『六本木クラス』最終話を徹底考察!
日韓共同プロジェクトで実現! 『梨泰院クラス』のジャパンオリジナル版『六本木クラス』の主演は、竹内涼真さん。絶望の淵に立たされた青年・宮部新が、仲間とともに巨大企業に立ち向かっていく姿を描いていきます。ハラハラする下克上を主軸に、キュンとするラブ要素、さらには青春群像劇のエモさまで兼ね揃えた『六本木クラス』。気になる最終話を考察します。
(12話の考察はコチラ)男性が惹かれるのは”行動”で示す女! 捨て身の女の子・葵(平手友梨奈)が完全勝利。新(竹内涼真)が惹かれた理由を考察
信念を曲げてでも、葵を助けたい 新の深すぎる愛に涙……
これまで新(竹内涼真)は、どんなことがあっても信念を曲げずに生きてきました。高校時代、茂(香川照之)に土下座をすれば退学を免れると言われても、「間違ったことはしていないから」と自分の意志を貫き通した。
自分が悪くないのなら、謝らない。そのかわり、間違ったことをしたら、とことん反省する。何事もグレーにしない真摯さに、優香(新木優子)も葵(平手友梨奈)も惹かれていたのでしょう。どんな強い相手に対しても、“自分”を持って接することができる。権力に平伏さない新のような男性って、本当に魅力的ですよね(もっとうまくやればいいのに~と思ったこともありますが……)。
そんな新が、最終回で茂に土下座をしたのです。龍河(早乙女太一)に拉致された葵の居場所を、聞き出すために。かたくなに、土下座することを拒んできた新が、葵のためなら躊躇なく信念を曲げることができる。いや、葵を守るというのが、彼の信念に変わっていたのかもしれません。これって、ものすごい愛なのでは……と思わず涙してしまいました。
令和のモテ女は、王子様を見つけるのではなく、好きな人を王子様にしてしまう!
葵は、令和のモテ女を体現した存在でしたよね。というか、「こんな女の子になりたい!」と思わせる力がありました。
最終的に新と結ばれたのは、初恋の人・優香でなく、ビジネスパートナーでもある葵。この結果を見るかぎり、王子様が迎えにきてくれるのを待つ時代って、もうおしまいなのかも! と思いました。
ひと昔前なら、このドラマで新と結ばれるのは、優香だったと思うんです。長屋ホールディングスに囚われている彼女は、まさにお姫様のようだったし。新も、身動きが取れない優香を、“助けなきゃ”と思っていた。そういう脆さに、男性は弱い気が……。
対して、葵は自らの足で歩んでいます。「平凡な男じゃなく、最高の男にしてみせる」と言い、本当に新を大企業の社長までのし上がらせてしまう。王子様を見つけるのではなく、好きな人を王子様にしてしまうって、カッコ良すぎませんか?
葵が教えてくれたポジティブな恋愛のやり方
時代は、令和。どんな女の子でも、その気になれば幸せな恋をつかむことができる。「妹としてしか見れない」と言われていた葵が、新の右腕となり、プライベートでは大事な恋人にまでなることができた。全13話を通して、諦めない彼女の凄みを感じるとともに、恋愛ってもっと楽しいものなのかも! と思うことができました。
葵のように、“好き”をちゃんと相手に伝えていたら、後悔は生まれない。面倒くさい駆け引きをするのではなく、思った時に思ったことを。なんだか、『失恋ショコラティエ』のサエコさんが、「(メールは)返したい時に返しますよ。返事が遅れて喜ぶ人はいないだろうし」と言っていたのを思い出しました。彼女たちのようなスタンスで恋愛をしたら、もっと自分らしいお付き合いができるにちがいない!
「私が幸せにしてあげる」というスタンスで恋ができたら、きっと幸せになれる
新と葵は、お付き合いをスタートしてからも、葵が引っ張る構図のまま。初めて手を握るのも葵からだし、「私が幸せにしてあげますね」と新の頭を包み込んであげる。幸せにしてもらうのを待つのではなく、相手を幸せにしちゃえばいい! そしたら自分まで幸せになるし、相手は「〇〇がいないと…」と夢中になってくれる。
葵も、新がいてくれたからこそ、生きる楽しさを知ることができました。うんざりしていた日常のなかに、差し込んできた“光”。葵にとって彼は、そんな存在だったのではないでしょうか。
これからも、この2人の持ちつ持たれつの関係は続いていくはず。というか、永遠に続いてほしい! 優香と龍二(鈴鹿央士)が、最終的に自分の足で歩き始めたのも、よかったですよね。2人の後ろ姿がたくましくて、感動してしまいました。
それでは、毎週ドキドキハラハラさせてくれた『六本木クラス』に感謝の気持ちを込めて。
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