コンプレックスとのちょうどイイ距離感
どうしてもネガティブ方向へ自分のコンプを捉えてしまうあなた。
そんなコンプで溺れそうになっている人へ送る、「向き合い方の正解」について。
ティモンディ前田裕太さんが紡ぐ言葉から自分なりの解を見つけてみよう。
1992年8月25日、神奈川出身。お笑い芸人「ティモンディ」のツッコミ、ネタ作り担当。愛媛県の済美高校野球部に所属した同級生・高岸宏行が相方で、2015年1月に結成。二人のYoutubeチャンネル『ティモンディチャンネル』の登録者数は28万超え。arwe
b連載『僕のあまのじゃく』では、フリースタイルエッセイを毎週土曜日20時にお届け中。
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コンプレックスは持ち続けていいと思う。
自分のコンプレックスを好きになるって難しい。
許容できるようになるまでも、時間がかかる。
高校時代、野球をやっていた時の私は、あと5センチくらい、喉から手どころでは済まず、肘まで出るほど身長が欲しかった。
野球をやめれば、脚の太さは気になるし、声の質や天パなのもコンプレックスだったりする。
それを、個性だから好きになろう、だとか、他人から良いじゃん!と言われたところで、
自分自身が好きだと思えないものなのだから、仕方がない。
コンプレックスの正体は、きっと差異なんだろう。
世界中のみんなが天パだったら、僕はおそらく天パであることを悩んでないし、
みんなが同じ脚の太さであれば、自分の身体を嫌いになんてならない。
細い人が素敵なパンツをはきこなしているところを目にするから、羨ましく思えるし、そうではない自分の脚にコンプレックスを抱える。
無い物ねだりなのは分かっている。けれど、足りないものは、どうしても欲しくなるよね。
自分が望んでいるものを持っている人がたくさんいるし、その羨ましさが、コンプレックスに余計に拍車をかける。
ただ、僕は、コンプレックスは持ち続けていいと思う。
だって、他人との違いに悩む人は、魅力的だから。
差異に悩んで、折り合いをつけようとしてみたり、コンプレックスそのものを無くそうと努力してみたり。
それって、自分をもっと好きになろうとしている証なのではないだろうか。
自分に触られたくない部分がある人は、他人にも同様の触られたくない部分があると知っている人でもある訳だし、コンプレックスを指摘される痛みを知っているからこそ、他人に思いやりのある言動をすることもできる。
コンプレックスは、時に自分の心を引っ張って暗い気持ちにさせるけれど、時には自分自身のことをより深く愛せるように高めてくれるものでもあるのだ。
そう、捉え方次第では毒と思っていたものが実は薬にもなりうるようなものなのではないだろうか、と僕は思っている。
Photo:Shioya Miku(LOVABLE)
Styling:Ito Makiko
Hair Makeup:Yoshizaki Sayoko(io)
Text:Ikeno Momo
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