古着屋デート
「じゃーん」
「あ、いいじゃん、かわいい」
「ほんと?」
「うんうん、ようやく似合うのがきた」
「えへへーお待たせしました~」
「なんかアレだね、髪色明るくても似合いそうだね」
「え、そうかな。ブリーチとかしちゃう?」
「ちょっとそのカーテン頭にかけてよ(笑)」
「お、そうだね、よいしょっと。ってコラコラコラ!」
「いいじゃんスフィンクスみたいだよ~」
「褒めてないでしょそれ!」
公園で寄り道
「はっはっは! ここを通りたかったらジャンケンで勝つんだな!」
「出た、なぜかセーブポイントの直後に構えるボスキャラ」
「マジで強いから。1ターンで4回攻撃できる」
「フルボッコじゃんそんなの」
「ラスボスなんで」
「ずいぶん美しいラスボスですね」
「ラスボス は よろこんだ!」
「ちょろいなラスボス!?」
サイクリング
「ヘイヘイヘーイ」
「典型的に古いヤンキーみたいな声出さないの」
「典型的に古いヤンキーってこんなこと言うの?」
「いや知らんけど」
「もしかしてヤンキーあがりですか?」
「ちがいます」
「絶対そうでしょ! 実は盗んだバイクで走りだしてたでしょ!」
「どんなイメージだよ」
「彼氏が元ヤンかあ、苦労するわー」
「勝手に話進めんのマジでやめて?」
★ar4月号「春めく服でデート❤ あなたと過ごしたい妄活1週間」では、カツセさんの妄想をもとに春のデート服を紹介しています。
エモくてリアルでハッピーなカツセさんの物語にも注目!
4月号撮影裏話はコチラ
Text:カツセマサヒコ
ライター・編集者
2017年4月に独立。小説、コラム、エッセイなど幅広く活躍。
arwebで『雌ガール、三度目の恋をする』を連載。
Twitter: @katsuse_m
Photo:松永大樹
Model:池田エライザ