心に響くストーリーと美しい彩りの絵、そして凝った装丁…。 今、絵本の世界にハマる大人が続出中!
今回は、本のスペシャリストである書店スタッフさんが厳選したおすすめの絵本5選をお届け。
子供だけのモノって思い込んでるのはもったいない、大人になった今こそ、絵本にトキめき、癒され、心をふるわせてみて。
エントリーNo.001
ぴっぽのたび
悲しいこと続きで、夢を見ることを忘れてしまった孤独なカエル"ぴっぽ"が、小さな羊と夢探しの旅に出る。 そこで見つけたものとは…?
作:刀根里衣/NHK出版
\著者は世界が認めた絵本界の新星/
テレビでも紹介され話題になった絵本。 主人公ぴっぽの心情を表すような繊細で柔らかな絵が素敵。 12か月を一緒に旅した最後はほっこり。出会いを探しに出かけたくなります。(ジュンク堂書店:若井美智栄さん)
エントリーNo.002
どんなにきみがすきだかあててごらん
「君がどんなに好きか」を競い合う心温まる話。「好き」と表現する大切さを改めて実感し、好きな人を思い浮かべずにはいられない。
作:サム・マクブラットニィ/絵:アニタ・ジェラーム/訳:小川仁央/評論社
\即、心を温めたい時に♡/
自分の一番好きな人に、自分がどれぐらい好きか伝えたくなります。最後に眠ってしまったチビウサギにおやすみのキスをしたデカウサギがささやく言葉がなんともロマンティック。(ダイハン書房:山ノ上 純さん)
エントリーNo.003
あさになったのでまどをあけますよ
新しい一日を迎えるために窓を開ける子供たち。何気ない日々の繰り返しだけど、その中にこそある生きることの喜びを描いた絵本。
作・絵:荒井良二/偕成社
\ “ いつものこと ” が愛おしくなる/
日常に追われて忘れかけてしまう、目の前にある風景を慈しむ気持ちを取り戻してくれる一冊。「私は幸せに見えるかしら?」自分の生き方も問われているように感じます。(クレヨンハウス:馬場里菜さんおすすめ)
エントリーNo.004
フレデリック
仲間の野ねずみが冬に備えて食料を貯える夏の午後、フレデリックだけは何もせずぼんやり過ごす。寒い冬がきて、フレデリックは…?
作・絵:レオ・レオニ/訳:谷川俊太郎/好学社
\視点を変えれば楽しいことばかり/
目の前の必要なことだけにとらわれず、違うところに焦点を置いて物事を捉えてみる。そして言葉がすべての想像の魔法になる。楽しいことが見つけられそうな予感がしてきます。(森の図書室:山崎莉穂さん)
エントリーNo.005
いつかはきっと…
誰でも持っている「こうなったらいいな」という願いを叶えてくれる絵本。 夢見る女心を鉛筆画風のタッチでおしゃれに表現している。
作:シャーロット・ゾロトフ/絵:アーノルド・ローベル/訳:やがわすみこ/ほるぷ出版
\乙女ゴコロを見事にくすぐる♡/
主人公の女の子・エレンの天真爛漫さがとっても可愛い。話は明快で、どのページも素敵ですが、表紙は部屋に飾りたいくらいキュート♡ 願いは口に出していれば叶うのかもと思います。(喜久屋書店:市岡陽子さん)
どこでも気軽にアクセスできてカンタンに情報が手に入る動画やSNS。 それもとても素敵だけど、ずっと見てたら疲れちゃう。 たまには外ばかりじゃなく、自分の中に目を向けるきっかけとして絵本を手にとってみれば本当に大切なコトに気づけるきっかけになるかも♡
Text:ar/Takekoshi Nao