『婚姻届に判を捺しただけですが』第六話を徹底考察!
10月19日にスタートした『婚姻届に判を捺しただけですが』。仕事に結婚と…悩める20代女性は共感せずにはいられない!気になる第七話を考察します。
好きな人と同じ顔の人が現れたら、恋してしまうのか…?
顔がタイプなだけで好きになったわけじゃない。でも、もしも全く同じ顔の人が現れたら––––––。一見ファンタジーのようにも思えますが、この世には“ドッペルゲンガー”が3人いるという説もあるので、ありえない話ではないですよね。
『婚姻届に判を捺しただけですが』(以下、『ハンオシ』)にも、“ドッペルゲンガー”が出現しました。それも、百瀬(坂口健太郎)が想いを寄せる美晴(倉科カナ)のそっくりさんが…。百瀬が担当する観光キャンペーンの企画で出会ったインフルエンサー・香菜(倉科カナ)は、美晴とはちがうタイプの悪女。明葉(清野菜名)にとっては、強力なライバルです。
ここで議題に挙げたいのが、好きな人と同じ顔の人が現れたら、恋をしてしまうのか? ということ。もちろん、その人が纏っている空気感や、性格の相性。人を好きになるには、顔以外のさまざまな要素が必要ですよね。ただ、好きな人のそっくりさんに出会ったら、大半の人は意識してしまうのかもしれません。百瀬も、気になってはいましたもんね。心を奪われることはなかったにしろ。
その一方、明葉の同僚・ひかり(小林涼子)は、推しのそっくりさんに出会い、ガッツリ恋に落ちていました。想いを寄せている相手が少し遠い存在だと、話が変わってくるのかもしれません。ただ、その恋が継続するのかは難しいところですが…。だって、どんな恋であっても、顔だけで好きになることはないはず。その相手が、俳優でも、アイドルでも。恋に落ちるには、顔だけではない“なにか”が必要ですもんね。
この問題については、「好きになることはあっても、その気持ちを継続させるのは困難!」という結論にしておきます。たとえば、百瀬が美晴に似ている香菜と付き合ったとして。それは結局、いつまでも美晴にとらわることになってしまうから。
香菜(倉科カナ)のあざとテクが半端ない!
美晴の悪女っぷりが可愛く見えるほど、香菜はやばい女でした…。「ご主人様には、“いつも”お世話になってます」と明葉を牽制したり、「その(偽装妻の)ポジション、代わってもらえません?」と圧力をかけたり…。いやあ、本当に身近にいてほしくないタイプ!
ただイライラしているのはもったいないので、香菜のあざとテクを盗んでしまいましょう! 明葉に対する態度は、ただの嫌な奴なので真似する必要はありませんが、好きな人との距離を縮める方法に関しては、学べるポイントもありました(少々強引だったけど…)。
①会える機会を作るために、完成形を渡さない
仕事の試作品を、百瀬に渡した香菜。完璧なものを作ることもできたはずなのに、(おそらく)わざと完成形を渡しませんでした。そして、「今日の課題、クリアしておきたいなぁ。百瀬さん、もう一度試食お願いできません?」と会う口実にする。強い、強すぎる…。作中では描かれていませんでしたが、試食の時に課題を提示していたんでしょうね。自然な流れで約束を取り付ける姿に、敵わん…と恐ろしくなりました。
②「勘違いしちゃってたら、迷惑でした?」の上目遣い
自分のことをよく見ている理由を、百瀬に直接問いただす。正直、これだけでも凄い…と思いましたが、香菜はさらに「もし(自分が美晴に似ていると)知らなかったら、勘違いしちゃってたかも。本当は百瀬さん、私のことが好きで、私のことよく見てるのかなぁって…」と続けます。そして、「もし私が、勘違いしちゃってたら、迷惑でした?」と上目遣い。こう言われて、「はい、迷惑でした」と言える人は、きっといないはず。自分に自信がないとできないテクニックではありますが、相手に意識させる方法としては適している気も…。
③想いを伝えるまでのスピード感
香菜の唯一のカッコ良いポイントは、想いを伝えるまでのスピード感。もちろん、早ければ早いほどいいってものでもない。タイミングを見計らうのがいちばんです。ただ、チャンスを待つあまり、恋が終わってしまった経験がある人もいるのでは? その点、香菜のスピード感はすごかった。会ってから間もないのに、「私じゃダメですか?」と言ってしまう。もし無理だったら、次に…と思っていたのでしょうか。時間を無駄にしない精神がすごいなと感じました。結局失敗してしまいましたが、言えずに終わる恋よりも、後悔せずにすみますよね。
悪女・香菜がかき回したように見えた第七話。でも、なんだかんだで、明葉と百瀬の仲を取り持ったのは、彼女でした。「私、百瀬さんのことが好きです! 百瀬さんと、離婚したくありません!」と言う明葉に、「僕もです。離婚したくありません」と答える百瀬。2人の姿が、あいみょんが歌う主題歌「ハート」の歌詞が重なって、涙…。とうとう、終わりが近づいてきた『ハンオシ』。残りも、2人の恋を大切に見守っていきましょう。