本誌ではできないことをやってみた

こんにちは。編集部員です。火曜の連載第3回目は、こんな角度から失礼します。
突然ですがみなさんは、タイツやストッキングに関わる「デニール」という単位に対して、「ん⁇」ってなったことはありませんか。私は20デニールとか90デニールとか言われても、『ONEPIECE』の世界の仮想単位なんかな?と思うくらい違和感を感じます。
でも、女性なら頻繁に関わる単位なので、この機会にもっとよく知って、「あーあのギャルは絶対20デニール履いてるわ〜。あーあっちのOLは110デニールや〜。」とか言って遊びたい…。
結局のところ、“デニール”って
そこで、一旦会社から離れ、ストッキングやタイツを取り扱う企業・福助さんにお邪魔してきました。
デニールってなんなんですかー!

※会社の玄関に企業キャラクター・福助さん。圧倒的“神”感…。
「デニールとは生地の厚さと思われている方が多いようですが、”糸の太さ“の単位のことです。1gの素材を9,000mに引き延ばしたものを1デニールといい、デニール数が大きくなるほど糸は太く丈夫に、またサポート力も強力になります。だいたい髪の毛1本で約50デニール程度です。」
「へー!糸の太さのことだったんですね。髪の毛1本で50デニールって、『コナン』の蘭ちゃんみたいな髪型の人はどう勘定するんでしょうね。」
「また、
19デニール以下→ ストッキング
20〜39デニール→オペイクタイツ
40デニール以上→ タイツ
とデニールの値によって、呼び方が変わります。」(※ただし、企業によって若干異なる)
「ちなみにデニールは、1943年にNYのグリニッジ・ヴィレッジに生まれました。1972年に公開された『ゴッドファーザー』のオーディションには落ちたものの、続編の『PART II』で評判になりアカデミー助演男優賞を獲得しました」

「……え、デニ?…デニール?」
15〜170デニールまで比較してみた!
福助さんから15〜170デニールまでのストッキング、タイツをお借りしてきました。実際に着用してデニールごとの違いをレポしてみようと思います。ちなみに、昨年の秋冬の商品には650デニールという強者が存在していたらしいです!※今回お借りした商品はすべて参考商品になります。
では、早速はいてみますー!
あったか170デニール


「ででーん。170デニールのタイツを履いてみました。
レギンスパンツとほぼ変わらない、はき心地。そしてあったかい。これだけをはいて外に飛び出していけそうな、そんな、そんな気がしました。」
きれいにぴたっ110デニール


「個人的に好きだったのが110デニール。着圧タイプだったのもあったと思うのですが、
すごくキレイにぴたっと脚をカバーして、厚すぎず薄すぎず均一な色味が出せます。」
アカデミー賞5冠デニーロ

「アカデミー賞を5冠GETしたデニーロ。『
ディア・ハンター』はベトナム戦争映画最大の傑作です。プラダを着た悪魔』の”悪魔”でおなじみのメリルストリープが若くて別人級に可愛い。」
「ふむ。」
使いやすい90デニール


「履いた時に出る
色味・薄さ・寒くなさ、全部ちょうど。ちょうどいいやつです。90デニール以下になってくると、”透け感”というワードを感じ始めました。いやん♡」
ついに肌感が、60デニール


「“
全部隠すより、ちょっとだけ見えてる”というエロの心理を覚えた中高生が、急に買い始めるやつです。この間までスパッツを履かされてたのが、恥ずかしくなるんですよね。」
仲良し4人組のデニーロ

「こちらは、デニーロがブラッド・ピッドと共演を果たした『スリーパーズ』。4人の男たちの友情と復讐の物語を描いた作品。復讐を成功させるのに大事なのは、“
ちょっとも裏を見せずに全部隠すこと”。」
「うまいこと言おうとすな」
もう区別が難しい、50デニール


「肌色のモノも試してみたので新鮮な感じがしましたが、正直なところ分厚さは60デニールのモノとほとんど大差なかったです。」
1970年代のデニーロ

「1970年代のカジノを舞台にデニーロが主演した『
カジノ』は、華やかな世界の表と裏を描いた作品。私の財布の中にいた諭吉たちも、昨年の年末に10人ほど国外逃亡しました¥¥¥。」
「ん…。」
おしゃれな30デニール


「黒い30デニールのストッキング、可愛い。大きな値から見ていくと薄く感じるけれど、
しっかり脚をキレイに見せてくれるカバー力があるから安心。」
刑務所に14年いたデニーロ

「マーティン・スコセッシ監督の『
ケープ・フィアー』。女の子は目を塞ぐサイコスリラーな作品だから、安心できません。」
「なんや」
ほぼ肌の15デニール


先週ぶつけたケガも微妙に見える…。
「15デニールになると、もう
すっけすけです。すっけすけ。」

「あれ??」

「あれ!!!!??」
「うわあぁぁぁぁあああああーーーーーー。」
「15デニールの下に、デニーロやあぁぁぁああーーーー。」
「170デニールの下にもデニーロやあぁぁああああーー。」
あああああぁぁぁあああ。
結論:デニールの正体は、デニーロだった。

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