どうすれば新しい恋に向き合える？恋愛トラウマの乗り越え方
一度抱えてしまった”トラウマ”は、簡単に忘れることはできないですよね。新しい恋愛に向き合えられない、恋に積極的になれない、どうしても昔の記憶がフラッシュバックしてしまう…。トラウマを乗り越え、いい恋をするために必要な心構えや考え方って？DJあおいさんに教えてもらいました。
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自称ポジティブな人ほど、悲しいことから目を逸らそうとしてしまう
『悲しみ尽くす』という喪失のケアが足りないと、いつまで経っても傷が癒えずにトラウマ化してしまうことがあります
自称ポジティブな人にありがちなミスなのですが、悲しいことから目を逸らそうとしてしまうんですよね
早く忘れようとするあまりに、友達と遊び歩いたり、仕事に精を出したり、新しい趣味に興じてみたり、悲しみから目を逸らし、早く立ち直ろうと努めてしまうわけです
『悲しいときでも笑っていれば幸せになれるよ』などという、ポジティブな教えを本気で信じているんですかね？
人の心身というものは、悲しいときに笑っていたら普通に壊れるように出来ているんです
喪失を癒す手段は悲しむことであり、自分に鞭を打ってポジティブに振る舞っていたら、心身が拒絶反応を起こし喪失感はより根深いトラウマへと変化してしまうのですよ
『喪失と向き合う』というのが主題であって、友達と遊んだりすることはその息抜きに過ぎません
主となる課題が抜けていると、後々めんどくさいことになってしまうということですね
『悲しみ尽くす』ことは最も健全な喪失のケア
『別れ』というのはその殆どが、それしか選択肢が残っていなかった結果です
無限のように思えた数多の選択肢を間違い続け、最後の最後に『別れ』という選択肢だけが残ってしまった
因縁があろうとなかろうと別れ自体は『やむを得なし』なんです
問題はその後、別れの後片付けが喪失のケアの本題だと思ってください
例えば、彼からプレゼントされた衣類や物品等の処分はどうしましょう？
見るたびに心が抉られるからという理由で捨ててしまうのか、今はまだそこまで強行に出ることはできないのでもうしばらくは手元の置いておくのか、それとも『モノに罪はない』と割り切って使い続けるのか
『別れ』とは異なり、今度は複数の選択肢が生じるんですよ
物品だけではなく、彼ありきだった人間関係や環境等、それ等のひとつひとつの選択肢と真摯に向き合うことが『喪失のケア』になるわけですが、これがなかなかハードな作業なんですよね
辛くて、悲しくて、やりきれないほど苦しくて、それでいて決して避けては通れないプロセスなんです
幾つもの選択肢の中から自己決定でひとつひとつを片付けていくこと
これが身を切り裂かれるように辛くて、涙腺の蛇口が壊れたんじゃないかと思うほど目から小さな海を垂れ流すハメになるわけですが、これが『悲しみ尽くす』ということであり、最も健全な喪失のケアになるのですよ
『乗り越える』というよりも『後片付けをする』といった方がわかりやすいでしょうか
フラッシュバックする過去があるということは、まだ後片付けをしなければならないものが残っているということ
新しい恋愛がどうこうよりも、古い恋愛のケリをつけるのが優先順位では上位に当たりますので、積極性のベクトルはぜひ『後片付け』の方へ向けてください
心の傷は涙でしか癒すことはできないと心得ましょう
