おタク男子が世のおフェロ女子に物申す!
読者の乙女なお悩みに、バンドマンでおタク男子の彼が思いもよらない変化球で答えます。
恋も仕事もおしゃれも夢も。人生に迷ったらあの人に相談してみよう!
答えてくれるのは、ロックバンド・オワリカラのタカハシヒョウリさん。
↑ミュージシャン時のタカハシさん
↑特撮おタク時のタカハシさん
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今週は、ちょっと憧れる趣味のお話。
知る人ぞ知るっぽいやつ、知りたい。
休日に映画をふらっと見るのに憧れています。ここ行ってるとおしゃれっぽい、みたいなおすすめの映画館はありますか? (朝日さん・25歳)
ー映画おタクのタカハシさんですけれども、普段どういうところで映画を観るんですか?
「僕がよく行くのは、早稲田松竹とか池袋の新文芸坐っていうところとか。早稲田松竹はいわゆる学生向けで、2本立て上映をやってるね。ちょっと前に流行ったけど見逃した映画とかも安く観れます。
新文芸坐はオールナイト上映をよくやってて、5時間で4本くらい観れたりするんですよ。僕の好きなゴジラとかを夜通しでやったりしますね」
ー夜通し!?
「夜中にずっと座ってるから眠いし、きついんだけど、楽しいんだよこれが!」
ーその4本のラインナップはあらかじめ決められてるんですか?
「もちろん。何かしら関連付けられた作品になってて、その中に面白い映画もあれば微妙なやつもあるわけで、つまんないやつの時は寝ちゃうんだけどね」
ーえぇ!
「だんだん鍛えられていくと、面白いシーンだけ起きられるっていう野生の勘が働いてくる何度も観てる映画だったりするから、”あのシーン観たいな”って思って頑張って起きてて、そのほかの時間は”あ〜寝ちゃう”ってウトウトしたり」
ー器用ですね(笑)。
「映画の最中に意識が遠のいていくのって贅沢な時間じゃない? 映画やってるのに寝ちゃう!みたいな。この感じ、すごい好きなんだよね」
ー大人の遊びって感じがしますね。
「あと文芸坐は監督呼んでトークショーとかもよくやってて、そういうのも観に行ったりします。上映作品のチョイスにも映画館ごとのカラーが出るから、面白いよ」
ーなるほど。よく”単館系”って言葉を聞きますけど、それも関係あるんですか?
「単館系映画っていうのは、最新映画だけどあまりメジャーじゃない作品とか、大手の大きな映画館では上映されない作品のことです。『カメラを止めるな!』も最初は2館だけの上映から始まったんだよね。新宿にあるK’s cinemaとか武蔵野館とか、ミニシアターと呼ばれるところでそういうのは観られます」
ーへぇ。タカハシさんがよく行く2箇所はミニシアターではないんですか?
「早稲田松竹とか新文芸坐はどちらかというと名画座じゃないかな? あまり新作はやらない、リバイバル上映メインのところですよ。名画座だと他には、もうなくなってしまったけど、吉祥寺にあったバウスシアターなんかもそう」
ーあ! 聞いたことあります。
「バウスシアターでは、閉館の時に映画館の中でライブをさせてもらいました。ああいう映画館はけっこうなくなってるんですよね。今は大きい映画館で3D映画とかを上映する最新機材がないと、最新作品を上映できないからね。だからこそ残ってる小さい映画館は面白いプログラムを立てたりとか努力してるし、応援したいっていう気持ちもある」
ー奥深いなぁ。