しいて言うなら「何がマジなの?」
他の解説が気になる方はこちら!
特別コラム: 気持ち悪いLINEを送ってくる男こそ、絶対にブロックしてはいけない3つの理由。
皆様が”気持ち悪い内容”のLINEを送られたとき、その男性をLINEでブロックしますか?もしブロックするなら要注意。ヤバい男であればあるほど、絶対にブロックしてはいけない理由をご説明させて頂きます。
1)逆上を誘う
もし皆様が好きな異性から「ブロック」されたら、どんな風に感じますか?多くの方は「自分の何が悪かったんだろう」と落ち込みます。しかし、世の中には男女問わず「ふざけるな!」と激怒する方がいらっしゃるのです。ただ無視していれば逆上されなかったものを、わざわざブロックして逆上させる理由なんて御座いません。その逆上は刃物となって貴方の前に現れるのです。
2)ガス抜きが出来ない
誰かに振られたとしても、スパッと切り替えることが出来る人間などこの世界にはほとんどおりません。たいていの場合、みんな何か言いたいことがあるのです。
「俺の何が悪いんだ?」「貴方のために都合のいい女になっても良いから捨てないで」「最後にお礼を言わせてくれ」「最後のチャンスをくれ」
その内容は様々ですが、本人なりに色々と思いを抱えている。そしてその思いを伝えたいという気持ちが強すぎたとき、事件へと発生するのです。もしブロックされていなければ、LINEで物凄く長々と懺悔や罵倒のメッセージが来るかもしれません。それはそれで気持ち悪いですが、少なくともLINEの向こう側から銃弾が飛んでくることは御座いません。相手はそうやって自分の中に溜まった不満を解消しながら、次へと切り替えていくのです。それをブロックしてしまったら、その不満が解消できず”直接会って”解消しようとしてくる。
「なんでそんな気持ち悪いやつのために、私がガス抜きの役をしなければならないんだ!?」という意見もあることでしょう。そんな方には第16代アメリカ大統領エイブラハム・リンカーンの言葉を送らせて頂きます。
「細道で犬に出会ったら、権利を主張して咬みつかれるよりも、犬に道を譲った方が賢明だ。たとえ犬を殺したとて、咬まれた傷は治らない。」
例え貴方が正しかろうとも、それは傷を決して治したりはしません。正当性や権利を主張して傷つくのはバカか英雄のすることです。
3)猫の鈴を外してはいけない
「ネズミの相談」というイソップ童話をご存知でしょうか?猫に虐められていたネズミたちは、猫が来たらすぐに逃げられるように、猫の首に鈴をつけることを考えます。猫の首に鈴が付いていれば、猫が来た時に一早く逃げることが出来る。彼らはこれを名案だと思いましたが「それでは誰が鈴を付けるのだ」ということになると誰も手を上げず、計画は終わってしまいました。この童話は「素晴らしい計画でも実行できなければ無意味」という意味ですが、嫌いな相手をブロックするのは、せっかく付けた鈴を、わざわざ外すようなものなのです。
仮に、貴方に振られたある男が貴方に復讐したいと想っていたとしましょう。もしLINEがブロックされていなければ「これからお前のところに行く」というLINEを送ってくるかもしれません。確かに怖いです。怖いです。が、何も言わずに来るよりは何十倍もマシでしょう。逃げることも出来ます。警察を呼ぶことだって出来ます。しかしLINEをブロックしていたら、相手は残念ながら「復讐の予告」をしてくれないので、ある日、突然目の前に現れるのです。「準備ができない」ことの恐怖と「準備ができること」の圧倒的な優位性を決して忘れてはいけません。
たいていの場合、こういう理由で逆上して、会いに来る人間というのは「自分の存在を認めて欲しい」という気持ちが異常に強いと言えるでしょう。ですので相手に対して自分のことをアピールするために「これから行く」とか「明日会いに行く」というようなメッセージを残します。
「まとめ」
極端にぶっ飛んだ異常者を除けば、傷害事件を起こす人間だって、基本的には我々とそこまで変わらない一般人に過ぎません。それでは彼らが何故事件を起こしてしまったか、それは端的に言って「カッとなった」のです。もちろん「カッとなった」からと言って人を傷つけていいはずもありません。ですが、我々は彼らをカッとさせないように注意する必要があるのもまた間違いないでしょう。「彼らも普通の人間なんだ。だからカッとさせてしまった我々も悪いんだ!」なんていうような意味の話をしたいわけではありません。私が、貴方が、貴方の大切な人が。被害にあわないために「カッとさせない」ように注意しろ、と言っているのです。「気持ち悪いLINEが毎日来る」なんていう”一滴の血も流れない被害”を回避するために、心臓を止めるような過失をしてはいけない。だから私は「決してブロックをするな」とお伝えしたいのです。
TEXT/上野
都内のラブホテルに勤務するかたわら、Twitterでの厳しくも紳士的なアドバイスが話題に。原案を務めるマンガ『ラブホの上野さん』の実写ドラマがフジテレビ系で放送中。著書『ラブホの上野さんの恋愛相談2』も好評発売中。