日本のプレジャーギャップ

3月8日の国際女性デーに、プレジャーグッズブランド「Womanizer(ウーマナイザー)」とコミュニケーションカードブランド「SEKIRARA CARD(セキララカード)」によるトークイベントが開催されました。

テーマは「プレジャーギャップ」。ゲストには、女性のセルフプレジャーについて長年発信してきた、ラブピースクラブ代表の北原みのりさんが登壇しました。

今年2月にWomanizerが行った調査によると「パートナーとのセックスでオーガズムをまったく感じない」と答えた女性は41%。

一方で、男性はセックスでオーガズムに達する割合が高く、男女の間にはっきりとした差があります。この現象は「プレジャーギャップ(オーガズムギャップ)」と呼ばれ、世界的にも指摘されています。

さらに世界9か国を対象にした調査でも、日本の女性は特にオーガズムを得られていないことがわかっています。

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女性はイケてない?

この「男女のプレジャーギャップ」はなぜ生まれるのでしょうか。

トークの中で何度も出てきたキーワードが「女性の沈黙」でした。パートナーを傷つけるかもしれない、空気を壊したくない。そんな理由で、自分の快感や不満を言葉にできないままになってしまうことがあるといいます。

株式会社セキララカード代表取締役 藤原紗耶さん「海外の大学のジェンダー学でプレジャーギャップについて初めて知ったとき、女性にもオーガズムがあることを初めて知りました。友達とセックスの話をしても、オーガズムの話をしたことがなかったんです」

語られてこなかったこと、知らされてこなかったことが女性の沈黙を生み、プレジャーギャップを広げてきたのかもしれません。

北原さんがラブピースクラブを立ち上げたのが30年前。その大きな理由のひとつが、女性にセルフプレジャーをすすめたかったからだといいます。

ラブピースクラブ 北原さん「自分で初めてオーガズムを得たときの感動って、本当に大きいんです。自分でプレジャーを得られるとわかった瞬間、すごく自由になる。その経験を女性たちに知ってほしかったんです」

ただ、日本では今もセルフプレジャーを「まったくしない」と答える女性が46%にのぼるというデータも紹介されました。

「男女の性欲の強さの違いというより、自分の体に触れることを許されなかったのでは」というWomanizer PR マネージャーの小澤さんの指摘も印象的でした。

一方で、セルフプレジャーへの考え方も少しずつ変わってきています。

最近の調査では、セルフプレジャーの目的として「ストレス解消」「リラックスするため」「寝つきをよくするため」といった回答も多く、快楽だけでなくセルフケアのひとつとして取り入れている人も増えているそうです。

また、セルフプレジャーが生理痛の緩和や更年期症状につながるという調査結果もあります。

藤原さんはこう呼びかけます。「これまで遠慮や後ろめたさでセルフプレジャーをしてこなかった人も、セルフプレジャーを選択する自分自身にOKを出してみてほしい」30年前、女性向けのプレジャートイを取り扱うこと自体が難しかった時代から、日本の環境も少しずつ変わってきました。

それでも、女性が性について発信すると、それを男性のためのサービスだと勘違いされることもまだあるそうです。それでも北原さんは「女性が性について語ることには意味がある」と話します。

プレジャーギャップという言葉が知られるようになり、Womanizerのようなプレジャートイがセルフケアのアイテムとして取り扱われるようになり、日本でもやっと女性の快感について語る土台ができてきました。

SEKIRARA CARDのように、カップルで性について語り合うツールも注目されています。パートナーとのセックスやセルフプレジャー、自分の体のことを、もう少し気軽に話せるようになるといいですよね。