心のオアシス♡うるおう...中島健人

"聞く力"を育ててくれたのはアイドルとしての経験です

Netflixシリーズ『SとX』で僕が演じた霜鳥壱人は、セックスセラピストとしてたくさんのクライアントの悩みに向き合う役なのですが、人の話を聞くという部分が僕自身と似ているなと思いました。振り返ると、僕も人の話を聞くことが仕事の一部になっていたんです。

デビューして最初は、バレーボール日本代表のサポーターとして選手のみなさんにインタビューをさせていただき、その後は情報番組に出演したり、数年後にはアカデミー賞でハリウッドの俳優さんたちとの対談を何年もやらせていただいたり…。最近だと、『MUSIC AWARDS JAPAN』でもたくさんのアーティストにお話を伺いました。だからこそ、作中のカウンセリングシーンもあまり違和感なく、役に入りやすかったなと思っています。誰しもいろんな悩みがあると思うので、映像の中にいる霜鳥壱人に話を聞いてもらう感覚で、このドラマを楽しんでいただけたらうれしいですね。

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共通点が多いからこそ引き算を意識しました

今回の役を演じるにあたって、実際にセックスセラピストの先生がカウンセリングしている様子を見学したのですが、その中で印象的だったのがミラーリングの重要性。相手と動きや言葉の温度感を合わせたり、ずっと相手の目を見続けず手元を見ているような仕草で目線を少し外したり。プレッシャーを感じさせない距離感で、安心して話せる空気をつくっていらっしゃいました。カウンセリングでもこうやってプロセスが組み立てられていくんだなということを学び、よりロジカルに理解してドラマに挑めました。

ただ、役との共通点が多かったからこそ、自分らしくなりすぎないようにすることが難しかったです。アイドルとして仕事をしてきたので話を聞く側、聞かれる側両方の気持ちがわかるし、大学で心理学を学んでいたこともあり、相手のちょっとした表情まで見てしまうところがあって。監督に相談しながら、しっかり霜鳥先生になるよう彫刻してもらった気がします。

悩みは一人で抱え込まず話して解消するタイプ

僕が何か悩みを抱えた時は、一度メモに書いて可視化します。そうすることで、どの目標に向かって進めばいいのかわかりやすくなるから。でも、一人で悶々と考えていても解決しないことは多いので、基本は大切な人に共有しますね。相談する相手は家族が多いかな。僕は寄り添ってもらうというよりも明確な答えが欲しいタイプなので、その点、父も母もはっきり言ってくれたり、アドバイスをくれるので助けられています。あとは俳優仲間だったり、GEMNのキタニタツヤや、Mrs. GREEN APPLEの大森元貴にも色々と話します。誰かに話をしているうちに整理ができるし、その方が悩みはデトックスできるんです。

一番話を聞いてほしいなと思うのは、仕事がうまくいかなかった時。「もっと表情のビジュアルよくいけたよね」とかいう反省も結構あるので、そういう話もよく聞いてもらっています。正直、僕はずっと黙っているとストレスが溜まっちゃうんだと思う(笑)。

Photo:JOJI 
Hair Makeup:Ishizu Chie 
Styling:Kawahara Mayu 
Text:Takahashi Natsumi