『婚姻届に判を捺しただけですが』第九話を徹底考察!

10月19日にスタートした『婚姻届に判を捺しただけですが』。仕事に結婚と…悩める20代女性は共感せずにはいられない!気になる第九話を考察します。

>>第八話:高杉真宙"唯斗"が、坂口健太郎"百瀬"に言ったセリフに感動。

百瀬(坂口健太郎)の一言で、2人は離婚へ…

やっと、明葉(清野菜名)の想いが、百瀬(坂口健太郎)に届いた! とホッとしたのも束の間。百瀬は急に、「今すぐ、僕と離婚してください」と言い出します。「ケジメをつけたいんです。好きな人に、正直な気持ちを伝えたいと思うようになりました。」と…。

ここで言う“好きな人”とは、明葉のこと。百瀬は、彼女と誠実に向き合うために、一度関係をリセットするべきだと考えていました。普通の人には、なかなか理解できない考えですよね。好きなのに、一度離婚するなんて。

一方、離婚を切り出された明葉は、百瀬が美晴(倉科カナ)のことを忘れられないんだと勘違い。2人はすれ違ったまま、離婚届を提出してしまいます。好きでもない人と結婚して、好きな人と離婚する。なんだか、不思議な展開に。「私たちは、もう終わったんだ」とショックを受ける明葉と、「僕たちは、ここから始まるんだ」とルンルンの百瀬。2人の行き違いが、苦しすぎる…。

押してダメなら、引いてみろ?

離婚届を提出してから、明葉は百瀬と距離を取り始めました。百瀬からの電話にも出ず、「私たちは、もう夫婦じゃなくて他人なんですから」と突き放す。いくら、「スッキリした」と言っていても、あれだけ好きだった相手です。すぐに忘れられるはずないし、会いたいと思ってしまうはずですよね。

ただ、明葉には“仕事”がありました。目の前には、丸園先生(西尾まり)へのリベンジをかけたコンペの締め切りが迫っている。寝る間も惜しんで仕事に打ち込む明葉には、喪失感を抱く隙間がなかったのかもしれません。

思えば、明葉は百瀬との恋がうまくいかなくなると、“逃げ道”を探してきました。彼女にとっての、おもな“逃げ道”は仕事。職場に寝泊まりして、デザインを考えたり…いつも必死で、恋愛以外のことに目を向けていたんです。だから、今回も思いきり“引く”ことができたのだと思います。

恋愛のアドバイスで、「押してダメなら、引いてみろ!」ってよく聞きますよね。その手法を使うには、まずは明葉のように“逃げ道”を探してから。その“逃げ道”は、仕事じゃなくたっていいんです。友だちと遊んだり、ひとりで映画を観たり…彼がいなくても、没頭できるものがあると、強い。“逃げ道”が、彼しかないと、引くことなんてできないですもんね。

麻宮(深川麻衣)と唯斗(高杉真宙)、友だちにほしい…!

明葉が引いたことで、形勢が逆転! それでも、「今は、遠くから想い続けているだけで…」と一歩踏み出そうとしない百瀬に、恋愛上級者・麻宮(深川麻衣)と唯斗(高杉真宙)のアドバイスが響きます。めちゃくちゃ本質を突いてくる2人、友だちにほしい…!

麻宮「恋愛って、ちゃんと気持ちを伝えたってこじれるものなんですから。伝えなきゃ、こじれるどころか手遅れになりますよ」

唯斗「また不毛かよ。ビビって告白できない言い訳でしょ」

的確な2人のアシストもあり、百瀬はやっと、明葉に想いを伝えることができました。紆余曲折はありましたが、「これは、ライクじゃないです。ラブです。明葉さんがラブです」って告白、可愛かった…。まさに、“ふたり結ばれてから 始まる恋もあるよ?” な展開になりましたね。このまま、最終回までラブラブでいてほしいです。

一緒にいるのが“しんどい”と感じる理由

離婚届を提出した時、明葉は、「もういいの。私、百瀬さんから解放されたいし」と言いました。百瀬を好きになってから、しんどいことばかりだった。だから、解放されたい。別れたら、もうしんどい想いはしなくて済む…。

明葉のように、「一緒にいるのがしんどい=幸せな恋ではない」という方程式を立てている人、多いのではないでしょうか。でも、唯斗の言葉が妙に説得力があったんですよね。「今まで恋愛って、楽しいもんだと思ってたけど、全然ちがうんだって最近気づいたんだ。だって、本当に好きになったら、しんどいことの方が多くなる」––––––。

好きだからこそ、嫉妬したり不安になったり…しんどくなってしまう。つまり、“しんどい”と感じるのは、それだけ相手のことが好きということ。その“しんどい”を乗り越えても、一緒にいたいと思う人が、運命の相手なのかもしれません。明葉の「傷ついても、しんどくても、やっぱり私、百瀬さんのことが…」という告白を見て、そう思わされました。

次週、ついに最終回を迎える『ハンオシ』。“偽装夫婦”が、本物の夫婦になる日は来るのでしょうか…。最後まで、2人の愛のかたちを見守っていきましょう!

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