長濱ねるの視線にドキドキ♡ 毎日頑張っている女子に捧ぐ！ 自分に甘くなっちゃう時があってもいいと思えるエッセイをお届け

長濱ねる主演！ 甘やかしマイルール

今日はストイックをお休みして、自分の気持ちに正直に過ごす女の子を長濱ねるがキュートに演じます♡　人気エッセイスト2名によるエール的文章とのコラボもお楽しみください☺

長濱ねる。ar1・2月合併号より　シャツ￥14,300、ショートパンツ￥11,000、タン クトップ￥4,950／マルディメクルディ（マルディメクルディジャパン）　靴下／スタイリスト私物

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essay 1

長濱ねる。ar1・2月合併号より

きゅるきゅる。お腹の時計が、おやつの時間をお知らせする。
今日は、なんだか疲れちゃった…。そんな自分に、とっておきのご褒美スイーツを用意しませんか。
仕事の帰り道、心の中でスキップしながら近所のケーキ屋さんに駆け込んだ。
大切な宝物を抱えるように持ち帰ったケーキを並べて、わたしだけの甘い時間のはじまり。
失礼します…とフォークでつついたふわふわを、口に運んだ瞬間、初恋が生まれた。
おいしすぎて、ほっぺの奥がきゅんっと痛い。
糖分が身体中に染み渡り、尊い尊分に変わっていく。
いちごののったショートケーキは、純白の生クリームに、もこもこスポンジで雲みたい。
だからカロリーなんて、あってないようなものだよね。
フルーツがちりばめられたロールケーキは、恵方巻きの前借りです。
明日の分だよと、取っておいた最後のひとつ。
一口だけ味見してもいいでしょうか。
茶色い栗の帽子をかぶったモンブランは、食物繊維たくさんだから実質サラダ。
気付けば、全部どっかいっちゃった。おっかしいなぁ…。
砂糖よりも甘いわたしの意志、味見してみませんか？
しあわせで満たされたあとは、ミルフィーユのようにお布団かぶって、言い聞かす。
これは全部、夢だから。

by 酒村ゆっけ、

essay 2

長濱ねる。ar1・2月合併号より

風呂を沸かし始めてから、空腹に気づいた。
同棲を解消して一人暮らしを再開したばかりの新居には何もなかったので、
仕方なく最寄りのコンビニへ走った。
自動給湯器で沸かしているから、お湯が溢れることも冷めることもないはずなのに、自動給湯器のある家に住んだのが初めてだったせいで、風呂を放置していることにほのかな背徳感を抱えながら走った。
そうしてコンビニでお好み焼きを買っている時、私は自由になれた気がした。
同棲していた人は健康志向で、コンビニ飯を食べることも、夜遅くにご飯を食べることも、許してくれなかった。
毎日手動で風呂を沸かすのは私の担当で、しばしば止めるのを忘れて溢れさせていた。
帰宅すると、ピカピカの白い浴槽に、120ℓのお湯が溢れることなくたっぷり張られていた。
お好み焼きを食べ終わっても保温機能により保温された白い湯気が、冬の冷えた風呂場に漂っていた。
食べたい時に食べたいものを食べる。入りたい時に風呂に入る。
恋人にも風呂にも、もう縛られなくていい。

by 絶対に終電を逃さない女

わがまま上等♡