ドラマ『完全不倫』で莉乃役を熱演中！堀未央奈さんがarwebに登場♡
人生100 年って言われていますけど…あっという間だと思うんです
――ドラマ内の主人公の千春は、「夫のことが好きすぎて愛を分散するために不倫をする妻」という立ち位置ですが、“愛の表現方法”って難しいです…。堀さん的に、この千春の心境をどう考えますか？
愛を分散しないと心が保てない、どうにかなってしまいそうだから不倫をしてしまう、っていう理由で不倫をするというのが、今までのドラマになかったなと思っていて、個人的にすごく面白い視点だと思いました。でも、私個人としてはあまり理解はできないかもしれません。そこは演じていくなかで、千春（仁村紗和）と絡んでいくなかで、心の機微はとても勉強になりましたね。「人として、こういう感情もあるんだ」みたいな、新しい感覚だったと思います。
もし友達がそんな状況だったりしたら…そうですね。まず、「よくない」ということは伝えると思います。そこから「よくない」だけで終わらせず、どう解決していけばいいのかということは、一緒に考えていくと思います。MBTI（16パーソナリティ） の話になっちゃうんですけど、私はENTP（討論者）タイプなので、めちゃめちゃT（思考型）なんです。何事も論理的に考えて、まず解決策を考えよう！ってなると思うな。でも友達だったら、感情的にも寄り添いたいとは思います。
――4人目の不倫相手が、堀さん演じる莉乃という衝撃の展開ですが、初めて聞いた時はどう感じられましたか？
私は最初からこの展開になることは聞いていたんですけど、初めて聞いた時は「え、本当かな？」と思わず疑っちゃいました（笑）。私よりもきっと、視聴者の皆さんはもっとびっくりしていると思います。この展開を受けて、最初からまた見返したいと思ってもらえると嬉しいです。実は伏線がたくさん張ってあるので。
演じるにあたり、最初は難しいかな…と思ったんですけど、話が進むにつれて想像以上に自然に演じることができました。いったん”不倫”ということは忘れて、シンプルに千春のことを人として好きになろうって思ったんです。それ自体はあまり難しいことじゃなくて、莉乃が千春に対して、自分にないものを持っているという”憧れ”の感情を発展させたり、同性として頼れる女性、カッコいい先輩という気持ちからどんどん好きになることが出来た気がします。莉乃って本当に真っすぐでハッキリしている人なので、同性や異性関係なく、「好き」って思ったら「好き」なんですよね。そこはとても素敵だなと思います。
――ドラマで莉乃は肉食系女子ですが、堀さん自身はどうですか？
草食系…ではないかな（笑）。人生って本当にあっという間だなと思うんです。人生100 年って言われていますけど、正直100年なんてあっという間じゃないですか。人によっては時間の感じ方も寿命も違うので、そう思うと一分一秒を無駄にしていられないなって思うんです。だから会いたい人には会いに行くし、思ったことはちゃんと伝えたい。自分が感じた気持ちは大切にしています。
グイグイ！というよりかは、その場で伝えたかったら伝えちゃおう！みたいな（笑）。あんまり戦略的ではないと思います。だって、作戦通りにいかなかった時にショックじゃないですか？正直な自分の気持ちだったら、上手くいかなくても納得がいくと思うんです。
好きになる相手は…どうだろう。でもあれこれ作戦を立ててアプローチされるより、不器用ながらに今の私と向き合ってくれる人がいいです。頑張って私のことを知ってくれようとしてる姿勢が見えたら、すごく嬉しくなります。
――スマホの中身や頭の中など、誰かのプライベートを覗き見たい…と思ったことはありますか？
私はないです！人は人、私は私なので。SNSで可愛い人を見つけたら「洋服はどこのブランドなんだろう？」って気になったり、素敵なお店で撮影をしていたら「このお店はどこなんだろう？」って気になることはあります。でも、もっと細かいところはあんまり気にしないかな。
そもそも、人に踏み込むのがあまり得意ではなくて、友達でも「あのことって聞いていいのかな？」みたいな、結構気を使っちゃうタイプなんです。聞いてほしくないことって人によって違うと思うので、あんまり踏み込まないようにしているのかも。友達から悩みとかを言ってきてくれたら、もちろん聞くし、力になりたいなとは思います。
――今年で29歳を迎える堀さん。20代最後にやっておきたいことは？
え～！なんだろう…でも、海に入りたいかな。もともと水があまり得意ではなくて、海とかプールとかで泳ぐことを避けてきた人生だったんですけど、30歳になる前に苦手なことを一回やってみたい気持ちはあります。
スキューバダイビングとかサップとか、アクティビティもやってみたいけど…多分泳げないので（笑）。まずは泳ぐことからかな？あの宇宙服みたいなやつを被って歩くアクティビティありますよね！？あれ、やってみたいです。
――20代前半の時と比べて、大きく変わったことはありますか？
悩むことが少なくなったと思います。20代前半は小さなことでくよくよして、すごく繊細なタイプだったと思うんですけど、今は本当に（悩むことが）なくなりました。環境が変わったことも大きいと思います。乃木坂46を卒業して、いろんなことを経験していくなかで物の見方が変わったというか…。乃木坂という大きなグループの一員ではなく、自分一人で生きるなかで価値観が変わっていったのかもしれません。
30歳になったら、今までやったことのない役柄もやってみたいし…あとは私、年齢不詳でいたいんです。「この人って何歳か分からない」って思われるくらい、キャラの強い人でいたい。年齢ではなく、お芝居とか生き様とか、まったく違うことで話題になるような人になりたいです。それが30代の一つの目標ですね。
もともと見た目はフェアリー感あるって言っていただくことが多いんですけど、結構ペラペラとおしゃべりなので…（笑）、これからはミステリアスな女性を目指します。
――今回のドラマは「結婚」も一つのテーマだと思いますが、堀さん自身は結婚について考えることはありますか？
人生の中で一度は経験してみたいという気持ちはあるんですけど、本当にそれが最上級の気持ち。まだ私の中で、”経験としてしてみたいこと”でしかないんです。細かく想像ができないというか…気づいたらしてるものなのかな？とも思いますし、仮にしなくても、きっと楽しい人生を歩めるんだろうなっていう自信があるので、どちらでもいいというのが正直な気持ちです。
でも、一度きりしかないこの人生の中で、パートナーと一緒に何かを乗り越えたり、一緒に成長していくという経験はすごく貴重なことだと思うし、憧れます。一人の人を愛するって、シンプルに素敵なことだと思うから。
私たちが今生きている世界って本当に情報に溢れていて、SNSで友達の生活とか、同じ世代の人たちの人生が簡単に見られる世の中じゃないですか。昔に比べて人と比べやすくなっている世の中だからこそ、自分自身の人生を生きていきたいなと思います。最初にも言いましたけど、人生って短いから！（笑）もちろん、気にするべきことは気にして、でもあまり不安を感じすぎず、私らしく生きていけたらいいかなと思いますね。
Photo:Kusumoto Takaki
Text:ar
