出戻り!マッチングアプリ飯

昔はネガティブなイメージも多かった「マッチングアプリ」ですが、最近では、「私たち、アプリ婚です♡」という声もよく聞くようになりました。

そして何を隠そう、私ライターNも、このマッチングアプリで過去に恋人を作った張本人です!
しかし、ラブラブハッピーな日々も今は遠い昔の話となり、気が付けば28歳、春。「このままではあっという間に『29歳、春(独身)』になってしまう!」ということで、この度、マッチングアプリに出戻りました!

マッチングアプリの世界には様々な男性が存在し、その男性の数ほどドラマがあります。
どうかこのドラマの最終話が感動のフィナーレとなることを心から願って、実際に私が体験したガチデートの数々をご紹介します。

前回>>プライド高男の問題発言に凍りつく私

初回から大遅刻!この時点ではい、アウトー!

今回のデートのお相手は、6つ年上の雑誌の編集をしているというMさん。
メッセージのやりとりから溢れる知的さや言葉選びのセンスに惹かれ、実際にお仕事終わりに軽く飲みに行くことになりました。

しかしながら、大まかな待ち合わせ時間と駅が決定してからというもの、待てど暮らせど、その他の当日に関する連絡は来ず、最終的には待ち合わせ時間の30分前まで集合場所すら決まらない状態のまま当日を迎えることになりました。

この時点で「おや…?もしかしてマッチングアプリ初のドタキャンか!?tiktokでよく見かけるやつじゃん…」と、内心ひやひやしていたのですが、ギリギリになって「ごめんなさい!仕事が長引いていて時間通りに行けなさそうです。先にお店に入っていてください」というお詫びメールと共にお店の情報が届き、とりあえずドタキャンは避けられそうだと安心しつつ、お店で待つことにしました。

しかしそこから30分、1時間と時間が経ってもMさんは現れず、結局彼がお店に姿を現したのは私が入店してから1時間30分が経った頃。テーブルの上に2つ目の空のビールジョッキが並んだところでした。
大親友でもこれだけ遅刻されたら帰宅を考えるのに、見ず知らずの人に1時間半も待ちぼうけを食らうとは…。さすがの私でもこの時点で「もうこの人はないかも」と、初回の印象からすでにマイナス値を叩き出していました。

LINEのセンス独特すぎん…?

しかし第一印象は最悪だったものの、トーク自体は非常に楽しく、時折見せるMさんの独特のセンスが光る視点などは、マニアック好きな私のツボに妙に刺さるものがありました。(この時点でもはや大きなフラグ…)メニュー表に書かれた文字の並び方について、編集者視点で指摘していた際は、「え、そんな視点で見たことなかった…!キュン…!」と、前回の理系男子との失敗の反省はどこへやら。軽率に好きになっていました。(理系男子編参照)

そのままその日は楽しく食事をし、「遅刻したお詫びです」とMさんにご馳走になり、後日改めて飲みに行こうと次回の約束をした上で良い感じでお別れをしました。

相手の反応も良いし、なんとなく「もしかしたらこの人と付き合うかも」なんて浮足立っていたのですが、世の中の流れもあり、リアルな場での対面での食事は実施が不可能に。
するとMさんからはオンラインでの飲みを提案されました

実はアプリで知り合った人とオンラインで食事や会話をするのが初だった私は、新しい時代の出会い方にワクワクしていました。

しかし、これまた前回の食事の時と同様に、なぜかMさんからは肝心な内容に関するLINEが一切来ず、さらにこちらが「明日は何しているんですか?」と質問を送ると4日後に「これやばい^_^」というメッセージと共に手作りの食事の写真が送られてくるなど、独特すぎるテキストコミュニケーションスキルを披露されることに。正直そんな不毛なやりとりが1か月ほど続き(期間としては1か月でもやりとりの回数は実質10回ほど)、楽しみにしていたオンラインデートも開催されず、無駄に手の込んだMさんの手作り料理の写真のストックが5枚ほどたまったタイミングで結局私からフェードアウトしてしまいました。

独特なセンスは好きだったけど、せめて質問には答えてくれ…!

ライターNのアプリ飯は(残念ながら)まだまだ続きそうです。

Illustration:室木おすし(@susics2011
Text:Tanaka Nanami

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