ar11月号カバーガールは広瀬アリス
見ているだけでほんわか♡ウォーミングな広瀬アリス! 男子も女子もドキドキさせちゃうSUPER美女でありながら、なんて気さくでオープンで、謙虚な愛しい性格!!!
世にも美しきアリスワールドのはじまり、はじまり♡
今回は、デビューしてからの経験を踏まえた現在の広瀬アリスをお届け!
1994年12月11日生まれ、静岡県出身。現在放送中の大河ドラマ『どうする家康』(NHK)において大河初出演を果たす。代表作は主演ドラマ『恋なんて、本気でやってどうするの?』、W主演ドラマ『探偵が早すぎる』シリーズ、映画『七人の秘書 THE MOVIE』ほか多数。2022年にエランドール賞 新人賞を受賞し、俳優として活躍中。
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どん底を経験していると人に優しくなれるんです
編集部(以下編):ところで、先ほどのお話にもありましたが、省エネは苦手な方ですか?
アリス(以下A ):すっごい苦手…。エネルギーをわーって放出している方が楽なんです。たぶん私って、人よりも溜め込むのが速いんでしょうね。それで溜まったらすぐに出しちゃえ、みたいな感じ。
子供の頃からじっとしていない子で、スーパーでも家の中でもすぐにいなくなっちゃうし、元気でわんぱくなタイプでした。
編:元気でわんぱく、いいですね。そういう性質がお芝居に上手に生かされているのでしょうか。
アリスさんが演じるコメディは、見ているとハッピーな気持ちになれてすごく好きです。
A:うれしい!近年はどんどんコメディ要素のある役が増えているし、そもそも得意分野なんだと思います。
編:もともとコメディの分野がお好きなんですか?
A:なんならバラエティ番組や、お笑い芸人さんが出てる番組しか観てこなかったぐらい好きで(笑)。
自分の間でお芝居をしていたら、褒めていただくことが増えて、あ、自分ってコメディ得意なんだって自覚していきました。
編:これまでの役者人生で、転機やきっかけになったことなどがあれば教えてください。
A:私にも佐弥子のように、人生を変えたいって思ったことはありました。一番大きかったのは、20歳過ぎぐらいの頃で、まさにその当時は暗黒期。たくさんの大人に怒られてばかりで、常に劣等感を抱いていて。でも反抗する勇気もなかったから「もうやめる!」って言えなかったんです。
編:そんなに大変な時期があったんですね。
A:はい。妹の(広瀬)すずがブレイクして、姿が見えないほど先に行ってしまった時は、さすがに劣等感みたいなものが大きくて。「すず、どこ行っちゃったの?」って。
編:そこからどうやって抜け出したんですか?
A:ある時すずから「お姉ちゃんって、なんであんなにバラエティ番組に出られるの?」って聞かれたんです。それで、あそっか、私は自然と王道の道を歩もうとしていたけど、自分が楽しい道、得意な道を歩めばいいかって気がついたんです。
当時23〜24歳ぐらいで、朝ドラに出演しながらバラエティ番組にもちょくちょく出ていた時期だったんで、なんでもやろうって決めました。
それから元気いっぱい、バラエティ番組やコメディ作品に出るようになって、今に至ります。だから、すずの言葉は大きかったです。
暗黒期がなかったら、きっと今、私はものすごく天狗になっていたかもしれないし、謙虚さなんて見失っていただろうなとも思います。
編:そうなんですね。アリスさんとすずさんは仲良し姉妹で知られていますけど、意見が対立した時とか、どちらが強いんですか?
A:100向こうです(笑)。私は人にあまり怒れない人間で、面倒くさいやり取りを続けるなら、ここでぐっとこらえておこう。「うんうん、そうだね」ってタイプ。
編:姉っぽくもありますね(笑)。ところで来年30歳になるそうですが、中学1年でデビューをして、
すでに人生の半分以上を役者として過ごされていますね。振り返ってみて、どんな人生でしたか?
A:デビューして16〜17年。長かったし、キツかったです。
そのぶんアドバイスできることはたくさんあるかもしれませんが、後輩には1ミリも同じ道を歩んでほしいと思わないぐらい。
思春期や暗黒期は、何にムカついていて、どんなことが嫌なのかわからなくて。働いている私とは違う、
地元の友達みんなが羨ましかったし、いろんな複雑な気持ちがありました。
編:お芝居の面白さを知ったのは、いつ頃ですか?
A:映画『銀の匙 Silver Spoon』(2014年公開)です。馬術部に在籍する女の子の役だったので、
2か月半ぐらい北海道に滞在して馬に乗る練習をしながら役作りをしました。
そこで、汚れてもいいから衣装を普段から着て、本番で使う手袋もつけて、身体になじませたり、くせを身につけたりしはじめたんです。それをきっかけに、役によって爪の長さを変えるなどのイメージづくりを
より意識するようになりました。
編:自分のやり方を見つけたり、身につけるのって自信がつきそうですね。
A:そう思います。その後、連続テレビ小説『わろてんか』(2017年)は大きな転機になった作品。
私は夫婦漫才師の役で、方言に苦労しながらまあまあ追い込まれましたが、それをやり切ったおかげで
仕事の軌道も変わった感じがしていて。
いまだにお会いした人から「あの役はよかった」って言われることも多いです。
編:やり切ることって大事ですが、ものすごく大変です。
A:今までやらせていただいた役の中で唯一、もうやりたくないって言えるぐらい(笑)。
すごい達成感がありました。
編:ご自身の役者人生では、今どんなフェーズにいると思いますか?
A:暗黒期が第一章だとしたら、『わろてんか』で第二章に入り、今は終わりかけです。
でも、これから迎える第三章は長いですよ。
これまでわーって頑張ってきたものがちゃんと身になりはじめていくだろうし、あとはそこにどれだけ厚みや深みが出せるかだと思いますから。
編:アリスさんにとって、役者業は天職だと思いますか?
A:この仕事だけではなくて、ほかに楽しいことを見つけたらそっちに行っちゃおうっていつでも思っています。でもそうやって逃げ道を作ることで仕事が楽しくできるし、余裕も生まれて、ダメだったらしょうがないでしょっていう諦めもつきやすい気がします。
編:それもやっぱり、暗黒期あってのこと?
A:そうです。経験しなければこの考えにもなれなかったから。最近、事務所の人とお酒を飲みながらやっと当時のことを笑い話にできるようになりました(笑)。
でも、そもそも壁にぶち当たっていた方が強くはなるし、どん底を経験していると人に優しくなれるんですよね。佐弥子じゃないですが、失敗だってチャレンジだって恥ずかしくない。
一度きりの人生だから、やりたいことをやるのが一番いいですよ。
編:素敵なメッセージをありがとうございます! 最後にドラマにちなんで、アオハルを感じる瞬間を教えてください。
A:やっぱり音楽かな。私が中1か中2の頃にデビューしたYUIさんの『CHE.R.RY』とか、コブクロさんはどの曲もめちゃめちゃ聴いていました。
大人になって車を運転している時に、そういう学生時代に聴いていた曲がふと流れてくると、当時の淡い記憶をいろいろ思い出します。
そして、当時夢中になって聴いていた曲を、今自分が大人になって、しかも運転しながら聴いているというギャップを感じるのがたまらなく好き!自分に酔っちゃいますね(笑)。
広瀬アリスの魅力が溢れてる♡
Photo:Matsuoka Ittetsu
Styling:Ito Makiko
Hair Makeup:Sasaki Hiromi
Text&Composition:Shiota Miwako
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