決行する日が近づいてきたいま、新の心の支えになってくれるのは、葵なのかもしれません。

ついに復讐が本格化!? 六本木クラスから目が離せない!

「六本木クラス」第5話より(C)テレビ朝日

「ハンデをもらってるみたいだから」とみやべを通報したのは優香ではない、と新に伝えた葵。さすがに、いい子すぎて泣ける…。どうか、幸せになってほしい! ただ、まだまだ読めないのが『六本木クラス』。ついに復讐を本格的に始める第六話からも、見逃せない展開になりそうです。

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