『こっち向いてよ向井くん』第1話を徹底考察!

恋愛迷子たちのラブストーリー『こっち向いてよ向井くん』。初回から、恋愛に関する名言が続出と話題の今作、10年恋をしていない向井くん(赤楚衛二)は、新しい“恋”をつかむことができるのでしょうか!? ライターが気になる第1話を考察します♡

結婚や出産=誰もが経験しておきたいイベント?

女性の年齢とクリスマスケーキは同じ。25歳を過ぎたら売れ残り! なんて風潮は消え去って、生きやすくはなったものの、ある程度の年齢になると、焦りを感じてしまう人も多いのではないでしょうか。とくに、アラサーに差し掛かったころに来る“第1次結婚ラッシュ”は、焦りを増長させますよね。

だからこそ、向井くんの恋の相談相手・坂井戸洸稀(波瑠)「結婚とか出産って、誰もが経験しておきたい人生のイベント…みたいな感覚ない?」というセリフには、めちゃくちゃ共感しました。ひとりでも生きていけるけれど、何かが足りていない気がする。そんな不安を感じながら生きているのは、このドラマのキャラクターたちも同じ。

学校を卒業して、働き始めるまでは、ある程度進むべき道が決まっていました。学生時代なんて、うざったいほどに将来の夢を聞かれて、先生たちが「大学はどうするんだ?」「就活は決まったか?」とちくいちチェックを入れてくる。けれど、結婚や出産となるとそうはいきません。家族との時間? 仕事のキャリア? それとも自分自身? 大事にするものを、自分の手で選び取っていかなければならないのです。

「文化祭は本番の日が来れば終わるけど、結婚とか出産というイベントは、一度開催してしまったら、そう簡単には…ねぇ?」

はぁ、洸稀の言葉はどれも的確すぎて苦しくなります…(涙)。誰もが経験しておきたいイベントだから、結婚がしたいのか。それとも、大好きでずっと一緒にいたいと思う相手が見つかったから、結婚したいのか。受け身な向井くんだけど、いつか結婚する時には、後者の考えでしてほしいなぁと思います。欲を言えば、サバサバガール・洸稀と結ばれてほしい…!

「守るって、なに?」

みなさん、男性に「ずーっと守ってあげたい」と言われたら、どう思いますか? 私は、めちゃくちゃうれしくて、キュンとしてしまうのですが…。向井くんの元カノ・藤堂美和子(生田絵梨花)には刺さらなかった様子。「守るってなにから? どうやって? 守るって、なに?」と聞かれた向井くんは、“今のあなたに私が守れるの?”という意味だと解釈していたけれど、美和子の考えは違うと思う。きっと、「あなたに守られないと生きていけないの?」と悲しくなったんじゃないかな。

その一方で、洸稀のように、「守りたいなんて言われたら、見下されてんな~と思っちゃいます」と捉える人もいる。本当に同じ女の子でも、考えはまったく違うんですよね。「“女の子”なんて人格はないの。人それぞれ。相手に合わせて考えて」という洸稀の言葉は、確信をついているなぁと思いました。

たしかに私も恋人との関係に悩んだ時、「男の人ってさ、こういう時どう思ってんの?」と男友達に相談した経験があります。でも、“男の子”なんて人格はなくて、みんな捉え方や考え方は違うんですよね。付き合う人が変われば、固定観念は捨てて目の前にいる相手と向き合わなければならない。正解はないからこそ、恋愛はむずかしい…!

今期いちばん“語りたくなるドラマ”『こっち向いてよ向井くん』。第1話では、同僚・中谷真由(田辺桃子)の行動に翻弄されまくっていた向井くんですが、ちゃんと幸せをつかめる日が来るのでしょうか!? 今後の展開も楽しみです♡