「むくみ放置で足が太くなるはホント！？」医師が【着圧タイツ】をオススメする理由と注意点

「SNSで話題になっていて試した」「テレビで紹介されていた」そんな美容テク、あれやこれやと試しすぎていませんか…？それって実は、あなたの肌を劣化させる恐るべきNG美容かも…

そんな美容の新常識を美容外科医であり、美容皮膚科医でもある上原恵理先生にズバリと語ってもらいました！

-プロフィール-
【上原恵理】
美容外科医であり、美容皮膚科医。SNSやユーチューブなどを通じ、豊富な知識に基づいたNG美容・スキンケア・痩身など身近な美容について幅広く日々発信中。著書「すっぴんクオリティを上げるさわらない美容」も絶賛発売中！

医師・えりりんが『着圧タイツ』をオススメする理由

最近は、SNSやネットでちょっとバズった製品は「ステマだ！」なんて言われやすいのですが、”着圧タイツ”もそこに分類されているのを時々見かけます。
でもえりりん、今回は声を大にして『着圧タイツ』を応援したい！

今回のテーマは、『正しく理解して適切に使えば着圧タイツは美脚の味方！！』
こう見えて、医師として日々手術をしているえりりん。６時間を超える手術なんてよくあることなのですが、長丁場の手術を終えたあと身体にどんなことが起こるかというと...
足、特にひざ下が猛烈にむくみます。このむくみの原因は、長時間の立ち仕事によって足の組織液（水分や血液、リンパ液など）の循環が悪くなり、血管やリンパ管からしみだして細胞のすき間などに水分が停滞するからです。
簡単に言えば重力に負けて体液がひざ下にたまっちゃうわけです。むくんだ足ってつらいですよね。

でもね、そのむくみを放置し続けちゃうとちょっと怖いことが起こったりします...。

上原恵理／美容外科医えりりんの知らなきゃヤバい！NG美容

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むくみを放置し続けると、足が太くなるって...マジ！？

「リンパ浮腫」というリンパ管の流れが悪くなってしまう病気があることをご存知でしょうか？
これになるとリンパ管が「水道管が途中で詰まった」ような状態になり、たまったリンパ液によってむくみます。

でも”怖い理由”は、この状態が何年も続くことで「象皮症」という状態になってしまう可能性があること。最初はリンパ液でむくんでいただけなのに、皮膚や組織自体がだんだん厚くなってきてしまうのです。
この状態になると、マッサージや着圧タイツなどで圧迫する程度では細くなりません。
（※「象皮症」がどのような状態か気になる方は調べてみてください）

つまりむくんだ状態を放置し続けると、ただの液体によるむくみじゃなく「足そのものが太くなる」可能性があるわけです。そうなると着圧タイツを履こうが、マッサージしようがどうしようもない...。
だから足がむくみやすい状況で過ごすことが多い方や元々むくみやすい体質の方が、着圧ソックスを履いてむくみ対策をすることは美脚を保つためには良い方法だと言えます。
あとは、「むくみにくい生活」をすることが大切です。

Photo by Brooke Cagle on Unsplash

「むくみにくい生活」って？

むくみにくい生活が一体どんな生活なのかというと...

① 筋力をつける（筋ポンプ作用といって足にたまった体液は筋肉の収縮で心臓へと戻ります）
② 塩分を摂り過ぎない
③ アルコールを摂り過ぎない
④ 体重だけにとらわれて筋力が落ちてしまうダイエットをしない
⑤ カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルを適正量とる
⑥ たんぱく質をきちんととる
⑦ 体を冷やさないようにする

などが「むくみにくい生活」と言えるでしょう。女性は筋力も弱く、黄体ホルモン（生理前に分泌される）の影響でもともとむくみやすいので、むくまないような生活を心がけながら、必要に応じて着圧ソックスを使用することをオススメします。