ユカイな人生の作り方 vol.3

毎日頑張って生きていると、いろんな悩みにぶつかりますよね。ひとつの壁を取り除くとまた次のモヤモヤが出てきて…私たちの悩みが尽きることはありません。そんな悩める皆さんの心をふっと軽くしてくれる、ロックミュージシャン・ダイアモンド☆ユカイさんによる期間限定のarweb特別連載がスタート♡

ユカイさんのポジティブで優しい言葉が、モヤモヤした気持ちをふわっと軽くしてくれるはず。第3回目のテーマは「友情」。

ユカイな人生を歩みたい人たち、集まれ〜!

ダイアモンド☆ユカイ

「Hello サムシング! なんとarwebで俺の連載がスタートしたよ! arを読んでいる方たちに、俺のやってきた成功や失敗のロックな経験が何かひとつユカイな人生を生きるヒントになってもらえたら嬉しいな」(ダイアモンド☆ユカイ)

「友情」

最近、大人になっても友情ってやっぱり大事だなとつくづく思うんだよね。場合によっては、血のつながっている親戚よりも親身になって考えてくれたり、その友情によって救われることの方が意外と多かったりするしね。

でも、 ar読者の20代くらいだと、仕事とかパートナーとかで生活環境が変わることもあるだろうから、今まで仲が良かった友達といきなり疎遠になって悩んでいる子も多いんじゃないかな? 恋人ができたり、結婚したりすると、異性の友達と付き合いにくくなっていくこともあるもんね。

俺も、音楽家&反逆的なロックスターのイメージでデビューしてから20年目ぐらいにバラエティ番組に顔を出すようになってから、ミュージシャンの友達が多少いなくなるときがあってさ。一緒に飲んでいてもなんだか居心地が悪かったり、全然話が合わなくなった時期があるんだよ。それぞれの環境が変わったから仕方がないんだと思うけど、当時は世界が変わっちゃうっていう感覚になってちょっと寂しかったね。

友情関係はちょっぴり複雑だよね。ずっと仲の良かった後輩の友達が、違う環境で成功しているなぁと感じたとき、嫉妬しちゃうなんてこともある。俺もさ、“こいつこんなに売れたのか!”なんて思ってしまったこともあったよ。でも、みんなわかっていると思うけどさ、相手を引きずり下ろそうとしたって自分にとってはプラスにならないし、嫉妬の壁をどこかで突破しないといけないんだよ。そうしないと、自分は何も変わることができない。

だから、普段から「よくやったな!」と自分を褒めてあげられるようにしているよ。嫉妬心は相手に向けるのではなく、自分で自分のご機嫌を取って気持ちを切り替える方向にシフトするようにしたんだ。

今色々振り返ってみると、ずっと仲良かった友達と疎遠になるときは、みんなお互いに別の経験をして成長しなくてはいけない時期にいるんじゃないかなと思ったね。ちょっと寂しいけどね。

それに、大人になってからでも新しい環境に行くと、その時に合った新しい友達ができるんだよ。俺の子供が小学生だったとき、当時PTAの会長だった人から誘われてPTAの世界に入ったことがきっかけで、パパ友もたくさんできた。今ではゴルフ仲間になって一緒にコース回ったりもするし、違う職業だからできるビジネスの話とかもあって、これが面白いんだよね。

自分の今いる環境で頑張ったり、そういうことを一周、二周繰り返して生きていると、離れていた友情も再開するタイミングが来るもんだ。実は俺も最近、昔組んでいたバンド仲間とプライベートで再結成してさ。みんなサラリーマンとかなんだけど、一緒に飲んでいて、『還暦祝いのライブやっちゃおうよ!』なんて話になったんだよ。やっぱりさ、昔の仲間っていうのは、ずっと仲間なんだよね。

もし今、大人になってから、これまで沢山いた友達がいなくなったと感じているのなら、何か新しいことを始めてみるといいよ。ゲームでも、ゴルフでも、なんでもいい。自然と気の合う新しい仲間が出来てくるから。

そうこうしていくうちに、色々経験して環境が変われば、俺みたいに最終的にまた友達と巡り会うようになってくると思うんだ。結局はみんな、同じ爺さん婆さんになっていくから、そうするともう職業も何も変わらないしさ(笑)。心配しなくて大丈夫。

友情は大人になる過程で色々変化していくものだけど、若い頃の友達は一生の宝物だと思うよ。

Text: Natsumi Takahashi(Spacy72)