僕の私の恋の教科書

小説や映画…"恋"にまつわる物語に触れると心が動き出します。恋カルチャー体験談をTHE RAMPAGE 岩谷翔吾さんにじっくり聞いてみました♡

岩谷翔吾(THE RAMPAGE)。

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岩谷翔吾おすすめ小説5選

(左から)『明け方の若者たち』カツセマサヒコ/幻冬舎文庫、『ボクたちはみんな大人になれなかった』燃え殻/新潮文庫、『汝、星のごとく』凪良ゆう/講談社、『星を編む』凪良ゆう/講談社、『こころ』夏目漱石/集英社文庫

『明け方の若者たち』カツセマサヒコ

「今回、恋カルチャーと聞いて真っ先に思い浮かんだのが『明け方の若者たち』です。映画版もすごくよかったけど、ぜひ小説で味わってほしい文章の魅力があります。たとえばサイゼリヤのデートの場面で、主人公の〝僕〟が「間違いのない人生って、きっと、楽しくないんじゃない?」と言うのですが、彼女が「それは、間違ったことがない人のセリフだなあ」と答えます。この「間違い」という単語にすら、作品を読み進めると重みが増してきて、細部まで恋の背景を感じることができます。エッセイのような読みやすさと、生々しくリアルな温度感がある。そして読後は、〝一本とられた〟とうなってしまう展開が見事です。終盤に、友達の尚人が主人公をなぐさめるフレーズも秀逸。著者のカツセさんは、恋の価値観をそこに託したんじゃないかなと思っています。ここは神ワードの連発で、失恋した時に読みたいランキング1位です!

『ボクたちはみんな大人になれなかった』燃え殻

そういう、ちょっと痛みを伴うラブストーリーに惹かれる僕にとって、『ボクたちはみんな大人になれなかった』はタイトルが、どストライク。見つけた瞬間、思わず手に取りました。過去の恋愛を引きずる男性の話なのですが、原宿のラフォーレで待ち合わせしたり、ジョン・レノンが歌う『スタンド・バイ・ミー』を聴いている登場人物は自分なんじゃないかと錯覚するほど、まるで高感度のハイスピードカメラでとらえた蕾がパパパパパッと開く瞬間を見ているような感覚に。かといって描写がリアルに寄りすぎると著者のナルシズムに違和感を覚えてしまうけど、この本はリアルと創作物の狭間を泳ぐように、特別な読書体験をすることができます。

『汝、星のごとく』、『星を編む』凪良ゆう

これまで男目線の作品が続いたので、次は誰もが感動してしまう『汝、星のごとく』を推薦します。心に刺さる場面がたくさん出てくるんですけど、高校時代にTHE RAMPAGEに入った僕は、高校生で仕事を始めて環境や金銭面が激変する櫂という男の子の浮き沈みに共感しました。仕事と恋愛にかける熱量の比率の難しさも、きっと悩んでいる人は多いだろうなと思います。普段から、描写がきれいなところは赤ペンで、心情に共鳴したところは青ペンで線を引きながら読むんですけど、この本はマーカーだらけ(笑)。4回読み返して結末も台詞もわかっているのに、ラストで暁海ちゃんが花火を見るシーンは毎回泣きそうになります。初めて読んだ時は新幹線の中でしたが、大号泣しました。

そんな傑作とぜひセットで読んでほしいのが、続編となる『星を編む』です。櫂と暁海ちゃんを取り巻く登場人物たちを掘り下げていて、感動に深みが増します。どちらも心にじんときますよ。

『こころ』夏目漱石

夏目漱石の『こころ』は、大人になって骨太の本を読んでみようとかっこつけたのがきっかけ。すると学生時代にはわからなかったことが見えてきて、改めて文学のすごみを感じました。いろんな解釈がされているこの作品に、僕は究極の三角関係を本筋に感じます。作中の「恋は罪悪」という言葉や、先生の遺書を読んでいると、人間の罪悪感は100年前から変わらないし、人間の〝こころ〟は変えようのないものだと気づ
かされる。親友が自殺した時に、先生は親友の好きな人を奪い取った事実を証言する人がいなくなったことで安堵するのです。「私はついに私を忘れることができませんでした」という文言から、取り返しのつかない現場に直面してもなお、保身を優先する利己的な自分を捨てられなかったという先生の罪と後悔がにじみ出ています。もし、僕が究極の場面に遭遇した時はどうなんだろう。きっと先生のように保身に走ってしまうかもしれない…。〝人間はそこまできれいな存在じゃない〟という事実を、突きつけられた気がしました。

こういう陰のある物語が好きなのは、メンバーみんなで胸キュンな恋バナを妄想してわちゃわちゃ盛り上がっているので満たされているからかもしれません。いかつい見た目でも男って、意外と乙女なんですよ(笑)。実際には、一方向に「好きだ」という気持ちだけでは終わらないんですよね。過去に執着する恋もあれば、間違いだらけの恋もある。人生をかけた相手がいるだけで幸せかもしれないし、罪の意識としてシコリが残るかもしれない。小説を読むと、そうやって多面的に広がる恋に触れることができるのが魅力です。」

Text:Iida Honoka
Composition:Kamakura Hiyoko

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