ネットや漫画・ドラマと引っ張りだこの「ラブホの上野さん」の連載第三回。気になる彼とのメッセージ、相手の意図が分からずモヤモヤしたことがあるのでは? そんな彼とのメッセージのやりとりを上野さんとar編集部で(勝手に)添削。上野さんの解説に、目鱗が止まらない〜!

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デートの約束のはずが、突然第三者の登場! やっぱりこれって脈なしですか?

気になる先輩をデートに誘ったのですが、先輩が他の人を誘い共通の知り合いと一緒に3人で行くことに…。これってやっぱり脈がないのでしょうか。全く先輩の考えていることが分かりません!(23歳・会社員)

Q問題があるメッセージはどれ? 上野さんの解説をチェック!

吹き出しをクリックすると、その解説が見れます。

※名前は仮名であり、両人の許可を取って掲載しております。











まとめ

(以下内容にはネタバレが含まれます。全ての解説を読んだ後にお読みください。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回のLINEの問題は、LINEに問題があるというより、その前の段階で既に問題があったと言えるでしょう。

簡単に言えば、立田と3人組の飲み会で会ってしまった瞬間に、この恋はほぼ終わっていたのです。

それに気がつかず踏み込んでしまったばっかりに手痛い目にあってしまった。

それでは今回の登場人物である4人にそれぞれ一言ずつアドバイスを送らせていただければと思います。

 

グループ内に気になる人がいる時に、気をつけるべき4つのポイント

〇篠原さんへ

確かに、この飲み会で会ってしまったのは不運ですが、それでも対応策はいくつか御座いました。

時系列的に見てみましょう。

1つ目のポイントは、デートの前振りは2人の時にする、というものです。

篠原さんは、飲み会で「デートの前振り」になる会話をみほの前でしてしまいました。その場でみほも「その美術館面白そう~」と言っているのですから、かなり厳しい展開になってしまっておりました。

このような場合は新しく別の会話でデートを誘うべきだったかもしれません。そうすれば立田がみほに声をかける確率は多少ですが下げることが出来たでしょう。

 

2つ目のポイントは小さなことですが、「2人で」という言葉を使うことです。

もし最初の段階で「2人で」と言っていたら何かが変わっていたかもしれません。さすがにいきなり「2人で」と口にするのが難しいのなら、例えば「この前の美術展なんですが、会社の先輩に話したら、ちょうど二枚チケットがあるって言われて貰えたんです」というように牽制を打っても良かったかもしれません。

 

3つ目のポイントは、沈黙の時間をつくらないことです。

最初に”一応”デートの約束を取り付けてから、篠原さんは1週間一切連絡を取りませんでした。この「一週間の沈黙」は失敗だったと考えます。ここで「私、本当に楽しみなんです!」とか、先輩に「デートっぽいプレッシャー」を与えることを言っていれば、事情は変わっていたかもしれません。

またそんなことをしないにしても、せめて待ち合わせ場所くらいは決めておくべきでした。既成事実を固めていくのを怠ったと言えるでしょう。

 

4つ目のポイントは、同じグループ内の女性に根回しをしておくこと。

今回の場合、みほへの根回しが足りていなかったでしょう。みほがどんな方なのかは判りませんが、篠原よりは立田に近い人物にいる女性でしたので、何かしらの対策はするべきだったかもしれません。

 

〇立田さん

立田さんのミスは、最初の時点で「そう言えば「みほ」も行きたいって言ってたよね?俺から誘っとくよ」と希望を絶ってあげなかったことでしょう。

ここで「これはデートではない」と希望を潰してあげれば、篠原さんのショックはだいぶ緩和できたことでしょう。

〇みほさん

もし、篠原さんに敵意を持っていないのであれば、今回の行動はやりすぎでした。

敵意を持っているのであれば私からいうことは御座いません。

〇勝田さん

私は勝田様みたいな人が大好きです!

 

TEXT/上野

都内のラブホテルに勤務するかたわら、Twitterでの厳しくも紳士的なアドバイスが話題に。原案を務めるマンガ『ラブホの上野さん』の実写ドラマがフジテレビ系で放送中。著書『ラブホの上野さんの恋愛相談2』も好評発売中。

@meguro_staff