僕の尊敬する中島健人さんには、“お姫様抱っこ筋”が備わっています(笑)
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映画『ラブ≠コメディ』の台本を最初に読まれたときの印象から教えてください。
最初はタイトル通りラブコメ作品なのかなと思っていたのですが、読み進めるうちにどこか地に足がついている作品だなと感じて。もちろんラブもあるんですけどそれだけじゃなくて、絆や青春だったり、そういうものも垣間見えるなと思いました。また、この主人公・神崎麗司を中島健人さんが演じるというところにも興味をそそられましたし、純粋に見てみたいなと思いました。
実際に中島健人さんとご一緒されて、印象はいかがでしたか?
画面越しに見ていた印象といい意味で変わりませんでした。僕は中島さんをすごくリスペクトしていたので、そのことも現場でお伝えしたんです。画面から伝わってくる気骨というか、活動や行動を見ていても一貫した信念がある方だなと思っていたんですが、現場でもまさにその通りでした。何事にも全力投球で向き合う方で、真っすぐで熱いものを持っている。その姿勢はお芝居からもすごく伝わってきました。完成した作品を見ても、神崎麗司という役と中島さんがすごくマッチしていましたし、普段の中島健人さんの印象を持っている方ほど楽しめる映画なんじゃないかなと思います。
現場のチームワークはいかがでしたか?
僕自身は現場にいた期間がそこまで長くなかったんですが、撮影初日からすごく雰囲気が良かったです。確か、中島健人さん、菊田竜大(ハナコ)さん、僕の3人でバーのシーンを撮ったのが全体のクランクインだったと思うんですが、初めから皆さん気兼ねなく話せていて。その空気から作品全体の雰囲気を作っていったのかなと思います。監督も作品への熱量がすごくあって、中島さんも疑問点を投げかけたり、僕もディスカッションしたり。初日からすごくいい現場になる予感がありました。
印象に残っているエピソードはありますか?
僕はその場にはいなかったので直接見ることはできなかったんですが、中島さんが長濱さんをお姫様抱っこするシーンがあって、スタッフさん全員が「全然ブレない!」と大絶賛していたのが印象的です。「お姫様抱っこをやりすぎて、そのために備わっている筋肉や体幹が全て発達しているんじゃない?」って話になっていたので、僕はそれを勝手に「お姫様抱っこ筋」と名付けておきました(笑)。
たくさん壁にぶつかってきたからこそ、自分の信じた芝居をしていきたい
ご自身が演じた渕上颯真という役はいかがでしたか?
僕自身も颯真と同じ俳優という職業なので、特別に何かを勉強したり研究したりということはなく、理解できるところが多かったです。日頃から見ている環境にすごく近かったですね。
麗司と颯真の複雑な関係性は、どのように作っていったのでしょうか?
“隣の芝生は青く見える”、嫉妬のような感情は、中島さんも長くご活躍されてきたのできっとどこかで感じたことはあると思いますし、僕自身もあるので、そこは特に話し合わなくても、自然とお芝居ができました。お互いこの仕事を続けてきた中で自然と共有できる感覚だった気がします。ただ、颯真は登場シーンがそこまで多くないので、その限られた場面の中で、気持ちの揺れ動きをきちんと表現したいということはすごく考えましたし、監督とも何度も話し合いました。
劇中ではライバルへの嫉妬や葛藤も描かれていますが、実際のお仕事でも「応援したい」と「負けたくない」が同時に生まれることはありますか?
全然あります。壁には幾度とぶつかっていますし(笑)、 なんとか乗り越えてきたという感じです。でも、昔はその気持ちとどう向き合えばいいか分からなくて、自分が出ていない作品が見られなくなった時期もありましたが、今は全部吸収しようという気持ちになりました。もし自分だったら、この作品をどう演じるだろうとか、この作品の現場ではどういう撮り方をしているんだろうとか。経験を積んできたことで、映像を見ているだけでも現場の進行や撮影方法が何となく分かるようになってきたんです。“こういう現場だったら、自分はこう意識しよう”と考えながら見ることで、どんな環境でも自分の信じた芝居ができるようにしたいと思っています。
もし仕事で悩んでいる20代の読者がいたら、どんな言葉をかけますか?
