ティモンディ前田裕太が今週も皆さんの乙女心を受け止める時間がやってまいりました。
お仕事、学校などなど、日々にお疲れ気味の女子たちの心を癒す連載
今宵は「無理だと分かっていても嫌われたくないし、みんなから好かれたい!」について。
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最近、脂身が辛くなってきた。
学生時代は脂身なんて多ければ多いほど良かったし味は濃ければ濃いほど美味しい馬鹿舌ボーイだった。
プリプリホルモン超最高!サーロインはいくらでも!
口の中にいつまでも入れていたいし三食オイリーでもモーマンタイ。
けれど、サシは入りまくったほぼ真っ白のステーキなんて今となっては胃袋破壊爆弾。
胃は痛むし気持ち悪くもなる。
二十代も後半になってからは、10グラムもあれば充分。
あれだけ好きだったのに。
サーロインが列をなして向かってきて狂嬉する夢を見たことがあるほどに愛していた。
なのに、身体が受け付けなくなる時が来るなんて思ってもいなかった。
だが、どうだろう。
この現象も、サーロイン側からしたら酷い話だ。
若い頃からラブユーだの最高だの言っておきなが老いてくると2、3切れで充分だと距離を置く。
耳を傾けると、彼らの悲しい叫びが聞こえてくる。
「あれだけ好きだと言ってくれてたのに、なんて薄情な人間ざますねえ。」と。
恐らく霜降りの上品な肉は貴婦人のような口調で言ってくるだろう。
確かにそう言われるとぷうの音も出ないのだけれど、身体が拒否するのだから仕方がない。
ぷうの音はいつでも出さない方がいいだろうけれど。
兎も角、我々の彼らに対しての不義理から教訓を得るのであれば、みんなから好かれたい、という欲が実現することは不可能だと言うことだろう。
人間関係だって健全に保ちたいし、周囲の人間からは愛されたい。
なるべく嫌われたくないし、全員から好かれるなんて不可能だって分かっているのに、人間関係で嫌な思いをするたびに、須く好いてる人間のみで形成された環境に身を置きたいと強く思う。
他者評価というコントロールできない部分に対して、ハイハイわかりました、と潔く簡単に割り切ることは難しい。
けれど、よく考えてみれば、自分が好きだったものであっても、年齢を重ねてくると嫌いになった訳でもないのに、身体が受け付けなくなってきたりすることもある。
なんなら嫌いになることだってある。
サーロイン側は何も悪いことをしていないけれど、受け手の問題で評価が変わる場合もあるのだ。
もしも読者諸兄姉が生きている中で、嫌な評価をしてくるような人がいたとしても、評価してきた人間自身の問題である可能性だってある。
サーロインだって、人類皆から愛されている訳ではないし、愛されていた相手から掌を返した評価を受けることもあるから。
サーロインでなくとも、何か周りの人や物からみんなから好かれたい!と言う感情を少しでも解消できるかもしれないから、たまに自分以外の存在に目を向けてみるのもいいだろう。
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