心の成長は、美しさへと繋がっている!

年齢を重ねるごとに、誰しも心には変化が訪れるもの。

今回はar界隈で活躍する女性3名に、これまでの人生を振り返りながら、今の自分を形づくった出来事や“心の成長”に繋がった瞬間を徹底取材しました。

きっと、あなたの心を成長させるヒントも見つかるはず♡

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ar girl 馬渕真由子さんの“心の成長”


心が大きく変化した3つの出来事

「私には大きく分けて3回の大きなターニングポイントがありました。まずは30歳前後でアパレルディレクターになったこと。元々自分が表に出ていくというのが得意なタイプではなかったですが、ディレクターという立場を通して自分の名前で責任を負うという意識を持てるように。

そしてその後、長らく若年性アルツハイマーを患っていた母が亡くなったこと。既視概念のようなものを感じ、人生は有限でいつ終わりが訪れるのかはわからないと考えるようになりました。本当はすごく悲しくて精神もすり減り、辛い日々だったけれど、自分の身内で、しかも母親という一番近い存在を亡くすこと以上に悲しい出来事ってこの先人生では起きないだろうな、という安堵のような感覚もありました。そのときに感じたのは、何か新しいことに挑戦して失敗したとしても人は亡くなった時点で人生がリセットされるのだから、どんな失敗も怖がらなくていい。そしてこの悲しみ以上のことは絶対に起きないのだからどんなことも乗り越えられると思うようになりました。

母の死後は、約1年後に息子が生まれたり、母のように慕っていた祖母の死がありました。失くしてしまうものもあれば、新しく生まれるものもある。そのときに生死もだけれど、愛情や恩などさまざまなことって循環していくというのを感じました。だからこそ、次は私がお世話になった方々に還元をしていく番だなと思い、人生は一度きりだし、すべての責任を自分で持って社会に還元していける立場になりたいって思いました。」

良くも悪くも人や物事に期待をしない

「やっぱり人はみんなそれぞれ人生の優先順位や考え方、価値観が違うので、自分が誰かに“こうして欲しい!”というのがあっても叶わないことってあると思うんですよね。

だからこそ、人や物事に期待しすぎないことは大切だと思います。そして、自分も誰かの期待に応えようとする必要はないんじゃないかなって。タイミングとして求められることに対して答えることはあるかもしれないけれど、無理してまですることではないのかな。ある程度お互いの人生観などに対して配慮して生きることが大事。自分以外の人の考え方や行動はどうしたって変えられないので、自分の考え方や行動を変えることが自分の心を守ることでもあるのかなって思います。」

気持ちが落ちているときは無理に頑張らなくてもいい

「感情が乱れてしまっているとき、無理やり自分を奮い立たせて行動しようとすると、大体やらかしちゃうっていうことが最近わかってきたので、やる気がでないときやどうにもエンジンがかからないときは、やらなきゃいけない最低限のベースは維持しつつほかのことはゼロに近いくらい手を抜きます。自分に負荷をかけない、今は復活するための休息期間だと思って。休むことを肯定的に受け止めるようにしています。」

自分のケアをすることで気持ちも回復する

エステ後のビフォー(左)アフター(右)。整うだけで気持ちも前向きに

「忙しかったり、疲れているときこそ自分のメンテナンス時間を作ってあげる。ヘアサロンやマッサージ、エステとかって余裕がないときこそおざなりになってしまうからこそ。絶対にしなきゃいけないことではないけど、乱れているときって気が付かずに、鏡を見たときの自分がOKと思えるラインじゃない期間が長く続いてたりするような気がするんですよね。

少しずつ整えながら、外からパワーをもらって活力に変えています。あとは、カフェでゆっくりひとり時間を過ごしたりすることでちょっとだけ心が安定したりもします!」

カフェでのひとり時間で心が安定

自分に喝を入れてくれる大切な本

時々読み返す、おすすめの1冊

「『自分の中に毒を持て』という本は、折に触れて読んでいるすごくおすすめの本です。例えば、ちょっと甘ったれてたり、へこんでたりする自分に喝を入れたいときに読むと“挑戦してみよう”とか“たいした悩みじゃなかったな”そんな風に思わせてくれる。何事も深刻ぶらないで楽しもうって読むたびに思います!」

フォトグラファー 花盛友里さんの“心の成長”

出産・子育ての経験が変わるきっかけに

「今までは自分のことだけをやっていたらよかったけれど、子育てはなかなか思い通りにいかないものでした。時間の使い方も違うし、命を育てるってすごく大変で、これまでの人生でこんなに大変だったことがなかったかも。

私は周りよりも少し出産が早くて自分の母親しかお手本がいなかったというか……。今みたいにSNSでの情報もなかったし、一人だったからこそ苦しくて。子どもを産む前はいつも“私最強”って自分らしさを大切に生きてきたのに、完璧にできるお母さんが一番素敵っていう母親像があったからこそ、自分をすごく見失った時期でもありました。

5~6年くらいやっぱり苦しくて、でもそのくらいから社会も少しずつ変わってきて“お母さんそんなに頑張らなくていいよ”みたいな風潮になったり、自分の周りも母になる人が増えたりして、例えばちょっとくらい家事やらなくてもいいやと思えたりして、完璧じゃなくていいって思えたことですごく楽になっていきました。」

