おタク男子が世のおフェロ女子に物申す!
読者の乙女なお悩みに、バンドマンおタク男子の彼が思いもよらない変化球で答えます。

恋も仕事もおしゃれも夢も。人生に迷ったらあの人に相談してみよう!


答えてくれるのは、ロックバンド・オワリカラのタカハシヒョウリさん。


↑ミュージシャン時のタカハシさん

特撮おタク時のタカハシさん


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今回は、人生設計についてのお悩み。

私は昔から結婚願望が強いのですが、しばらく結婚できそうにないので、このまま結婚できなかったら第2の人生としてリゾート地に移住しようかな?と妄想しています。ヒョウリさんは第2の人生を考えたりすることはありますか? (匿名さん)

第2の人生かー。難しい質問だねぇ」

―たとえば、突然ミュージシャンでいられなくなるとか…?

「それで言うと僕は割と常にそう思ってるんで、同時に全部やるタイプなんですよ

―えぇ! でもたしかに今現在、色々されていますね。

「僕は、すごく完璧主義者なんですよ。なので、たとえばひとつのことだけをやっていると、それに完璧を求めすぎて逆にダメにしちゃうんですよ。集中しすぎて精神的にちょっとおかしくなっちゃうし。だから逆にこれもやる、あれもやる、って同時に色々やることで、完璧主義さを分散させてるんですよ」

―ほほ~!

「こっちもあるからコレはもう終わらせないといけない!っていうふうにしないと、終わらないんですよ(笑)。自分でそれが分かってるので、いろんな仕事を受けてます。今は、このやり方が自分が健全に生きていけるコツなのかなーと思ってます」

―突き詰めると際限ないですもんね。

「完璧主義って自分に対してならいいんだけど、人に対しての場合もあるじゃないですか。自分はこんなに頑張ってるのに、何でコイツはちゃんとやってくれないんだ!と思っちゃったり。でもたとえば僕にとってはひとつのことを集中してやってるとしても、ある人にとってはいくつかあるプロジェクトのひとつだったりする。そういう温度差が生じた時に、完璧主義をこじらせてると”なんでだよ!”って喧嘩になるのが自分でわかってるので(笑)」

―誰もが身に覚えのある喧嘩ですよね…。

「なので僕は、全部を同時に走らせてます。そうするとちょっと大変になるんですけど、その分必要以上の完璧主義にならなくて済む。もちろんひとつのことをやり続けるよさもあって、人によるんだろうけど。僕の場合は1個のことにワーッと集中すると、逆にダメにすると思うし、たとえばバンドだったら、僕はそれひとつだけやってたら絶対、解散すると思う

―なんと!

「納得いかなくなって解散して、辞めちゃうと思う。でも実際は完璧主義が分散してるから、続けられてるっていうところもあるし、他のことからの刺激もあるから進化できるっていうところもある」

―なるほど。分散させたほうがいいって、タカハシさんはいつ気づいたんですか?

「わりと最近、30歳になる前くらいかなー。20代の頃は必要以上に完璧主義で、まわりに迷惑をかけるっていう感じもあった。時間オーバーしてもずっとやってるみたいな。その分お金かかるわけで(笑)。それでもみんな付き合ってくれたんだけど」

ー社会人は時間もお金の感覚も大事ですよね。

「たとえば何かを作ってたとして、本当は10時間で終わらせないといけないけど、20時間かかったケースがあったとしますよね。20時間やったからいいものが出来たっていう考え方もあるけど、実は12時間の段階でできてたことだったりするんだよ。あとの8時間は実はいらなかったけど、やりたかったからやっただけ、みたいな。でもその分もお金かかってたりして。そういう感覚がだんだんわかってきたっていうのもある。もちろん譲れない部分もあるんだけどね」

―深いですね。なるほど。