欲情され続ければセックスレスは防げる?
ここのところ毎月この話をしている気がしますが、日本のセックスレス化は進む一方です。【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイ2024によると、婚姻関係にあるカップルの60%以上がセックスレスであることがわかっています。
進み続ける日本のセックスレス化の対策を考えるべく、日々SNSやネット記事にかじりついているのですが、気になるのが巷にあふれるレス対策です。
セックスレスになりかけた時、または完全にレスになってしまった時に「なにか対策しなければ!」と感じた時に目にとまりがちなのは、見た目を女性らしくセクシーにする方法ではないでしょうか。
・ダイエットで体型維持
・すっぴんや裸を見せすぎない
・ドキドキさせるような香りをまとう
・うるんだ目とプルプルの唇
・素敵な部屋着やランジェリー
たしかに見た目をセクシーにするのも魅力的に見せるためのひとつのスパイス。数回は効果が見られるかもしれません。しかし、見た目をセクシーにしただけでパートナーを欲情させ続けるのは難しいものです。
というのも、人はいつまでも同じ相手に欲情し続けることはできないんです。関係を持ち始めたときのような、体の中から湧き上がるような強い欲情は長く続きません。同じ相手との回数を重ねていけば、必ず欲情は薄れていきます。「妻(または夫)に欲情し続けることができる人は、ある種の変態だ」と表現する人もいるくらいです。
同じ相手への欲情は時間とともに自然と薄れていくものだと考えれば、どうにか取り戻そうと躍起になるよりも、欲情を失ってもセックスを楽しみ続けられる方法を考えた方が健康的だと思いませんか。
欲情がなくなってもレスにならないために
年月を重ねてお互いへの欲情を感じられなくなってきても性生活を続けていく方法は次の3つ。
①「欲情」に頼らない行為を作りあげる
セックスで得られるのは相手からの強い欲情だけではありません。「受け入れられた」という安心感、オーガズムで得られる高揚感と解放感、濃厚なスキンシップから感じる愛情など、多くの感情が混ざりあった幸福感を感じているはずです。
行為中の言葉を増やしてふたりの結びつきを感じるよう工夫してみたり、オーガズムを得られるよう工夫してみたり、よりスキンシップを増やすためにキスやハグ、後戯に時間をかけてみたりしてみましょう。
こうやって幸福度の高いセックスを作りあげていけば、強い欲情を感じられなくなっても充実度の高い性生活を送れるはずです。
②お互いにとってのテクニシャンになる
ふたりだけの長い性生活を楽しんでいくなら、お互いがお互いにとってのテクニシャンになれるよう努力することも必要です。
回数が重なっていくうちに手抜きになったり、流れ作業のように淡々と進めていってしまいがちです。しかし、年月とともに人の感じ方や好みも変わっていきます。常に相手の体に関する知識をアップデートしていくつもりで体を探求し、より気持ちよくしてあげられるよう努力し続けましょう。
③ルールに縛られない
「男性がリードして女性を感じさせるべき」「キスから順番どおりに進めていくべき」このような無意識のルールに縛られていませんか。人によっては、世間でお手本とされている方法が合わないこともあります(膝が痛い、早漏・遅漏など)。
女性が一方的にリードする、前戯を省略する(または長く時間をとる)、射精せずに終わるなど、オリジナルで独創的なやり方であっても問題ありません。ふたりが満足できるやり方を見つけることが重要です。
ふたりで質の高いセックスをきわめていけば、強い欲情を感じられなくなっても極端に頻度が下がることはありません。まずはできることから初めてみませんか。
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