「優しく触ってほしい」だけなのに、なぜ伝わらない?

「セックスがうまい男性」と聞いて、どんな人を思い浮かべますか?もしこれを男性に聞いたとしたら、おそらく「長時間挿入できる人」「女性を何度もイカせられる人」「潮を吹かせられる人」といった答えが返ってきそうですよね。もちろん、そういったことを求める女性もいるでしょう。

しかし、「TENGA性生活白書」で公開された「女性が考える『セックスが上手い男性』」の項目を見ると、上位に挙がったのは「優しく触れる」や「前戯が上手い」でした。高度なテクニックよりも、まずは優しく触ってほしい。そう願っているのに、なかなか思うような触り方をしてもらえないのが現実です。

今回は、女性が求めるセックスのうまさについて考えてみます。

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「優しくして」が伝わらない どう伝えればいい?

「もっと優しく触ってほしいのに……」と思ったことはありませんか?イチャイチャしながら抱き合っているとき、敏感な部分に触れられているとき。もっと優しく触れてほしいのに、なぜか力強くグイグイくる。思い切って「もっと優しくして」と伝えたのに、それでもまだまだ強かったり、逆に何も感じないくらいソフトになったり。「いや、そうじゃなくて……」と何も言えなくなった夜が何度あったか。

そもそも、優しく触るといっても、ただ力を弱くして羽根でなぞるように触ればいいというわけではないですよね。たとえば、ひよこの頭を撫でるようにゆっくり。まぶたの上にそっと軟膏を塗るように軽く。そんな繊細さが欲しい場面もあれば、大型犬の背中を撫でるくらいの圧が欲しいときも、スマホの画面を下へ下へとスクロールするくらいの速さが欲しいときもあります。

つまり、こちらが求めているのは、ただ弱い刺激ではなくて、好みとタイミングに合った強さや速さなんです。そして、その微妙な違いをわかってもらうのは、意外に難しいものです。

「女性が考えるセックスの上手さ」の2位に上がる「前戯が上手い」にも、実はこの繊細なタッチが大きく関わっています。乳首やクリトリスといった、特に刺激に敏感な部分は、いきなり強く触られると不快に感じる人がいる一方で、軽く触られるだけでは物足りない人もいます。気持ちよさを感じるために必要な刺激は、人それぞれです。

せっかくいい感じに触られていたのに、急に強くなったり、速くなったり。なぜか別の場所に移動したり。よく考えてみれば、こちらの求める最適なタッチが、必要な場所に、必要なだけ与えられることの方が少ない気がします。

とはいえ、こちらの好みをパートナーに伝えるのも簡単ではありません。「もっと優しく」と言っても、どれくらいの圧で、どれくらいのスピードにすればいいのか、相手には伝わらないからです。そんなときは、感覚を具体的な言葉にしてみるのがおすすめです。「ひよこの頭を撫でるくらいゆっくり」「まぶたに軟膏を塗るくらい軽く」「パソコンのタッチパッドを指でなぞるくらいの圧で」。こんな風にリアルな比喩で伝えた方が、イメージを共有しやすくなります。

それでも伝わらないときは、自分の手で相手の身体を実際に触って圧やスピードを実演してみたり、相手の手を取って誘導してみたりするのもアリです。

セックスのうまさは、相手の求めるものを汲み取って実践することだけではありません。自分の身体や好みを知ること。そして、それを相手に共有することが重要です。

ベッドの中ではいつもより緊張状態になっていることもあり、「優しく触って」や「もっと軽く」といった言葉では伝わりにくいこともあります。だからこそ、うまく伝わらないときには、別の表現にしてみたり、自分が実演してあげたりする優しさも必要なのではないかと思っています。そうすれば、少しずつ自分好みの「ちょうどいい」タッチを知ってもらえるはずです。

*参照:TENGAヘルスケア「TENGA性生活白書」