出戻り!マッチングアプリ飯
昔はネガティブなイメージも多かった「マッチングアプリ」ですが、最近では、「私たち、アプリ婚です♡」という声もよく聞くようになりました。
そして何を隠そう、私ライターNも、このマッチングアプリで過去に恋人を作った張本人です!
しかし、ラブラブハッピーな日々も今は遠い昔の話となり、気が付けば28歳、春。「このままではあっという間に『29歳、春(独身)』になってしまう!」ということで、この度、マッチングアプリに出戻りました!
マッチングアプリの世界には様々な男性が存在し、その男性の数ほどドラマがあります。
どうかこのドラマの最終話が感動のフィナーレとなることを心から願って、実際に私が体験したガチデートの数々をご紹介します。
キレッキレのトークに、会う前から「好き…っ」
今回のお相手は、3つ年上のアパレルメーカーで営業を担当しているYさん。
アプリでのメッセージのやりとりが本当に丁寧で、かつ私が送る長文にも毎回律儀に長文で返信してくれるその誠実さにとても心惹かれていました。
その誠実な姿勢はLINEに移ってからも変わらず、直後に行った通話では、Yさんが繰り広げるキレキレのトークのおかげで初回の通話から5時間を超えていました。
今まで電話が苦手でなるべく避けてきた私にとって、これはかなりポジティブに作用し、私はすっかりYさんのことを好きになっていました。
「惚れさせてみせる」初回デートで、まさかのドラマチック告白
そこから数回通話を重ねたのち、実際に会うことになり、Yさんがよく行くという大衆居酒屋に行きました。
実際に会ったYさんは想像よりも高身長でスタイルが良く、アパレルの営業をやっているというだけあってかなりオシャレ。
電話の感じがかなりひょうきんだったので、てっきりノリノリの面白男子が来ると思っていた私はそのビジュアルに完全に圧倒されてしまい、緊張していました。
お店に入ってからは電話の時と同様に、Yさんお得意のトークで終始楽しく時間を過ごしていたのですが、会も終盤に差し掛かってきたころ、突然Yさんは真顔になり、テーブルに肘をつくと、手で「3」のポーズを作りながら「俺に3か月くれない?3か月で絶対Nさんのこと、惚れさせてみせるから」とまさかの告白!
その勢いとキザすぎるセリフに完全に「え?これネタ?」と信用度は限りなく0に近かったのですが、漂う面白さに好奇心が負けてしまい、気が付けば「はい(笑)」と承諾していました。
こうして晴れて(?)マッチングアプリで再びの恋人を作ることに成功したのですが、悲劇はここから始まるのでした…。
3か月なんてとてももたない!ヤバすぎる男
付き合う前から地方への出張が多かったYさんは、私と付き合ってからも隔週で地方へ行く日々を送っていました。
そのため出張の際は必ずと言っていいほど宿泊先のホテルから電話をかけてくれるのですが、その電話が毎回夜中から朝までの5時間コース。しかも「あなたはいったいいつ黙るの?」と聞きたくなるほどのマシンガントークで、私はほぼ毎週寝不足の日々を送っていました。
それでも「付き合いたてだしこんな距離感も最初だけだな」と高をくくっていたのですが、Yさんからの電話攻撃は収まるどころか日を追うごとに増していき、ついには、「恋人なんだから日中も電話したい。平日の休み時間も毎日電話をしよう」と要求されるようになりました。
しんどさを覚えつつも「そこまで私のこと好きなんだ…」と半ば軽い洗脳を受け始めていた一方で、ある時は仕事終わりに食事の約束をしているにも関わらず、待ち合わせ時間の5分前に「今さっきまで同僚と飲んでいて体調が悪い。30分ぐらい休みたいから待ち合わせを遅らせてほしい」と連絡をもらい、その後連絡がつかなくなるということもしばしば。
追い打ちをかけるように、Yさんは夜のラブタイムが大好きで、休みの日は朝の9時から集合し、そのままホテルへ連れて行かれるなんてこともありました。
そのあまりのだらしなさと異常なまでの連絡頻度、そして性欲に疲れてしまい、結局Yさんとは2週間でお別れをしました。
ちなみに別れを告げた際のYさんの第一声は「あ、やっぱりNさんもダメだったか」だったので、おそらく私以外にも多くの女性とこの手法で付き合い、短い別れを何度も繰り返していたようです。(そりゃフラれるわ…)
ようやくこの連載も感動のフィナーレを迎えることができたと思ったのに…!
ライターNのアプリ飯は(残念ながら)まだまだ続きそうです。
Text:Tanaka Nanami
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