【ランぺ藤原樹×げんじぶ大倉空人】arwebスペシャルインタビュー
人気コミックの実写化&プライベートでも仲のいい、THE RAMPAGEの藤原樹さんと、原因は自分にある。の大倉空人さんの再共演とあって、ファンならずとも気になる!ここでしか聞けない話題のドラマの裏側に迫ります♡
大倉「自分の好きなことに一生懸命取り組む人はとても素敵です」
――現在放送中のドラマ特区『世界で一番早い春』は、後悔を抱えた主人公の漫画家・晴田真帆が高校時代にタイムスリップし、過去に向き合う物語。亡くなってしまう漫画部の先輩・雪嶋を演じた藤原さんと、晴田の同級生で一緒にタイムスリップする嵐を演じた大倉さんが脚本を読んで感じたことは?
大倉 よくあるタイムスリップの題材でも、ちょっと変わった物語だと思いました。過去や未来を変えるために主人公が時空を超えるのはもちろん、この作品は多くの登場人物がタイムスリップします。しかも同時に。そこは面白いポイントだと思いました。
藤原 タイムスリップを何回も繰り返して、二周目、三周目と進んでいくうちにどんどんストーリーが複雑になっていくので、見応えがあります。雪嶋と晴田の漫画に向かう情熱だったり、夢に向かって真っすぐ進む姿勢も印象的。僕自身、ダンスを始めた頃の初心を思い出しました。
大倉 いっちゃん(藤原)が演じる雪嶋は、漫画部の後輩の晴田に対してファーストコンタクトはそっけなかったけど、晴田が自作の漫画を提出した時に「マジですごいじゃん!」と一緒に喜ぶんです。そうやって大好きな漫画に関しては誰とでも分け隔てなく、ストレートに気持ちを伝える。これだけ自分の好きなことに一生懸命になれる人は本当に素敵だなと思いました。
――大倉さんも大の漫画好きで知られています。藤原さんはいかがですか?
藤原 子供のころから漫画は身近にない生活です。でも、漫画原作のドラマが決まった時は楽しんで読むので、意外と好きかなと思う時もあるけど…。自分で選んで読むことはないかな。
大倉 趣味は人それぞれだからね。
――そうすると、雪嶋は漫画を描いているシーンがたくさんあって大変だったのでは?
藤原 描き方は調べたりして練習しました。ひとりで黙々と作業するならまだしも、誰かと会話しながら描くシーンが最初は難しくて。だから練習は、自宅で絵を描きながら同時に台詞を話していました。
大倉 入念な役作り!
藤原 あとは高校生が漫画家を目指すのも大事な要素なので、情熱を絶やさない雪嶋の内面を常に意識しながら演じていました。
大倉 僕が演じる嵐で意識したのは言葉の発し方。嵐の台詞にはストーリーを動かす内容が多かったので、ひと言ひと言を置くようなイメージで会話しました。
藤原 タイムスリップの謎が深まるたびに推理してるよね。途中から探偵に見えてきたよ。
大倉 嵐の推理力はコナン級です。
藤原 たしかに(笑)。台本を読んでいても(大倉)空人の台詞量が膨大で、本当に撮影が大変だろうなぁって思っていました。僕がいないシーンでしゃべってるから、映像でどんなふうになっているのか楽しみ!
――お互いに印象的だったお芝居はありますか?
大倉 8話のラストで雪嶋が言う台詞。すごくかっこよくて好きです。皆さん楽しみにしていてください。
藤原 嵐は2話の「盛り上がっているところすみません」と言いながら頭をぺこりとするところが面白かった。
大倉 雪嶋と晴田が漫画家デビューについて盛り上がっているシーンで、最初は普通に言ったんですよ。そうしたら監督から「おじぎしようか」と指示があり、やってみたら、いい意味で不自然なぺこりになりました(笑)。
藤原 段取りではみんなで爆笑したよね。本番はこらえたけど、キャラの良い味が出たシーンだと思う。
大倉 僕もやってて面白かった!嵐は最初クールな印象が強いから、だんだんみんなと打ち解けて、可愛らしさを表現できたひとつになりました。
――晴田と雪嶋の恋の行方も気になるところです。ar読者にドラマの見どころを教えてください!
大倉 本作は純粋なラブストーリーです。少しずつ近づき合いながらも切ないふたりを応援したくなったり、学生時代のやるせない感じにキュンとしたり、背中を押したくなることもあります。観る人によっていろんな感じ方を楽しめる作品です。
藤原 現代のシーンは高校時代から10年後の世界なので、登場人物と同世代のar読者は多いと思います。もし自分がタイムスリップしたら何をやり直したいか、重ね合わせて考えながら楽しんでいただきたいです。そして後悔しないように生きようというメッセージだったり、何か一歩踏み出す勇気をこの作品から受け取っていただけると嬉しいです。
藤原「17歳の役は…結構不安でした」
――ちなみに、高校時代のシーンでお互いの制服姿は新鮮でしたか?
