女性と男性はどちらの方が気持ちいい?

ベッドでは男性と女性のどちらが快感をより強く味わっているのか気になったことはありませんか。これまでに読者の方から何度か聞かれたことがあるのですが、女性である私には男性の快感を経験することができるはずもなく、きちんと答えることができませんでした。

世間では「男性は毎回絶頂に達するから男性の方が気持ちいいはず」「女性が本当に気持ちよくなった時の声や表情がすごいから女性の方が気持ちいいに違いない」と意見が割れるようですが、実際はどうなのでしょうか。

気になって調べてみたところ、脳の画像検査(fMRI)や性器に流れ込む血液量の測定検査などから導き出したユニークな実験結果が見つかりました。それらの研究によると、性的刺激に対する男女の性的興奮とオーガズムに大きな差はありません。つまり、男女どちらの方が気持ちいいとは言えないということです。

しかし、これはあくまで「快感を得られた場合」の話であって、実際のセックスでは快感を得られない女性がかなり多いのが事実です。これを「オーガズムギャップ」「プレジャーギャップ」といいます。男女どちらも快感を得る機能を持っているのに、男性ばかり毎回イッて女性はたまにしかイケない。なぜこんなことが起こるのでしょうか。その理由は次の3つ。

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男性の方が気持ちいいと感じる理由

①男性の快楽が優先されている

「男性がリードするのが当たり前」「男性の射精でセックス終了」という刷り込みが男女どちらにもあり、女性の快楽が重要視されていません。

男性を思いやるあまり、気持ちいいフリをしてしまう女性が多いのも原因のひとつです。

②知識不足

挿入すれば男女どちらも気持ちよくなれると考えられがちですが、実際は女性が快感を得るためにはクリトリスへの刺激がポイントです。それに、挿入前にたっぷりの前戯も必須。

こういった基本的な知識を持たずに経験だけを積んでいく人も多く、正しいやり方を学ぶ機会がありません。

③コミュニケーション不足

パートナーとのコミュニケーション不足も深刻です。性の話を頑なに避けるカップルも多いですよね。自分の好みや弱点などを伝え合わなければ、一緒に気持ちよくなるどころか痛みを避けることもできません。

彼とのプレジャーギャップを感じていても、それが「普通」だと思っている女性も少なくありません。しかし、プレジャーギャップは普通でも当たり前でもありません。知識を身につけながらコミュニケーションをとり、ふたりで一緒に気持ちよくなりましょう。