結局、自分の人生は自分で責任を取るしかないと思うんです。もし今の環境に満足していないなら、自分から変えるしかない。誰も人生の責任は取ってくれないので。でも、やってみると意外となんとかなるものでもあるし、責任は取ってくれなくても、助けてくれる人はいます。だから、助けを求めることは全然悪いことじゃないと思いますよ、と伝えたいですね。
ありがとうございます。俳優として目指している姿はありますか?
一番は、僕が出演することで、本当に届けたい人のところへ作品が届くことです。 そして、「この人が出ているから見たい」と思ってもらえる俳優になりたいです。
恋リアは息抜き! 最近も『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン4を見ました
仕事のオン・オフはどう切り替えていますか?
切り替えないかもしれないです。休みの日も映画やドラマを見ますし、見るとどうしても仕事のことを考えてしまうので。家ではアイスを食べながら作品を見ることも多いです。でも、唯一ちょっとだけ仕事から離れられるのは、映画やドラマ以外のコンテンツ。アニメだったり、恋愛リアリティショーもよく見ます。最近は『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン4を最後まで見ました。僕は安齊勇馬くんが推しでした!
(笑)。それでは、最近の美容事情はいかがですか?
最近は皮膚科でもらったものを使っています。今までは少し疑っていた部分もあったんですが(笑)、一度、お医者さんに言われたことを全部素直にやってみようと思って。塗り薬だけじゃなくインナーケアも勧められたので、ビタミンも飲んでいます。
あと、海外のヘアスタイルにも今興味があります。外国の方ってナチュラルで少しパサっとしているのに、すごく動きがあるじゃないですか。調べたらシーソルトスプレーを使っているという情報を見つけて買いました。まだ理想通りにはいかないですが(笑)、鍛錬すれば近づけるんじゃないかなと思っています。
楽しみです。ありがとうございます。最後に改めて、映画を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします!
入り口はすごくポップなので、気軽な気持ちで見ていただけたらと思っています。映画って、ハードルが低いほど純粋に楽しめると思うので。中島さんの印象をいい意味で覆す役でもありますし、撮影現場もほぼリアルと言っていいくらい忠実に描かれています。俳優たちの心の中も、業界の方から見たら「あるあるだな」と思うことばかりです。
そして、この作品は俳優だけじゃなく、スタッフも物語を動かす主人公なんです。映画やドラマがどうやって作られているのかを知るきっかけにもなると思いますし、見終わった後には、人との信頼や仕事への向き合い方まで温かく感じられる作品になっていると思いますので、ぜひ劇場へ足を運んでいただけたら嬉しいです。
映画『ラブ≠コメディ』7月3日(金)全国公開


「ラブコメ一色のキャリアに、終止符を打ちたい!」人間ドラマへの出演を熱望するアイドル兼俳優、神崎麗司(中島健人)。しかし、またまた舞い込んだオファーは、世間が彼に求めるキラキラしたイメージそのままの"ラブコメ"だった。理想と現実のギャップに葛藤しながら向かった撮影現場。そこで出会った共演者の南風美里(長濱ねる)は、麗司の想像を超えていた。役のために妥協せず、不器用なほどまっすぐ突き進む彼女の姿に、麗司は苛立ちと戸惑いを感じながらも、目が離せなくなっていく。「本当の自分」を見失っていた俳優と、「本当の自分」を貫くアイドル。二人の情熱が周囲を動かし、バラバラだったキャスト・スタッフの心は次第にひとつになり―。
Interview&Text: Natsumi Takahashi(Spacy72)