大倉 いっちゃん、めっちゃ似合ってたよ。
藤原 17歳の役は結構不安だったよ。空人こそ、中学生でも通るくらいサマになってた。
大倉 そこまで若かった(笑)⁉
――晴田はずっと心にひっかかっている雪嶋先輩への想いに向き合いますが、おふたりが最近後悔したことはありますか?
大倉 結構反省するタイプなので、やり直したいことはたくさんあります。最近だと洗濯物。一人暮らしを始めて朝に洗濯機をまわしたら、ちょうど運転が終わったタイミングで家を出ないといけなくて洗濯物はそのまま一日放置…。あの時まわさなければよかったとすごく後悔した事件です。
――洗濯機の時間配分を間違えると悲惨ですよね…。藤原さんはいかがでしょう?
藤原 僕は朝ごはんを作ることにハマっていて、ソーセージと目玉焼き、鮭を焼くのがルーティンになりました。そこで卵のパックを買ってストックすることにしたら急に仕事が忙しくなって、卵を1個しか使わず全部賞味期限切れに…。調子に乗って買いすぎたと後悔しています。
――自炊にハマったきっかけは?
藤原 ふるさと納税で鮭を頼んだら家に1キロ届いたので。もともとお店の朝定食が好きで、自分でも作れるかなと思って挑戦しました。でもやっぱり、仕事が忙しい時は作るのが面倒になっちゃいます。
――それでも栄養バランスのいい朝食を作れてすごい!もうひとつプライベートな質問です。夏ならではの習慣はありますか?
大倉 朝からジムに行った時はコールドシャワーを浴びること。蒸し暑い外から帰ってきて、冷たいシャワーで汗を流すのが気持ちいいです。
藤原 今年に入ってすぐ『ビーチボーイズ』を観た時に、夏が早く来ないかと待ち遠しくなりました。主演の反町隆史と竹野内豊さんがかっこよすぎて、この前3回目のリピートをしました。おふたりの内側から出るセクシーさ、男らしさにめちゃくちゃ憧れます。これからも夏が近づくたびにこのドラマを見返すだろうなって思うので、今後の習慣になりそうです。
大倉 平成ドラマの男性ってかっこいいよねー。今は色白で細身で、清潔感のあるタイプがモテる傾向だけど、昔は海に飛び込んで濡れたら濡れただけかっこいい!みたいなワイルドなイメージ。
藤原 そう。ロン毛で日焼けして。
大倉 ほどよく筋肉質で。
藤原 僕も髪伸ばそうかな…。それこそ、空人は湘南出身だからビーチボーイズの世界!
大倉 うん。子供の頃からサーフィンしてたし、僕の父も朝イチに仕事前に波に乗ったりするよ。あと海辺でバーベキューするのも夏の風物詩。また海に行きたいな~。
――夏が楽しくなるお話をありがとうございます。『世界で一番早い春』では雪嶋のノートもキーアイテムです。おふたりは日ごろからメモや日記など書く習慣はありますか?
藤原 僕はないです。
大倉 去年はありました。スポーツの一流選手がロードマップを作ると聞いて、僕もマネして「今年はドラマに2本出る」と書いたんですよ。そしたら2本以上出演できて、目標を低く設定していることに気がついて。なら書かなくてもいいかなと思ってやめました(笑)。台本にキャラの特徴とか感情はメモしたりするよね。
藤原 たしかに、それはあるね。
――逆に、文章や写真で記録するより目に焼き付けたい出来事はありますか?
大倉 7月12、13日に僕のグループ(原因は自分にある。)が史上最大規模のライブをします。その光景は絶対に目に焼き付けたいです。
藤原 僕もTHE RAMPAGEで去年のドーム公演の時、一発目にステージに出た時の光景と歓声は今でも鮮明に覚えています。
大倉 やっぱり、ファンの方と過ごすライブはずっと記憶にあるし、忘れられないよね。
――アーティストならではの特別で大事な記憶ですね。最後に、お互いのかっこいいところを教えてください!
藤原 うーん。あんまりないなぁ。
大倉 おぁ⁉
藤原 空人は明るくて現場を和ませてくれて、愛されキャラのイメージが強いから。どちらかというと可愛い感じ。あ、でも一緒にカラオケ行った時はかっこよかったです。VaundyさんとかMrs. GREEN APPLEさんの歌をめちゃくちゃ上手に歌ってて惚れました。
大倉 嬉しい。いっちゃんはお芝居の時だけじゃなくて、普段から相手の目を見て話すところ。ふたりでご飯に行った時も、目を見て会話してくれます。ちゃんと話を聞いたうえで自分の意見を優しく伝える。そのまっすぐ接してくれるところが心地よくて、すごく大好きです。
[藤原さん]ジャケット¥82,500、シャツ¥30,800、パンツ¥39,600、[大倉さん]ジャケット¥77,000、カットソー¥11,550、パンツ¥33,0000/ラッド ミュージシャン(ラッド ミュージシャン シンジュク) その他/スタイリスト私物
ラッド ミュージシャン シンジュク☏03-6457-7957
Styling:nakase Takuto
Hair Makeup:oya(藤原さん分)、SUGA NAKATA(大倉さん分・GLEAM)
Text:Iida Honoka
Composition:Kamakura Hiyoko