ティモンディ前田裕太が今週も皆さんの乙女心を受け止める時間がやってまいりました。
お仕事、学校などなど、日々にお疲れ気味の女子たちの心を癒す連載
今宵は「彼氏ができたことがない…？これってダメなこと」について。
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「アラサーなのに彼氏が一度も出来たことが無い・・・。人を好きになるって？このままじゃ駄目ですか？」
そんな悩みを抱えた乙女がいるとかいないとか。私なりに悩みに向き合っていこうと思う。
恰も我、恋愛マスターなりと説法を説いているように聞こえるかもしれないけれど、私はあくまでも戦歴も浅いラヴファイターだということは留意してもらいたい。
さて、アラサーと自称していると言うことは、今年で２９歳を迎える私とほぼ同い年であろう彼女よ、まずは、○○なのに、とついた悩みは基本的に他者と比較して生まれたものだということを自覚しなければならない。
そして、周囲と比較して生じる悩みの大半は碌なものではないことを理解しなければならない。
だってその悩みって要は自分の視界に入る人間から統計とって不安になってるんでしょう？
世の中のアラサー全員例外なく彼氏が一度も出来たことがなければ、今回の読者の悩みなど一切生まれ
てこなかっただろう。
如何なる問題も「平気平気、みんな同じようなもんだから」と諭されればみんながそうなら私も大丈夫、と胸を撫で下ろすに違いないけれど、あくまでもその”みんな”は所属しているコミュニティの中での話。
他人から周囲と比較して安心させてこようが、不安にさせてこようが、そのような言葉をかけてきた場
合には、「何を自分の知っている世界が世の中の全てだという気になって話するな阿呆め」とローリング・クレイドルをお見舞いしてやるのがいい。
自分が勝手に”他人と違う”と思い込んでいるだけ
その、偏った統計を持って”みんな”がこうだ、と口にする奴の考えはいくら芯が通ったとしても納得し
てはいけない。
何億と地球に巣食う人間の中には、当然同じような人もいれば、違う考えを持った集団もいる訳で、自分自身が他人と比較して悩むなんて尚更するべきではない。
星形のピノも、あれ？私だけ形違うじゃないのしょんぼり学園入学。
と、嘆いているかもしれないけれど、人間視点から見れば丸形よりも星形の方が喜ばれるし、加えて言うなら一箱の中では星ピノはレアかもしれないけれど、工場では星ピノはいくらでも生産されている。
何も悲観するものでは無い、ししょんぼり学園卒業、と他人事だと思えるでしょう。
アラサーだろうが彼氏が一度も出来たことが無い人は世の中にいくらでもいるし、それを是だ非だ言ってくる連中の耳を貸して心を惑わせてはならない。
自分の内なるフォースに意識を向けるのだ。
周囲からの目や声を気にして見栄を張りたいなら別だけれども、他人の目を気にしないのであれば、このままで駄目な訳がない。
だから、そのままでいい。
丸や四角や、読者の形は様々だろうけれど、どれだけ珍しい形でも各々の人生、各々の進むペースがあ
る。
自分自身が恋がしたい、彼氏が欲しい、という欲が無い場合、周囲と比較して焦っても何のメリットも
ない。
では、人を好きになるって何だろう。
どこからを好きだと言うのか、線引きは人それぞれだろうけれど、ラフな感情で、この人良いところあるな、と思ったそれは恋愛の端緒でもあると言える。
仲良くなりたい、もう少し知りたい、と思った感情を持った時点で、ある種、人を好きになっていると言っていい。
恋は落ちるなどと表現されることがあるけれど、そんな落下するような衝撃的な出来事がなくともいいと思っている。
恋は、気がついたらなっている夕暮れのようなものだ。
はっきりとした線引きなどないし、自分の気持ちのグラデーションに明確な基準をつける必要もない。
しなければならないものでもないから、気楽にいつか沈む日を待つといい。
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