浜辺美波あーかいぶ
媚びることのないナチュラルな佇まいや、率直で嘘のない発言…。
自分らしくまっすぐに生きている姿が魅力的な美波が"ありのままの自分"を貫くために心がけていることとは?
タフで自然体な美波マインドのヒミツに迫ります。
2000年8月29日生まれ、石川県出身。透明感あふれる美貌とたしかな演技力で、女優として数々の作品に出演。今年公開の映画『やがて海へと届く』も話題を呼んだ。今後の出演予定としては、ヒロインを演じる連続テレビ小説『らんまん』(2023年度前期放送予定)、アニメ映画『金の国 水の国』(2023春公開予定)、映画『シン•仮面ライダー』(2023年3月公開予定)など、注目作が続々と控えている。
Instagram:@minami_hamabe.official
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#1 おばあちゃん
「おばあちゃんの前ではありのままの姿すぎて、ケンカをしたことも(笑)」
#2 マネージャーさん
「私と似ている感性の持ち主なので、一緒にいると居心地がいいです」
#3 話が面白い人
「事務所の先輩の髙嶋政宏さんも話術がすごくて尊敬しています!」
#4 片桐仁さん
「お笑い芸人・俳優としての顔に加え、粘土アーティストとしても活躍中。」
#5 スマホケース
「大きな目玉のモチーフで、魔除けになるかなと思って使っています」
#6 マイルール
「〝自分らしさ〟っていうルールに縛られない方が視野も広がると思う」
#7 阿部智里さん
小説家。代表作の『八咫烏シリーズ』は、コミック化もされ大ヒット。
#8 『鳥に単は似合わない』
人の姿に転身できる八咫烏を中心とする物語を描く和風ファンタジー作品。
#9 中村文則さん
芥川賞作家。代表作に『土の中の子供』『教団X』『逃亡者』など。
#10 人間くさい部分
「私のダメな部分も、もしかしたら自分だけじゃないのかもって思えた」
「可愛い」より「面白い」って言われたい
私、自然体ですか? もしそうだとしたら、周りの環境のおかげかもしれないですね。両親の存在はもちろんのこと、小さい頃は両親が共働きでおばあちゃん(#1)に預けられることも多かったので、そこでのびのびと育ててもらったことが大きい気がします。
お仕事を始めてからも"こうあるべき"というプレッシャーがかかることがなく、自分らしく好きなことをやらせてもらっているので、事務所にはすごく感謝しています。のびのびしすぎて、マネージャーさん(#2)はある意味大変かもしれないですが…(笑)。
私、昔から話が面白い人(#3)に強い憧れがあるんです。一緒にいる人が自分の話を聞いて笑ってくれるとすごく嬉しいし、「可愛い」とか「キレイ」と言われるよりも、「面白いね」って言われる方が気分は上がるかも。ただ、「面白い」には意味が2種類あるじゃないですか。「変わっていて面白いね…」という感じのどちらかというとマイナスな意味ではなくて、「ユーモアがあって面白いね、最高!」というようなプラスの意味だったらとっても嬉しい。そう思ってもらえるように、これから話術をもっともっと磨いていきたいなと思っています。
"その人らしさ"は周りが感じるもの
"自分らしさの見つけ方"…。そういえば私、自分らしさって特に意識してないかもしれません。
ただ、客観的に自分のことを考えてみると、周りからは"ヤバい人"って思われている気もします(笑)。片桐仁さん(#4)のスマホケース(#5)を見て、「何それ!?」ってビックリされることもよくあるし…。素でいるだけなのに、引かれちゃうことが多い気がします。それはともかく、自分のいいところや悪いところって、本人は意外と気づいていなかったりするじゃないですか。他人の方がわかっていたりもするので、あえて"これが私らしさです!"ってアピールするものでもないのかなって。もし自分の中に"ここが好きだな"って思う部分があるのであれば、それを愛してあげればいいんじゃないかな。
たまに、マイルール(#6)や自分らしさを出しすぎて、とっつきにくくなっているケースもありますよね。みんなでご飯を食べに来たのに「私、お米食べないんで…」みたいな。私は自分がそうなりたいとは思わないので、そこまでの自分らしさは求めなくてもいいのかなって。物事の選択肢や人付き合いを狭めてしまうような個性は私は必要ないかなと思っています。
人を許容することを読書が教えてくれた
自分に対して"好きだな"って思うのは、本好きなところ。そのおかげで語彙が増えたし、本って作者の方の思考がそのまま吐き出されているから、"こういう捉え方があるんだな"って勉強になるんです。会話だと相手に気を使ってしまうけれど、本にはそれがないじゃないですか。だからこそ自分とは違う考え方に直接触れることができて、人と関わっていく上での許容量みたいなものが養われる気がします。ジャンルとしては小説も読むし、心理学とかの専門書も好きです。
一番好きな作品を挙げるのは難しいけれど、阿部智里さん(#7)の『烏に単は似合わない』(#8)には日本語の美しさを教えてもらいました。あとは中村文則さん(#9)の小説も好きです。ディープな設定も多いので、読むと"人間って、何考えているのかわかんないぜ…"っていうモードに入ることも(笑)。ただ、見えていないだけで誰にでも欠点はあるんですよね。私は人間のそういうチグハグで人間くさい部分(#10)こそが好きなんだなって気づけたのは、すごくよかったと思います。本を読むことで、人付き合いに対して持っていた固定概念のようなものが取り払われた感じがします。
こんなに深くまで語ってくれるなんて…♡
Photo:Sampei Yasutomo
Styling:Nakanura Rino
Hair Makeup:Nakano Akemi
Composition & Text:Shiota Miwako
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