出戻り!マッチングアプリ飯

昔はネガティブなイメージも多かった「マッチングアプリ」ですが、最近では、「私たち、アプリ婚です♡」という声もよく聞くようになりました。

そして何を隠そう、私ライターNも、このマッチングアプリで過去に恋人を作った張本人です!
しかし、ラブラブハッピーな日々も今は遠い昔の話となり、気が付けば28歳、春。「このままではあっという間に『29歳、春(独身)』になってしまう!」ということで、この度、マッチングアプリに出戻りました!

マッチングアプリの世界には様々な男性が存在し、その男性の数ほどドラマがあります。
どうかこのドラマの最終話が感動のフィナーレとなることを心から願って、実際に私が体験したガチデートの数々をご紹介します。

前回>>LINEでは楽しかったのに…なぜ?会うと地獄だった男

Wデートにワクワクしていたのも束の間、現れたのは太ったパンクロッカー

今回は、私と同じようにマッチングアプリで恋活をしている友人のK子ちゃんに誘われ、2対2のグループデートに行くことになりました。

お相手は、K子ちゃんがマッチングした映像制作会社に勤めるSさんと、Sさんの友人のIさん。

待ち合わせ場所に現れたSさんは、少し童顔ながらも清潔感溢れる大人な男性で、さすが面食いで知られるK子ちゃんとマッチングしただけあるな…!と思いながら、Iさんを待つことに。

まだこの時は、普段自分ではマッチすることができないような人と出会えることにとてもワクワクしていたのですが…。

数分後、現れたIさんは思わず「本当にSさんの友達ですか?」と言いたくなるような風貌。

長めの金髪に見知らぬロックバンドがプリントされたヨレヨレのTシャツとダメージデニムに身を包んだその姿に、K子ちゃんと私は挨拶することも忘れていました。

Iさんとは誰もマッチングをしていないので、その詳細が分からないのも当然ではあるのですが、さすがにもう少しSさんと近い感じの人が来ると思っていた、、。
しかも、K子ちゃんとSさんがマッチングしてるわけだから、必然的にIさんは私が担当する感じだよねー!!!?

よくよく話を聞くと、IさんはSさんの友人ではなく、職場の上司とのこと。年齢も6つ上で、私との年の差は11歳ほどでした。正直待ち合わせからデッドロック状態でしたが、K子ちゃんの立場もあるので仕方なく4人で食事に行きました。

そしてはじまった、パンクロッカーからの圧迫面接

最初は、Iさんの多忙な仕事内容や、それぞれの休日の過ごし方など、他愛もない話でそこそこ盛り上がったのですが、お酒も入り段々と酔いが回り始めたころ、Iさんから「Nさんにとって幸せってどういうこと?」「この先仕事をしていく上で何を大事にしたいの?」と、なんとも答えにくいディープな質問が。

とりあえずその場を盛り下げない程度に「やっぱり好きな人と美味しいご飯を食べてる時が幸せですね!」と無難な回答をすると、「それって結局あんまり頭を使えていないってことだよね?」「好きな人ってさっきからよく言うけど結局作る気ないんじゃないの?」とさらに質問はエスカレート。

ブラック企業の圧迫面接並みのドン詰めに、本当ならブチ切れて帰ってもよかったのですが、K子ちゃんの手前それもできず、精一杯の笑顔を張り付けながらIさんからの鋭い質問責めに1時間以上耐え続けました。

当然ながら、Iさんとの距離は1ミリも縮まらないまま食事会は終了。
釈然としない思いを抱えながら歩いていると、突然Iさんは私の方に振り向き、「なんだか今日はNさんの本当の姿が全く見えなくて、まるでキャバ譲と話しているみたいだった。すごく残念な時間だったよ」と、私に対する辛辣な感想を述べたのち、「ところでK子ちゃんって家どの辺なの?送ろうか?」と、あろうことか、次はK子ちゃんを口説き始めたのです。

K子ちゃんが「いえ、家近いので大丈夫です…」と断りを入れると「俺も家近いしこの後家で飲みなおす?」と積極的なお誘いを続けるIさん。
Sさんに止められ結局その場で解散となりましたが、後日K子ちゃんからは「あの後『今度宅飲みしよ』とめちゃくちゃしつこく誘われた」という報告を受けました。

本心見せてもいいなら言うけど、そもそもその発言はキャバ譲の方に失礼だし、どんなに高いご飯でもあなたと食べたら全部マズく感じるから安心してください♡

ライターNのアプリ飯は(残念ながら)まだまだ続きそうです。

Illustration:室木おすし(@susics2011
Text:Tanaka Nanami

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