苦しいことや辛い経験はすべて人生に必要なこと

「子育て以外にも、昔はあの人がいたから…、あんなことがあったから…こんな風になってしまったというネガティブになってしまうこともあったけれど、今はあの経験がなかったら今の自分じゃなかったって考えられるようになって、母として辛いなって思っていたときの自分もすごく大切だなって。

他の人が過去の自分と同じように感じていれば、その気持ちに寄り添ってあげられるし、いろんなことに対してすべては自分の人生に必要なことって思えるようになってきました。」

感情が乱れている自分を許してあげる

「昔は、感情が乱れている自分はアカン!って思ってたけど、今はそういう自分を許すことを凄く大切にしているので、何か嫌なことがあったときは飲みに行くのが一番! あとは家事が嫌いなので爆音で音楽をかけながら歌って掃除するとか。イライラしていたら甘いものいっぱい食べるとか、疲れたりイライラしたときに自分を甘やかす引き出しをたくさん私は持っています。」

今の気持ちを書き出すことで心が整う

花盛さんのジャーナリングノート

「私は書くことをすごく大切にしていて、感謝していることから、嫌な気持ちになったことまで、ブワーっとノートに書き出しています。ジャーナリングをするようになってから生きるのが楽になったので、ぜひar読者のみなさんにもやってみて欲しいです。モヤモヤしていることを自分の中で押し殺すのもよくないし、とにかく書き出す。そのあとは感謝できることを見つけて書いてみる。ネガティブなこともポジティブなことも全部ひっくるめて自分の今を書き留めることで、振り返った時にもすごく面白いし、次に自分が何をしたらいいのかなっていうのを考えたりもできます!」

妊娠後に始めた「脱いでみた」プロジェクト

「脱いでみた。」シリーズは3冊。

「私が11年間続けている、一般の女性たちのヌードを撮影する「脱いでみた。」プロジェクト。この撮影を通して色々な女の子と話をして、それぞれの悩みや人生観を聞いているうちに私はこれでいいんだって思ったし、みんなもそれでいいんだよって思うことができて、普段関わりのない方々と話すことも凄く大事だなって。このプロジェクトを始めたことでやっぱり自分を肯定できるようなったと思います。」

ar編集長 笹沼彩子の“心の成長”

arの編集長になったことが一番の成長に繋がっている

「本当にずっと現場で動いているつもりだったので、arの編集長になったことはすごく大きなきっかけだったと思います。一匹狼であまり人と協力して何かをするのが得意ではなかったので、上に立ってみんなを束ねて、引っ張っていかなきゃいけないというプレッシャーもあったと思います。

2012年~2019年までarの編集長をやっていましたが、その間はずっと上手くできている感じはしませんでした。どちらかというと目の前のやるべきことに集中してしまっていたような……。その後、2部署へ異動を経験して、他の組織で管理職として仕事をしてみて、物を作るためにみんなをまとめていくっていうことが理解できたと思います。そして今、ar編集長としてその経験が活かせているのではないかなと。」

他人と比べずに自分なりのゴールを見つける

「自分とは異なるジャンルに関わっている他部署の方や他業種の方とお話させていただく機会が増えて、今まではすごく周りの評価を気にしていたんですけど、みなさんのお話を聞いていくうちに自分なりの評価基準やゴールを持つことが大切だなって気がついてからは、心というか行動の仕方も楽になりました。

悩んでいるときって結局自分に自信がなかったり、思うように進んでいなかったりして、それもまた人と比べて上手くいっていないことに苦しんでしまうと思うんですが、自分だけに目を向けてあげると、今はただちょっとだけスピードダウンしているのかなって思えると思います。」

気持ちを整えるためにしていること

お気に入りのルームフレグランス

「日常的に好きな音楽を聴いてたくさん歩くようにしたり、なるべく友達と楽しい時間を過ごしています。あとは最近、いい睡眠をとるために家に帰ったらスマホを別部屋に置いて、次の日の朝まで見ないようにしていたり、ゆったりとした気分になれるルームフレグランスを愛用したりしています。スマホからの情報が入っていこないだけですごく楽ですし、眠りも深くなった気がします。

もし、何かカーっとなってしまう出来事があったなら、一旦空を見て心を落ち着かせます。多分、深呼吸するとかに近い感じなのかな。ほかには一人行動が割と好きなので、一人旅行でリフレッシュすることも長期的にやっていることです!」

空を見てリフレッシュ
一人旅も好きです!

友達に言われて気がついたこと

「最近、友達に“現在進行形の悩みを全然言わないよね”と言われて。思い返すと、いつも自分で解決しちゃっていて、後から”実はこんなことがあったんだよね”って報告するタイプだと、友達に言われて初めて気が付きました。本当に無意識で、秘密にしていたわけでもなく、そういう癖があったんだなぁと。今までなんとなく自分の中で解決しちゃってきていたけど、いま周りにいる友達は一生ものだと思うので、ここからは悩みを相談していくことも大切だなと思いました。」

20代の自分とar読者へ

「20代の頃ってまだまだ時間があるはずなのになぜかいろいろなことに焦っていたんですよね。大人になった今だからこそ言えるのは、心の成長はこれからだから感情のコントロールができないときがあっても、自分の現状として受け入れて、自分のペースで次にどうするべきなのか、焦らず考えたっていいんじゃない?と伝えたいです!」

それぞれの心の成長エピソードを参考に、自分と向き合ってみてはいかが?

Text:Arisu Onodera

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